朝起きると外は一面のガス。朝日もぼんやりとしか見えない。
5時半朝食
6時の出発時には一面のガスも消え、すっかり晴れ渡って上々のお天気となる。
30分ほどで蛙(ゲエロ)岩を通過するが、この辺りも雪はなく真ん中を通れる
時折雪渓の上部を通ることになるのでなるべく端に寄らないように樹林帯に近いところを歩いていく
細かい上り下りを繰り返して0830時大天井、常念岳方面と槍ヶ岳方面の分岐に到着。
無雪期にはここから大天井岳には巻き道を通ることになるが、今の時期は急斜面の雪渓のトラバースが危険なので直登ルートを上ることになる。ただこのルートはガレ場で足元が悪い。当てにして掴んだ岩が動いたりして油断がならない。落石の可能性もあるので要注意である。
50分ほどで頂上着。絶景が待っていた
いったん下って常念岳方面を目指す。直下の大天荘はまだ雪の中
岩の上にイワヒバリ
稜線のルートの方向が大きく変わる東天井岳のところに雪が残っている。今日は見通しがいいので問題ないが、ここでガスっていたりするとあらぬ方向にいってしまいそうだ
雪渓のトラバースは慎重に、っと
槍、穂高の稜線を眺めながら歩く。昔夏にこのルートを歩いた時はガスがかかって何も見えなかったのだがこんなにいい眺めだったんだ
出発から6時間ほどで常念乗越の常念小屋が見えてくるので下っていく。
小屋手前の樹林帯に残っている雪にズボズボとはまり難儀するが1325時小屋着。やれやれ。
部屋は単独行の女性3名。山の話はつきず夕食の時間まで楽しい時を過ごす。
さて夕食となるが、メニューは今日もハンバーグ。小屋に着いた時にカレーを頼んだらそれにもハンバーグが付いていたので昨日の夜から1日で3個もハンバーグを食べる羽目に。レトルトのハンバーグは大鍋でグラグラ温めればいいだけなので便利なのはわかるけどねぇ・・・。
夕食後小屋の外でちょっとした騒動が勃発。
外のベンチに座っていると若い男の子が荷物を持って今から下山するといって小屋を飛び出してきた。周りは既に薄暗い。そのあとを女の人が追って何か話しているのだが、男性は酔っぱらっているのか足元がふらついていて様子がおかしい。周りの人の話ではその女性に何か気に入らないことをいわれ激怒した男性が興奮しているらしい。今から一ノ沢に下ると息巻いているのだがその割にはぐずぐずして下っていかない。あげく下山道の手前でツェルトを引っ被って今夜はここで寝るからほっといてくれと横になる。見かねていろいろな人が説得にかかるが聞く耳をもたないようだ。同室の女性と一緒に私も話してみるがまったく聞く耳持たず。酩酊状態で3000M近い稜線でこのまま寝込めば下手をすると死に至ることもある。だがてこでも動かないのでそのままにして小屋の人に一応話をすると、その男性には年長の男性の連れがいて最終的にはその人が責任をもつということなので任せて部屋に戻ることに。こんなに大騒ぎになっているのにその連れがひっぱたいてでも引きずってくればと思うのだが事情がよくわからない。
結局1時間もしないうちに、威勢のよかった男性が寒いからと小屋に戻ってきたらしい。要するに酒に酔って気に入らないことがあって飛び出したもののやっぱり誰かにかまってほしくてウダウダとしていたようだ。まんまと彼の術中にはまってしまったようで、あほらし。
そんなこんなで小屋の夜は更けて行くのであった。
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