神戸市立博物館で、南波松太郎が蒐集したという古地図を鑑賞。古地図は南波氏から寄贈され現在博物館の所蔵となっているとのこと。今回はその公開ということで日本のものが中心に展示されていた。
日本の古地図といえば伊能忠敬が有名だが、その前から各地でいろいろな地図が作られていたのは人間の飽くなき好奇心の賜物か。正確さはないが形がいびつな地図にはなんとなく愛嬌がある
なかには地図模様の絵皿や印籠なども
世の中には様々な物を集めるコレクターがいるが、このような後世に残るものは少なく、大半はガラクタになってしまう。それでも人は集めないと気が済まない動物のようだ。一応系統立てて集めるのはまだいいとしても、あれに手を出し、これに惹かれ、無秩序に集めるのは困ったものだが、それが本人の楽しみになっているのならいうことなし。残されたものはせめて敬意をもってゴミとして処理されるといいのだが・・・。
同時開催の銅版画はその細かい技法に感心しきり。木版の細かい細工にも驚くがこちらはさらに細かい細工ができている
大久保利通の肖像画
この顔のアップはといえば
版画展を観るときいつも思うのだが、展示されるのは印刷された紙がほとんどで彫り刻まれた木や胴の板の方はあまり観ることができない。できればそちらの方も観たいものだ。