■内容
気にいった手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を
通した22歳の冬以来、いまだに何かを探している(「手袋をさがす」)。
爽やかな自己主張を貫いた半生を率直に語り、平凡な人々の
人生を優しい眼差しで掬いあげる名エッセイの数々。
突然の死の後も読者を魅了してやまぬ著者最後のエッセイ集。
■感想 ☆☆☆*
向田さんの作品を数多くテレビ化し、向田さんの死後も
私たちに彼女の世界を伝えてくださった久世さん。
彼の死がきっかけで向田さんの随筆集を久々に手を取った。
彼女の随筆はいつ読んでも背筋がすっきりと伸びていて
私たちに「生活の質」を問う。
わずか30年で世の中がここまで変わってしまったことに
何度読んでも驚いてしまう。
向田さんは「オーバーを作り」「夏用の着物を裁ち」
「かつおぶしを削って」料理に活用する。
その丁寧な生活ぶりにこちらの背筋までしゃきっと
伸ばされる。
しかし、彼女は清貧を極めたわけではなく、
私たちと同じように物欲をちゃんともち、
お酒を我慢できず、おいしいものを探し続ける。
ピール瓶の大中小、どれを飲もうか悩み
勝負服とヤキニクフクを着分けて悦に入る。
男勝りなのにかわいらしい女性らしさも失わない。
向田さんが生きていたら、、、
そんな叶わぬことを思いながら読みふけった。
気にいった手袋が見つからなくて、風邪をひくまでやせ我慢を
通した22歳の冬以来、いまだに何かを探している(「手袋をさがす」)。
爽やかな自己主張を貫いた半生を率直に語り、平凡な人々の
人生を優しい眼差しで掬いあげる名エッセイの数々。
突然の死の後も読者を魅了してやまぬ著者最後のエッセイ集。
■感想 ☆☆☆*
向田さんの作品を数多くテレビ化し、向田さんの死後も
私たちに彼女の世界を伝えてくださった久世さん。
彼の死がきっかけで向田さんの随筆集を久々に手を取った。
彼女の随筆はいつ読んでも背筋がすっきりと伸びていて
私たちに「生活の質」を問う。
わずか30年で世の中がここまで変わってしまったことに
何度読んでも驚いてしまう。
向田さんは「オーバーを作り」「夏用の着物を裁ち」
「かつおぶしを削って」料理に活用する。
その丁寧な生活ぶりにこちらの背筋までしゃきっと
伸ばされる。
しかし、彼女は清貧を極めたわけではなく、
私たちと同じように物欲をちゃんともち、
お酒を我慢できず、おいしいものを探し続ける。
ピール瓶の大中小、どれを飲もうか悩み
勝負服とヤキニクフクを着分けて悦に入る。
男勝りなのにかわいらしい女性らしさも失わない。
向田さんが生きていたら、、、
そんな叶わぬことを思いながら読みふけった。