のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ミス・ダンデライオン /2006年春公演

2006年04月02日 23時30分28秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 2010年8月、鈴谷樹里(すずたにじゅり:岡田さつき)は
 19年前に飛ぶ。19年前に病気で亡くなった
 ヒー兄ちゃん(青木洋:岡田達也)を救うために。
 彼の病気を治す特効薬を持って。

■感想 ☆☆☆☆☆☆
 二本立てのハーフタイムシアター。
 岡田達也さんが出演しているから、という理由だけではなく
 純粋にこちらの作品のほうが私の好みだった。
 舞台ならではの伏線の練られ方も話の筋もこちらが断然好み。

 とはいえ、やはり
 「岡田達也ファンにはたまらない作品」(by岡田さつきさん)
 であるのは確か。DVD化を切望。

 ネタバレはお許しください。
 私は「待つ男性」「誰かを一途に思い続ける男性」に弱い。
 だからかもしれない。
 未来へ戻っていった樹里を7年間、待ち続けた
 ヒー兄ちゃんにしびれた。

 もっとも樹里がひとりで過ごした時間よりはるかに短い。
 そのうえ、ヒー兄ちゃんには
 「待っていれば必ず樹里に再会できる」
 という希望がある。それでも7年という月日は長い。
 待ち続けている間に思い返せる
 「ヒー兄ちゃんが好きになった」樹里との思い出は
 たったの三日間分。それっぽっち。

 一方、樹里が過ごした19年間は
 「待とうと思って待った19年」ではなく
 「忘れようと思っても忘れられなかった19年」。
 死んだと思っていたヒー兄ちゃんを
 忘れられずに過ごした19年であり、彼との思い出もたくさんあるのだ。

 そう思うとどちらの「ひとりで過ごした時間」も切ない。
 そして、どちらの「ひとりで過ごした時間」にも
 相手への熱い想いが詰まっていると確信できる。

 ラスト、爽やかに現れるヒー兄ちゃんの姿を見て心から幸せを感じた。
 たった二日で恋に落ち、その二日間の思いを大切にし続けた
 ヒー兄ちゃんの一途さに胸が締め付けられた。
 19年間も彼を思い続けた樹里の一途な想いにも
 胸を締め付けられた。

 やはり「ご都合主義」の展開かもしれない。
 特にヒー兄ちゃんを待ち受けるラストは強引。
 それでも、私はこういうのが「運命」なのだと思う。
 「運命」は少々の「強引」を伴うのだ。

 こちらは前田綾さんのはじけっぷりがピカイチでした。
 彼女のコメディエンヌぶりは見事。
 そして11歳の少女役を見事に演じた29歳の新人さん
 小林千恵さん。今後、どんな役を演じていくのか
 少女以外の役をどんなふうに演じるのか興味津々です。

 なんてね。
 そんなこと考えつつ、私の中ではキャラメルで
 カップルを演じさせたらもっともお似合いのお二人
 W岡田さんの演技に気持ちは集中しっぱなしでしたけどね。
 特に岡田さつきさんの熱演が光った号泣シーンは印象的でした。

あした あなた あいたい /2006年春公演

2006年04月02日 23時04分42秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■ストーリ
 2007年12月、布川輝良(ぬのかわあきら:大内厚夫)は
 5年前へ飛ぶ。5年前に取り壊された朝日楼旅館を
 その目で見るために。
 そこで彼は枢月圭(すうげつけい:温井摩耶)に出会った。

■感想 ☆☆☆☆☆
 今回のキャラメルボックスは珍しく恋愛に真正面から
 取り組んだ作品二本。
 びっくりするほど純粋で
 恥かしくなるほどまっすぐな「愛」を描いている。

 クロノス・ジョウンターというタイムマシンの実験のため
 過去にとんだ布川が過去で過ごせる時間は三日。
 その三日間で以前から好きだった建築家の現存する
 最後の建築物を写真に残そうとする布川。
 彼は生真面目な性格で、友人や自分の生活や趣味、
 すべてを犠牲にして亡くなった母親の看病をしていた。

 そんな彼が出逢ってすぐに恋に落ちる圭。
 生真面目で無愛想な彼が出逢ってすぐに
 ものすごく自然に彼女を「圭ちゃん」と呼び始める。
 彼女の好意に甘える。心なしか無愛想な部分が
 どんどんなくなっていく。感情表現が豊かになっていく。

 「好き」だと自覚はしていない。
 自覚する気もない。
 ずっと一緒にいれるわけがない人への思い。

 けれどもふとした言葉や行動は正直で
 人の思いはふたをしていても、蓋をしようと努力をしても
 所詮、無駄なんだなと思った。

 思いは自然に伝わる。
 両想いだとなおさら。
 彼女も彼の言葉や行動に敏感だから。

 「時間がない」ことが彼女たちの思いを
 強くしたかもしれない。
 「時間がない」から、より一層、好きだという気持ちに
 拍車がかかったかもしれない。

 けれども、彼の生真面目な性格が彼の思いに説得力を与える。
 彼女にのみ「与えられた時間」も彼女の行動に説得力を与える。

 だからどんなにご都合主義だといわれようとも
 このどこまでもハッピーな結末を
 あたたかく祝福できる。笑顔で迎えられる。
 やはり恋愛モノは幸福な結末がいい。

 こちらの作品には前作「クロノス」のヒロイン来美子さんも
 登場して、話をきちんと収束に持っていく。
 彼女が生きていること、彼女の蛙のブローチが
 彼女の胸に輝いていることにちょっぴり胸が熱くなった。

 前回の「クロノス」では硬派なボクサーを演じていた
 畑中君のびっくりするほどコミカルな演技にびっくり。
 パンフを見るまで同一人物だと気づきませんでした。
 すごいなぁ。注目したいと思う役者さんがどんどん増えていく。
 それが嬉しいのです。

目標

2006年04月02日 22時25分29秒 | 日常生活
キャラメルボックスの舞台が終わった後は
余韻を楽しむためにも夜ちゃんと
いつものようにまったりとお茶。

キャラメル話を楽しんでいたのですが
今回の舞台のテーマが「恋愛」だったために
そういう話もちらほら。
好きな殿方のタイプとか
どういうシチュエーションに弱いかとか
いろいろ理想を語り合って
現状に対してたくさんアドバイスをしあいました。

3時間近くたっぷりとしゃべって店員さんに
「追加の注文はありませんか?」
と聞かれる始末。

それだけたくさんしゃべった上での
のりぞうの最後の結論。

「大それた目標はもたない。
 できることからはじめるのが一番やんね。」

「・・・のりぞうにとっての大それた目標って?」
と、おそるおそる尋ねる夜ちゃん。

「恋愛しよう。とか
 仕事を頑張ろう。とか。
 そのあたりにいきなりステップアップするのは無理!
 まずは 人間らしい生活ができるようになることを目指すけん。
 人間になります!」

かっこよく潔く宣言するのりぞう。

「・・・・えっと、これだけしゃべって
 最後の締めはそれですか?」

大笑いしながらあきれる夜ちゃん。
・・・もとい、あきれながらも大笑いしてくれる夜ちゃん。
本当に優しい友人に恵まれました。

真剣な目標なんですけどね。

大興奮☆Part2

2006年04月02日 22時16分01秒 | 舞台(キャラメルボックス)
待ちに待ったキャラメルボックスの舞台に
行ってまいりました。
もう本当に幸せ幸せな3時間半。
心行くまで楽しみました。

ちなみに夜ちゃんに会ってすぐ懺悔しましたが
昨日は待ちきれずにひとりで初日を堪能してしまいました。
にっこり笑って
 「やっぱりね。そうじゃないかなと思ったんだよね。」
と許してくれた夜ちゃん。いつもながら寛大です。
ていうか、のりぞうの行動なんてお見通しのよう。

初日も見に行くことを決めた途端
緊張して胸がいっぱいになり、
昨日は普段の二分の一ぐらいの食欲に。
まぁ、つまり普通の人並みの食欲になっただけですが。

それぐらい興奮して
とにかく!幸せ!幸せ!な二日間を味わいました。
しかも嬉しいことに、次の福岡公演も決定した模様。
11月2日~5日、場所は天神西鉄ホールだそうです!

きゃっほう!




・・・・興奮しすぎですね。少し反省。
でもね。こんなに興奮するぐらい素敵な舞台でした。
文句なしのハッピーエンド二本立てに
あったかい気持ちをたくさんもらいました。
気持ちを落ち着けてじっくり思い返そうっと。
これからは牛並に舞台の感激を反芻して楽しみます。

久々の再会

2006年04月02日 00時06分06秒 | 日常生活
入社当初から大変お世話になった先輩と久々に再会を果たしました。
現在は関東地方に住んでいるため滅多に会えないのですが、
未だに私の心の支えであり、社会人の指標となっている方です。

いつもどおり、にこやかに私の話を聞いてくださり
ご自分の体験も色々語ってくださいました。
ここ1年半ぐらいの悩みも無事打ち明けることができて
本当に本当に心が軽くなりました。

私もこういう女性になりたい。
心からそう思う大先輩。

今日、様々な悩みを打ち明けて少しすっきりしても
また明日から同じようなことで悩んでいると思うのです。
根本的な解決はまったくしていないし。

だからこそ、先輩も私と同じようなことを考えていたと
知れたことは私にとって大きな糧となりました。

「あの人も悩んでたんだから」
と安心することは卑怯なことかもしれないけれど
それでもいいんじゃない、と先輩が暖かく笑ってくださったから
またしばらくの間は頑張れそうなそんな気がした春の一日。
先輩と一緒に見下ろした桜はとても綺麗でした。