■内容
タレントとして活躍する遥洋子さんが東京大学大学院で学んだ事を
上野千鶴子教授との関わりを軸に書いている。
「相手にとどめを刺しちゃいけません。
あなたはとどめを刺すやり方を覚えるのでなく、
相手をもてあそぶやり方を覚えて帰りなさい。
そうすれば、勝負は聴衆が決めてくれます」
■感想 ☆☆☆☆☆
私には理想の女性像がある。
いつも笑顔で穏やかで人の話をきちんと受け止めることができる人。
やわらかい女性でありたい。そう思っている。
しかし、私には理想の人間像もあって、それは理想の女性像と
正反対のところにある。
ただひたすら自分の信じることを追い求めることができる人。
外野の雑音など切って捨てることができ、理不尽なことに負けない
かっこいい人。
しかし、現実の私は外野の雑音がとても気になる。他人の評価に
くよくよと耳を傾けてしまう。なのに、妙なところで負けん気を
発揮していつも笑顔でいることもできない。失敗を笑って許して
もらおうとしてしまう。
ふたつの理想がねじれた形で現実化している。その情けなさを
本書を読むことによって再認識した。
上野教授はかっこいい。言葉の曖昧さを許さない。
笑ってごまかすことをしない。
自分の信じる道をひたすらに進み、ほんの少しの疑問点も逃さず
追求し続ける。
「わからない」をそのままにしないかっこよさにしびれる。
そして、そんな上野教授にあこがれて東大で学ぶことになった
遙さんもかっこいい。上野教授の求めるレベルに驚き、参考文献の
数におののき、周囲のレベルの高さに打ちひしがれる。
それでも学ぶことをやめない強さ。「わからない」ことに
真正面から向き合う潔さ。地団太を踏みながら学問を続ける根性。
学ぶことの大変さ、面白さが伝わってくる。
成績のためではなく、自分が生きていくための学問。
自分が生きていく上で感じた疑問点を解明するためだけの学問。
純粋な知識欲。
読んでいて思い出した。
勉強は好きではなかったけど、それでもがむしゃらにテスト勉強を
していると、ごくたまに「面白い」と思う瞬間があったこと。
本を読んで新たに知る事実に純粋に感動する瞬間があること。
知ること、学ぶことは簡単ではないけれど面白いこと。
フェミニズムについて、ジェンダー論に関する論文が抜粋されているが
その論文の抜粋の仕方の適切さにも感動した。
タレントとして活躍する遥洋子さんが東京大学大学院で学んだ事を
上野千鶴子教授との関わりを軸に書いている。
「相手にとどめを刺しちゃいけません。
あなたはとどめを刺すやり方を覚えるのでなく、
相手をもてあそぶやり方を覚えて帰りなさい。
そうすれば、勝負は聴衆が決めてくれます」
■感想 ☆☆☆☆☆
私には理想の女性像がある。
いつも笑顔で穏やかで人の話をきちんと受け止めることができる人。
やわらかい女性でありたい。そう思っている。
しかし、私には理想の人間像もあって、それは理想の女性像と
正反対のところにある。
ただひたすら自分の信じることを追い求めることができる人。
外野の雑音など切って捨てることができ、理不尽なことに負けない
かっこいい人。
しかし、現実の私は外野の雑音がとても気になる。他人の評価に
くよくよと耳を傾けてしまう。なのに、妙なところで負けん気を
発揮していつも笑顔でいることもできない。失敗を笑って許して
もらおうとしてしまう。
ふたつの理想がねじれた形で現実化している。その情けなさを
本書を読むことによって再認識した。
上野教授はかっこいい。言葉の曖昧さを許さない。
笑ってごまかすことをしない。
自分の信じる道をひたすらに進み、ほんの少しの疑問点も逃さず
追求し続ける。
「わからない」をそのままにしないかっこよさにしびれる。
そして、そんな上野教授にあこがれて東大で学ぶことになった
遙さんもかっこいい。上野教授の求めるレベルに驚き、参考文献の
数におののき、周囲のレベルの高さに打ちひしがれる。
それでも学ぶことをやめない強さ。「わからない」ことに
真正面から向き合う潔さ。地団太を踏みながら学問を続ける根性。
学ぶことの大変さ、面白さが伝わってくる。
成績のためではなく、自分が生きていくための学問。
自分が生きていく上で感じた疑問点を解明するためだけの学問。
純粋な知識欲。
読んでいて思い出した。
勉強は好きではなかったけど、それでもがむしゃらにテスト勉強を
していると、ごくたまに「面白い」と思う瞬間があったこと。
本を読んで新たに知る事実に純粋に感動する瞬間があること。
知ること、学ぶことは簡単ではないけれど面白いこと。
フェミニズムについて、ジェンダー論に関する論文が抜粋されているが
その論文の抜粋の仕方の適切さにも感動した。