のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

夢はでっかく。

2007年04月01日 20時59分23秒 | 日常生活
来週から小学二年生になる教会のちびっこ、なっちゃんが
突然、のりぞうを指差して
「大体、君は夢がちっさすぎるんだよ。
 もっとおっきい人間になりなさい」
と、のたまいました。

んま!失礼な?!
一体、のりぞうのどこを見て
夢がちっさいなんておっしゃるの?
何か夢の話なんてしましたこと?

「じゃあ、おっきくなったら何になりたい?」

・・・なっちゃん。
実はおねえちゃん、これ以上はおっきくならないの。
もう働いてるの。

「もっと先の話だよ。
 結婚して、その後は何になりたい?」

・・・・結婚してその後?
そりゃまた壮大な未来の話ね。
一番、難易度の高い仮定の話だわ。。。。
うーん。。。お母さん?

「その先。もっともっと将来を見据えなきゃだめだよ。」

・・・・まだ先の将来?
お母さんになった後?
思わず、ちびっこなっちゃんの存在を忘れて
真剣に考え込んでいると

「ほらね。すぐに夢も出てこんような
 ちっちゃい人間じゃいかんと。」





・・・・・返す言葉もございません。
のりぞう、今後はおっきい人間を目指します。
なっちゃん、これからもご指導お願いします。

季節のイベント満喫

2007年04月01日 20時51分43秒 | 日常生活
礼拝後、携帯をチェックすると、
会社の先輩からメールが入っていました。

「また追突されました。車大破。明日やすみます。」

なんと!また?!
実はこのセンパイ、昨年から今年にかけて
2度も追突事故にあい、大変な目にあった方なのです。
なのに。また?!
あの面倒な保険の交渉などを
またしなければいけないなんて、かわいそう!
即効、メールを返しました。

「お気をつけください。
 なんだか昨年から災難続きですね。
 また保険やさんとの戦いの日々ですか?
 頑張ってください!」

しかし、大破となると明日どころか
明後日も出社は難しいのでは?
そもそもセンパイ本人に支障はないのかしら?
と考えていると、先輩からまたもや返事が届きました。

「ところで今日は何の日ですっけ?」






!!!
・・・・・やられました。くーやーしーいー。
来年のリベンジを目標とします。

世界でたったひとりの子/アレックス・シアラー

2007年04月01日 20時04分43秒 | 読書歴
□ストーリ
 はるか遠くに緑の土地がある。いつの日か、あの場所に行こう。
 タリンが知っているのは出だしの歌詞と切れ切れのメロディーだけ。
 ほんとうの歌なのか自分が頭の中で作りあげた歌なのかそれも
 わからないのだ。
 そう遠くない未来、人間の寿命は延び、世界は大人だらけになって
 いた。数少ない本物の子ども、タリンは「子どもとのひととき」を
 提供して暮らしをたてていたが、「保護者」ディートに
 大人になる前に「永遠の子ども」になる手術を受けるよう言われ・・。

□感想 ☆☆☆
 アレックス・シアラーの作品はどれも読後、爽快感を味わえる。
 しかし、この作品は違った。読後に味わったのはほろ苦い思い
 現実に起こりうる出来事ではないかという小さな不安だった。
 ハッピーエンドだが、ハッピーエンドではない。
 主人公のみが幸せになっても、世界は変わらない。
 しかも主人公が感じる幸せは、私たちにとって「当たり前」の
 幸せなのだ。終盤に向かうまでのタリンの悲しみ、恐怖は
 計り知れない。

 「年老いたくない」「若さを保ちたい」
 これは、おそらく多くの人たちが抱いている欲望だ。
 少しでも若くあろうと、女性だけでなく男性も努力をする時代に
 なった。かくいう私もできれば年相応にきれいでありたい、と
 常日頃思っている。年より老けたくはない。ごく普通の感情だろう。
 この欲望が実現してしまった作中世界では、80歳、100歳の
 おじいちゃん、おばあちゃんが30歳代、40歳代の外見で
 退屈しながら暮らしている。若さを手に入れ、150歳頃までの
 寿命を手に入れ、人々は時間をもてあますようになる。
 退屈を抱えた年寄りだらけを相手に「子供」を商品にして
 「一緒に過ごす時間」を売るタリンの保護者ディート。
 ディートのずるさ、生き抜くためのたくましさ、要領の良さは
 不愉快極まりない。けれども、絶対にこんな人は存在する。
 努力せずに生きることに対して貪欲な人間、一度、手に入れた
 ものは絶対に手放さない人間。
 そんなディートと暮らし、ディートのずるさをよく分かって
 いながら逃げ出すことができないタリン。「子供」だという
 だけで特別な存在になりうる世界では、世の中の人々全員が
 信用できない。ごくごく普通の子供にすぎないタリンは
 「外の世界」を怖がり、「家族」を恋しく思う。
 子供としての当たり前の感情だが、それゆえにこの環境から
 逃げ出せないでいるタリンがじれったくてしょうがない。

 ひたすら怯え続ける主人公。
 みんなが偽物の若さを手に入れていることに。
 ずっと子供でいることに。
 自分の将来が見えないことに。
 「大人になりたい」そう願うタリンだが、なぜ大人になりたい
 のかその理由は記されない。
 ずっと子供でいられる手術を受けた「永遠の子供たち」も
 口をそろえて「手術を受けちゃいけない」と言うが
 なぜそうアドバイスするのか、その具体的な理由はいわない。
 きっと何が何でも大人になりたい明確な理由はない。
 けれども、「変わらないこと」はただそれだけで怖いのだと
 思う。自然に逆らっているとても不自然なことだから。
 永遠に子供でいること、精神と肉体が乖離していくことは
 それだけで苦痛をもたらすのだろう。
 おそらく「大人になりたい」と思うのは人間の本能なのだ。

 やるせない気持ちをたくさん味わった一冊だった。
 児童書だが、この本を読んでちびっ子は何を思うのだろう。
 読み終わった後、どんな感想を抱くのだろう。 
 そういう意味で、子供時代に読んでみたい作品だった。

芋たこなんきん

2007年04月01日 20時02分45秒 | テレビ鑑賞
■2006年度下期NHK朝ドラ
■出演:藤山直美、國村隼、小島慶四郎、いしだあゆみ
    田畑智子、鈴木杏樹、城島茂、岸部一徳
■原案:田辺聖子(おせいさんの自伝的ドラマ)

■感想
 もう何度も何度も言ってますが、NHK大好きっ子です。
 朝ドラも小さい頃から数多く見てます。
 最近のものも最初の1,2ヶ月は必ずチェックしてるのです。
 が、見通すことができず。
 「風のハルカ」に次いで、最終回まで楽しく楽しく見た番組です。
 笑って泣けて感動してまさに王道のホームドラマでした。

 家族がみんなで食卓を囲み、食後は夫婦でお酒を酌み交わし
 会話を楽しみ、近所の友人たちともふれあいを楽しみ
 最近ブームが続いている「昭和」が詰まった作品です。
 ドラマでは、昭和の負の部分、戦争についても
 きっちりと描かれています。あの時代にもたくさんの家族がいて
 今と同じように会話を楽しみ、家族を思い合って
 ごく普通の生活を楽しんでいたのに、それが徐々に壊される
 切なさを、徹底して庶民の目から描いていました。

 たった15分のドラマなのにその中で泣けて笑えて
 しみじみして、といろんな感情が味わえる素敵なドラマでした。
 藤山さんの演技に何度も感動。

 最終週で國村隼さん演じる「かもかのおっちゃん」が
 おせいさんに
 「愛してるって言ってください。」
 と頼まれて
 「できることとできんことがあります。」
 と答えた後に伝えた言葉
 「僕はずっとずっとあんたの味方やで」
 そして、おせいさんがお葬式でかもかのおっちゃんを
 見送る言葉の中の一節
 「生まれ変わって、生まれ変わって、生まれ変わって
  何度生まれ変わっても絶対に見つけ出して
  プロポーズしてくださいね。また会いましょうね。」
 は、どちらも泣けるほど素敵な愛の告白でした。
 年を重ねて、こういうふうに愛を伝え合える夫婦に憧れます。
 こういう生々しくない愛情の重ね方が大好きです。