■ストーリ
住島重工の研究員・秋沢里志(上川隆也)は、海外派遣留学を終えて、
5年ぶりにニューヨークから帰国した。空港で待っていたのは、
5年前に別れたはずの恋人、梨田紘未(西山繭子)だった。自分の帰りを
待ち続けていた紘未に里志は激しく心を動かされる。
一方、里志は住島重工の子会社P・フレックで、新しい機械の開発に
携わることになる。それは、物質を39年前の過去に送り出す機械、
クロノス・スパイラルだった。最初の実験の日、里志の元に電話が
かかってくる。紘未がトラックに撥ねられ、病院に運ばれたのだという。
紘未を亡くした里志は、彼女を救うため、クロノス・スパイラルに
乗り込むことを決意する。
■感想 ☆☆☆☆☆☆
出演者速報を見た時、「久々の上川さん主演!」と大興奮でしたが
まさかこれが「キャラメル最後の上川さん!」になるとは。
でも、今までもめったにキャラメルさんの舞台には出演されていなかったし
今後、二度とキャラメルさんの舞台に出ないわけではないし
2010年度クリスマス公演には既に出演決定だし
今までと変わりなくキャラメルさんとの関係を築いてくれるんだろうな
と安心しています。
そんなこんなで「きみがいた時間 ぼくがいく時間」。
「演劇ブック」にて、2008年度上演舞台において
作品賞ナンバー1、そして主演男優賞ナンバー1に選ばれていました。
まして、主演は上川さん。
いやがおうにも期待が高まるわけですが・・・・。
その期待を全く裏切ることない素敵な舞台でした。
キャラメルの核となっている「人が人を思う気もち」が
至るところに溢れていて、これぞ、正統派のキャラメル舞台!
という感じです。
ただ「クロノス」シリーズなので、タイムトラベルが
話の核になっており、どうしてもタイムパラドックスが
生じてしまうこと。
話のつじつまがあわなくなってしまうこと。
仕方がないところではあるのですが、この二点が
やはりどうしても気になります。見終わって冷静に考えると
突込みどころがたくさんあるなぁ、と。
でも、そういった細かい「気になる!」ことを
あっさりと無視できるだけの勢いと感動が詰まった舞台でした。
もう、とにもかくにも上川さん。
上川さん祭りの2時間半です。
上川さんを中心に話が構成されていて
そして、その構成や役柄に上川さんのキャラクターや演技力が
見事に合致していて、彼の魅力がこの舞台を仕上げているといっても
過言ではない出来でした。
(って、冷静に考えると、「ファンの欲目」という気もしますが。)
ヒロインを演じていた西山繭子さんはとにかく美しい。
美しい上にかわいらしい!気が強そうなのに健気!
初めてこの方の演技を拝見したため
彼女の魅力が彼女の持つ演技力のなせる業なのか、
それとも彼女のキャラクターが役柄とよく合っていたのか
どちらなのかが不明ですが、ものすごく素敵なヒロインでした。
上川さんととてもお似合いでした。
キャラメルで美しいヒロインと言えば、岡内さんだけれど
私はどうにもこうにも岡内さんの演技が(というか、声の出し方が)
苦手なだけに、今回のヒロインを岡内さんではなく、
客演に託してくれたことに感謝です。
そして、その岡内さんは上川さんの妹役。
どちらかというと、演じている、というよりは
「ナレーション」のような役柄で、あまり感情が表立つことはなく
それゆえに安心してみることができました。
彼女にはこれぐらいの淡々とした感情の放出のほうが似合う気がします。
でもって、大好きな岡田達也さんは今回も見事な悪役を披露。
最近、岡田さん、大内さんは悪役がコンスタントに回ってきてます。
もっとも、冷静に考えると、岡田さんはタイムトラベルをしてきた
上川さんに運命を狂わされた人であって、決して悪い人ではないのです。
どちらかというと、少し弱くて、少しずるくて、だからかわいそうな人。
クライマックスで彼がしたことは卑劣だし、立派に犯罪だけれど
見終わって冷静に考えると、「分からないでもないな」と
彼の逆切れぶりを納得してしまう自分もいました。
クライマックス後、まるで「なかったこと」のように
彼の存在が消えていたのは、脚本としていかがなものかな
とも思いました。ここは、この作品の中で最も納得がいかない部分です。
そしてそして上川さんの最大の理解者役を演じた坂口さん!
すごいです。さすがの演技力です。
ワタクシ、キャラメルでもっとも好きな女優さんは岡田さつきさんですが、
坂口さんの演技力、演じる役の幅の広さは抜群だな、と思うのです。
切ない切ない純子役を好演。ものすごく泣けました。
あぁ。生で見たかったな。
DVD購入して、本当によかったなぁ、と思った作品でした。
(もう4回は見返しました。)
住島重工の研究員・秋沢里志(上川隆也)は、海外派遣留学を終えて、
5年ぶりにニューヨークから帰国した。空港で待っていたのは、
5年前に別れたはずの恋人、梨田紘未(西山繭子)だった。自分の帰りを
待ち続けていた紘未に里志は激しく心を動かされる。
一方、里志は住島重工の子会社P・フレックで、新しい機械の開発に
携わることになる。それは、物質を39年前の過去に送り出す機械、
クロノス・スパイラルだった。最初の実験の日、里志の元に電話が
かかってくる。紘未がトラックに撥ねられ、病院に運ばれたのだという。
紘未を亡くした里志は、彼女を救うため、クロノス・スパイラルに
乗り込むことを決意する。
■感想 ☆☆☆☆☆☆
出演者速報を見た時、「久々の上川さん主演!」と大興奮でしたが
まさかこれが「キャラメル最後の上川さん!」になるとは。
でも、今までもめったにキャラメルさんの舞台には出演されていなかったし
今後、二度とキャラメルさんの舞台に出ないわけではないし
2010年度クリスマス公演には既に出演決定だし
今までと変わりなくキャラメルさんとの関係を築いてくれるんだろうな
と安心しています。
そんなこんなで「きみがいた時間 ぼくがいく時間」。
「演劇ブック」にて、2008年度上演舞台において
作品賞ナンバー1、そして主演男優賞ナンバー1に選ばれていました。
まして、主演は上川さん。
いやがおうにも期待が高まるわけですが・・・・。
その期待を全く裏切ることない素敵な舞台でした。
キャラメルの核となっている「人が人を思う気もち」が
至るところに溢れていて、これぞ、正統派のキャラメル舞台!
という感じです。
ただ「クロノス」シリーズなので、タイムトラベルが
話の核になっており、どうしてもタイムパラドックスが
生じてしまうこと。
話のつじつまがあわなくなってしまうこと。
仕方がないところではあるのですが、この二点が
やはりどうしても気になります。見終わって冷静に考えると
突込みどころがたくさんあるなぁ、と。
でも、そういった細かい「気になる!」ことを
あっさりと無視できるだけの勢いと感動が詰まった舞台でした。
もう、とにもかくにも上川さん。
上川さん祭りの2時間半です。
上川さんを中心に話が構成されていて
そして、その構成や役柄に上川さんのキャラクターや演技力が
見事に合致していて、彼の魅力がこの舞台を仕上げているといっても
過言ではない出来でした。
(って、冷静に考えると、「ファンの欲目」という気もしますが。)
ヒロインを演じていた西山繭子さんはとにかく美しい。
美しい上にかわいらしい!気が強そうなのに健気!
初めてこの方の演技を拝見したため
彼女の魅力が彼女の持つ演技力のなせる業なのか、
それとも彼女のキャラクターが役柄とよく合っていたのか
どちらなのかが不明ですが、ものすごく素敵なヒロインでした。
上川さんととてもお似合いでした。
キャラメルで美しいヒロインと言えば、岡内さんだけれど
私はどうにもこうにも岡内さんの演技が(というか、声の出し方が)
苦手なだけに、今回のヒロインを岡内さんではなく、
客演に託してくれたことに感謝です。
そして、その岡内さんは上川さんの妹役。
どちらかというと、演じている、というよりは
「ナレーション」のような役柄で、あまり感情が表立つことはなく
それゆえに安心してみることができました。
彼女にはこれぐらいの淡々とした感情の放出のほうが似合う気がします。
でもって、大好きな岡田達也さんは今回も見事な悪役を披露。
最近、岡田さん、大内さんは悪役がコンスタントに回ってきてます。
もっとも、冷静に考えると、岡田さんはタイムトラベルをしてきた
上川さんに運命を狂わされた人であって、決して悪い人ではないのです。
どちらかというと、少し弱くて、少しずるくて、だからかわいそうな人。
クライマックスで彼がしたことは卑劣だし、立派に犯罪だけれど
見終わって冷静に考えると、「分からないでもないな」と
彼の逆切れぶりを納得してしまう自分もいました。
クライマックス後、まるで「なかったこと」のように
彼の存在が消えていたのは、脚本としていかがなものかな
とも思いました。ここは、この作品の中で最も納得がいかない部分です。
そしてそして上川さんの最大の理解者役を演じた坂口さん!
すごいです。さすがの演技力です。
ワタクシ、キャラメルでもっとも好きな女優さんは岡田さつきさんですが、
坂口さんの演技力、演じる役の幅の広さは抜群だな、と思うのです。
切ない切ない純子役を好演。ものすごく泣けました。
あぁ。生で見たかったな。
DVD購入して、本当によかったなぁ、と思った作品でした。
(もう4回は見返しました。)