■ストーリー
ツアーコンダクターのくせに、すぐに乗り物に酔ってしまう岡本。
彼は坂本竜馬を尊敬していて、竜馬のような男になりたいと
願っている。しかし、いつもドジばかり。今日も、彼のミスが
原因で同僚の本郷とその妻のケイコが大喧嘩。ついに、ケイコは
家出してしまう。岡本は竜馬の力を借りて、喧嘩の仲裁に乗り出すが、
絵画の密輸事件に巻き込まれて、話は思わぬ展開に。
■感想 ☆☆☆☆
キャラメル作品の中で最も情けない主役で有名なこの作品。
「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」と同じく、
昔ながらのキャラメルさんファンに人気が高い作品。
DVD発売を知って小躍りしながら、即購入しました。
初演では上川さんが乗り物酔いがひどくて乗り物に乗れない旅行添乗員
オカモト、という日本一情けない主役を見事に情けなく演じ、
再演では、そんなオカモトを叱咤激励しつつ、見守り続ける
坂本竜馬をこれまた非常に男らしくかっこよく演じていました。
初演での今では考えられない情けない上川さんも魅力的ですが
やはりここは時代劇が似合う上川さんに適役の竜馬から見たいっ。
と、意気込んで見たのが今年の夏の出来事でした。
ところで、現在、TBSで放送中のドラマ「仁」。
このドラマで、内野聖陽さんが演じる坂本竜馬を
「私のイメージにぴったり!こんなはまり役はない!
もうこれからも、私の中で坂本竜馬といえば、内野さん!!」
と興奮しながら見ては、母上から
「坂本竜馬にそんな思い入れがないけん、合っとう、という
感覚がわからん。」
というつれない言葉をいただいていたワタクシ。
久しぶりにDVDを見返し、
「私のイメージにぴったり!」という「ぴったりイメージ」の原型は
キャラメルボックスの上川さんだったことが分かりました。
そっかー。この坂本さんが私の中での坂本さんだったんだー。
坂本竜馬=キャラメルの坂本さん
という公式が無意識に根付いていた模様。
それぐらい上川さんと坂本竜馬が見事にシンクロしていた作品でした。
キャラクターと役者が見事に合っていて、
だから、ストーリーに説得力があって、という幸せな出会いをした
典型的見本のような作品です。
初期のキャラメルさん。
今以上にがむしゃらで、熱く熱く、観客に語りかけています。
見せ方も場面転換も、そして役者陣の演技も、
「アマチュア」の域を抜け切れていないけれど
でも、訴えかけてくる熱量は今よりもっともっと大きい気がします。
今も昔もキャラメルさんの基本スタンスは全く変わっていないけれど
やはり、年月を経て、劇団として円熟味を増しているし、
その分、落ち着きが出てきているんだろうなと思うのです。
よくも悪くも劇団草創期とは違う。
そういったことをまざまざと見せつけてくれる舞台だな、と思いました。
もっとも、じゃあ、どっちが好きなの?と問われると
やはり私は「今の」キャラメルさんが好きなんだと思うのです。
役者陣の演技力だって、格段に違うし。
音楽の使い方も洗練されてきているし。
ただ、このころの成井さんの作品(脚本)とか、
舞台に込める想いは、今見ても格別に好きだなあ、と思ったのでした。
ツアーコンダクターのくせに、すぐに乗り物に酔ってしまう岡本。
彼は坂本竜馬を尊敬していて、竜馬のような男になりたいと
願っている。しかし、いつもドジばかり。今日も、彼のミスが
原因で同僚の本郷とその妻のケイコが大喧嘩。ついに、ケイコは
家出してしまう。岡本は竜馬の力を借りて、喧嘩の仲裁に乗り出すが、
絵画の密輸事件に巻き込まれて、話は思わぬ展開に。
■感想 ☆☆☆☆
キャラメル作品の中で最も情けない主役で有名なこの作品。
「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」と同じく、
昔ながらのキャラメルさんファンに人気が高い作品。
DVD発売を知って小躍りしながら、即購入しました。
初演では上川さんが乗り物酔いがひどくて乗り物に乗れない旅行添乗員
オカモト、という日本一情けない主役を見事に情けなく演じ、
再演では、そんなオカモトを叱咤激励しつつ、見守り続ける
坂本竜馬をこれまた非常に男らしくかっこよく演じていました。
初演での今では考えられない情けない上川さんも魅力的ですが
やはりここは時代劇が似合う上川さんに適役の竜馬から見たいっ。
と、意気込んで見たのが今年の夏の出来事でした。
ところで、現在、TBSで放送中のドラマ「仁」。
このドラマで、内野聖陽さんが演じる坂本竜馬を
「私のイメージにぴったり!こんなはまり役はない!
もうこれからも、私の中で坂本竜馬といえば、内野さん!!」
と興奮しながら見ては、母上から
「坂本竜馬にそんな思い入れがないけん、合っとう、という
感覚がわからん。」
というつれない言葉をいただいていたワタクシ。
久しぶりにDVDを見返し、
「私のイメージにぴったり!」という「ぴったりイメージ」の原型は
キャラメルボックスの上川さんだったことが分かりました。
そっかー。この坂本さんが私の中での坂本さんだったんだー。
坂本竜馬=キャラメルの坂本さん
という公式が無意識に根付いていた模様。
それぐらい上川さんと坂本竜馬が見事にシンクロしていた作品でした。
キャラクターと役者が見事に合っていて、
だから、ストーリーに説得力があって、という幸せな出会いをした
典型的見本のような作品です。
初期のキャラメルさん。
今以上にがむしゃらで、熱く熱く、観客に語りかけています。
見せ方も場面転換も、そして役者陣の演技も、
「アマチュア」の域を抜け切れていないけれど
でも、訴えかけてくる熱量は今よりもっともっと大きい気がします。
今も昔もキャラメルさんの基本スタンスは全く変わっていないけれど
やはり、年月を経て、劇団として円熟味を増しているし、
その分、落ち着きが出てきているんだろうなと思うのです。
よくも悪くも劇団草創期とは違う。
そういったことをまざまざと見せつけてくれる舞台だな、と思いました。
もっとも、じゃあ、どっちが好きなの?と問われると
やはり私は「今の」キャラメルさんが好きなんだと思うのです。
役者陣の演技力だって、格段に違うし。
音楽の使い方も洗練されてきているし。
ただ、このころの成井さんの作品(脚本)とか、
舞台に込める想いは、今見ても格別に好きだなあ、と思ったのでした。