のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

ゲド戦記/2006年日本

2011年08月04日 20時57分38秒 | 映画鑑賞
□ゲド戦記/2006年日本
□監督・脚本:宮崎吾朗
□原作
 ゲド戦記 /アーシュラ・K・ル=グウィン
 シュナの旅/宮崎駿
□声の出演
岡田准一、手嶌葵、菅原文太、風吹ジュン、田中裕子
香川照之、小林薫、夏川結衣、倍賞美津子、内藤剛志

□感想 ☆☆
公開当時、あまりに世評が芳しくなく、かえって興味をひかれていたこの映画。興味をひかれてはいましたが、時間的余裕がなく映画館に行くことはかないませんでした。ということで、満を持しての鑑賞です。
見終えて、「なるほどー。」と思いました。嫌いではないけれど、あまり心に残らないかな。もっとも、それは私がこの映画を映画館ではなくテレビで見たこと、しかももっとも苦手な時間帯である深夜に見たことが大きいかもしれません。なんとなく流し見をしてしまったがために見逃してしまったディティールが多いんだろうな、と鑑賞後にwiki大先生であらすじや背景などを確認して思いました。

死を恐れる必要はない。
必要以上に死を恐れて生きることは、
生きることを疎かにすることにつながる。
中盤、死を必要以上に恐れて、生きることに虚無感を抱いている主人公に対し、テル―とハイタカが交互に伝えたこのメッセージは説得力があって、とても好きでした。ただ、そのメッセージを受けて立ち直った主人公、アランがクモを倒すことで世界の秩序を取り戻す結末は善悪二元論的で好きではありませんでした。
そして、大好きなV6の岡田さん演じる主人公、アレンの声が鼻について仕方ありませんでした。岡田さん大好きなのに!あの低音ボイスはとても色っぽくて岡田さんの魅力のひとつだと思っているのに!どうにもこうにも主人公の外見とマッチしてなかった気がしてなりません。私の中で、あの外見とあの声を結び付けられないまま、終わりを迎えてしまったのが消化不良となってしまった大きな原因だったような気がします。
同じようにヒロイン、テル―の声も私の中では大きな違和感でした。こちらは声よりも抑揚かな。声自体はとても美しい声で、挿入歌にも聞き入りました。ただ、科白での感情表現に対して、なぜか違和感を抱いてしまいました。うーん。ジブリ好きなんだけどな。
一方、もはやジブリ組と言っていいのではないかと思われる田中裕子さんや小林薫さん、菅原さんたちの存在感はさすがでした。素敵でした。特に田中さん!あの声の出し方、声だけにも関わらず圧倒的な存在感がとてもかっこいい。
やはり映画は映画館で見たほうが楽しめるな。集中して見ないとダメだな、ということを改めて実感した映画でした。