のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011

2011年08月08日 22時07分30秒 | 音楽鑑賞
DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2011/福岡ドーム2日目

ドリカムさんのライブには2回行きましたが、今回は初めてのワンダーランド参戦。
なんと友人がとってくれた席はアリーナで、
しかも花道まで3メートルある?!ぐらいの超至近距離!
会場に到着した途端、ライブ開始までひたすら興奮していました。
ライブ開始直前は、緊張し過ぎて息をのんでました。
だって!絶対に!確実に!みわちゃんがあそこを通るんだよ?
目があっちゃうかもしれないんだよ?!

でも、そういう「恵まれた席」だったことを抜きにしてもすごいライブでした。
想像以上のエンターテイメントでした。
フライングあり、花道巡りあり、でみわちゃんがジャニーズばりに
縦横無尽に動いて、飛びまわって、走り回って、と大活躍。
会場の隅から隅まで目を配ってくれていました。
とはいえ、コンサート自体は、あくまでも歌がメイン。
曲そのものが持つ魅力と、みわちゃんのたぐいまれなる歌唱力と表現力を
信頼しているからこそのシンプルな構成で、
私は最初から最後までひたすらに感動していました。

というわけで自分用のメモ。
セットリストは、勿論、覚えているわけもなく。
ウェブ上の質問掲示板を活用させていただいています。
・・・みんななんでこんなに鮮明に覚えてるんだろう。心から尊敬しています。

0.A theme of the WONDERLAND
  みわちゃん登場!今回も登場と同時に涙です。私も思わずもらい泣き。
  純粋に感動している美和ちゃんを見てると、いつも胸がいっぱいになっちゃう。
  そして高らかに「DREAMS COME TRUE IN WONDERLAND 2011」の開幕宣言!
  その直後に始まったのが

1.何度でも
  まさかこの曲が1曲目に来るなんて!!鳥肌立ちました。
  というか、泣けて仕方がなかった。今年はこの曲を何度も聞きました。
  何度も聞いて励まされたり、泣いたりしたこの曲を
  今、このタイミングで聞けるなんて。

2.朝がまた来る
3.その先へ
  そして、続く2曲。
  今年のドリカムワンダーランドのコンセプトは
  「すべての愛、引き受けました。」
  ここまでの3曲に、ふたりのこの決意が、そして歌い手としての覚悟や責任感が
  込められている気がしました。めちゃくちゃ力強いオープニングでした。

改めましてのご挨拶。
「ワンダーランド初めての人ー?」に大きな声で「はーい!!」と返事しました。
「もうね。最初に言っておくけどさ。すんごい長いよー?
 まだ終わんないの?っていうぐらい長いよー?」
という美和ちゃんの脅しに大喜びしました。もうもう!大歓迎!!
終電なくなっちゃってもいい!それぐらい長くても大歓迎!
「今日はね、ワンダーランドだからねー。何が起こるかわかんないよー?
 もうね、信じられない角度から攻めて攻めて攻めまくるからねー。」
わーい!!と更にテンション上がりました。
「今日はみんな『私の』ワンダーベイビーズだかんね。」
という確認の仕方がまたかわいらしい☆

4.大阪LOVER
  初めて生で聴きました。
  いつもはご当地バージョンに変えて歌ってくれているらしいのですが
  今回はオリジナルそのままです。
5.Eyes to me
6.晴れたらいいね
7.時間旅行
  もうひたすらに続く有名曲(というか、私にとっての王道ソング)が続いて
  楽しくて楽しくて、にこにこ笑いすぎて、ほっぺたが痛くなりました。
  好きな曲に囲まれていると、無条件で笑顔になります。

このあたりで正さんが衣装替えしたような・・・。既にうろ覚えです。
もんのすごいド派手なジャケットで、なんつーセンスなの?と思いましたが。
どうやら、他のお客さまも同じ想いだったようで、なぜか湧き起こるくすくす笑い。
正さんが
「吉田が衣装替えすると、『かわいー!』とか言うのに、
 私の衣装替えの時に、失笑するのだけはやめてください。」
と懇願していました 笑。
みわちゃんが楽しそうにフォロー。
「これねー、ケイタマルヤマのなんだよー。
 なんと今までのワンダーランドの写真をくっつけて、切り取って作ってるの。」

おおー。そうなのかー!
と、なんとなくジャケットを見る目が変わりました。(いい加減すぎる。)

8.眼鏡越しの空
9.生きていくのです
  ご当地ブラスバンド登場!九州は福岡県の鞍手高校OBの方々でした。
  総勢60名!なのに、ステージがそこまで狭く感じられない。
  ということは、あのステージも実は相当に広いんだなぁ、と変なところで
  感心してしまいました。正さんが
  「みんなにもコーラスで参加してもらいます。
   あえて曲名は言いません。言いませんけど!」
  分かるよね?みたいな雰囲気。
  勿論、会場のみんなはどの曲が始まるかちゃんと分かっていました。
  美和ちゃんがかわいらしく「じゃ。始めちゃおっか。」とスタートの合図。
  今回は「コーラス」でダンスは求められてなかったけど、そしてアリーナは
  ひとりひとりのスペースがとても狭かったけど、でもやっぱり踊っちゃいました。
  私、紅白のときもテレビの前でひとりで踊ったもんねー。
  (と、言うと、友人も『私もー!』と同意してくれました。ちょっと嬉しい☆)

10.CARNAVAL~すべての戦う人たちへ~
11.FALL IN LOVE AGAIN
12.空を読む
13.ねぇ
   この流れも鳥肌物でした。
   特に「ねぇ」は、前回のライブでも涙なしには聞けなかったこの曲。
   前回以上に、涙が止まりませんでした。すごい力を持っている曲だと思う。
   今年の紅白では、この曲が聴きたいな、と願っています。
   (昨年も同じことを思ったけど。でも昨年以上に願いが強くなっています。)

14.Ring!Ring!Ring!
   みわちゃん、お着替え☆赤とゴールドの色合い鮮やかなトップスで
   下は黒のチュチュ風ミニスカート。これがとってもとってもかわいかった!
   あのかわいらしさは一体、なんだろう?ワンダーランド開幕まで
   過去のワンダーランドの映像が流れていましたが、みわちゃんは明らかに
   若々しくかわいらしくなってる気がする!(ま、その時代特有の化粧が
   「年代」を感じさせてるっていうのもあると思いますが。)
   自転車で軽快に飛び出してきた美和ちゃんは楽しそうに笑顔で花道を
   走り抜けました。自転車を運転しながら、あの声量ってどういうこと?
   とひたすらに感嘆していました。花道の真ん中あたりからは、運転を
   ダンサーさんに任せて、後ろの席に立つみわちゃん。かわいいっ!
   この曲も大好き。まさに青春の1曲です。

15.TORDGE & LISBAH
   この曲のときは、みわちゃんが3メートル先に!!大興奮!!
   こんなに間近でみわちゃんとダンサーさんの切れのよいダンスを
   見られるなんて。遊園地みたいでかわいらしい曲だったな。
   みわちゃんがずっと楽しそうでした。なんだか素でダンサーさんと
   じゃれあっていた気がします。

   この曲が始まったころに、みわちゃんたちが立っていた場所は
   周囲から少し高くなり、赤いキューブが出現。「レッドキューブ」だそうです。
   ドームの反対側には正さんがいたのですが、そちらは「グリーンキューブ」。
   みわちゃんが正さんに
   「正くん。そっちはそっちで楽しそうだよね。
    私、もうそっちには行かなくていいのかな?」
   と小悪魔発言。正くんは
   「いやいや、そっちのメンツは悪そうだもん。
    吉田美和には似合わないよ。こっちに来てほしいなー。」
   とおねだりしたところ、何やら目の前でフライングの準備開始。
   準備中はダンサーさんがみわちゃんを赤い旗(?)で四方から隠していました。
   時折、ちらっと旗をはためかせて「見せようかなー?」みたいな感じで
   じらしては「駄目、見せないよー」みたいな表情をしてみせるダンサーさん。
   楽しそう 笑。
   準備が整って、いざ!フライング!!
   と同時に始まるイントロ。

16.サンキュ.
   わー。私の青春ソング!!「LOVE,LOVE,LOVE」と同時期でしたが、私は
   断然、この曲のほうが好きでした。優しくかわいらしく切ない曲。

   曲が終わるとレッドキューブの面々に呼び戻されるみわちゃん。
   またもやフライング!

17.POISON CENTRAL
18.TO THE BEAT,NOT TO THE BEAT
   初めて聞いた曲。・・・だと思う。たぶん。
   がしがし踊っていました。

   そして、またもやグリーンキューブへフライング♪
   オルゴール調のかわいらしいイントロにドキドキ。もしや!!
   
19.a little waltz ~ WEATHER FORECAST
   大好きな曲。ざ・オンナノコな曲だと勝手に思っています。

20.銀河への船
21.The signs of LOVE
   高校時代、(これまた勝手に)「友人のテーマソング」にしていました。
   彼女の笑顔とか涙とか思い出しちゃった。私ってば、青春時代を
   ドリカムさんの曲と寄り添うように過ごしてきたんだなー、としみじみ。

   みわちゃんが花道中央に立つと、ホワイトキューブが出現し、
   そのホワイトキューブがまるで蓮の花のように開きます。
   と、同時に2階席を超えるぐらい高く高く上がっていきます。
   みわちゃんのたたずまいがまるで女神のよう。崇高さを感じた曲でした。

22.opening theme~the monster is coming~
23.FUNKA-MONSTER
24.LIES,LIES
25.THE ONE
26.この恋はハードボイルド
27.make me your own
28.太陽が見てる
29.JET!!!
   このあたりは、本当に記憶がおぼろです。
   ダンサーさんが再登場してがしがし踊っていたような。
   みわちゃんの歌はなしだった曲もありました。
   (どの曲がそうだったのかは、おぼろ。)

30.決戦は金曜日 ~ IT'S SO DELICIOUS ~ 決戦は金曜日
   久々に聞いたよー!!とテンションあがった曲。私の中ではバブルの
   ラストにかかっていた曲、というイメージ。大好き。

31.IT'S SO DELICIOUS
32.うれしい!たのしい!大好き!
   会場をぐるんぐるんとフライング。すぐそばを!あのあたりを!
   みわちゃんが飛んでるよー!!とみわちゃんの姿を追いかけて
   私もその場でぐるぐる回りました。
   で、ふと気が付いたら、正さんがすぐそばにいた!
   危うく正さんを見逃すところだったよー。
   みわちゃんの全身の筋肉に感動。どれだけ鍛えていたら、
   あんなに軽やかにフライングを使いこなせちゃうんだろ。
   加えて、あの声量!すごすぎます。

33.TRUE,BABY TRUE

アンコール!
ラストの曲でみわちゃんの声が割れていたので心配もしつつ
でも、まさかこのまま終わらないよね?という気持ちで待ちました。

再登場!!
ふたりとも白ベースの衣装。正さんはシンプルな白シャツ。
みわちゃんは白のウェディングドレスのような雰囲気のミニスカワンピ。
妖精さんのようなかわいらしさです。

みわちゃん
「本当に本当にありがとう。
 言葉にならない想いがたくさんたくさん胸にうずまいていて
 このままだとおさまらないので、もう少し歌っちゃってもいいかな?」

うんうん、と思いました。
きっと、いろんな人がいろんなことを考えて、
それでもまだ心の中を整理できていないし、
想いをきちんと言葉にすることもできていない。そんな状況のような気がします。

34.LOVE LOVE LOVE
35.未来予想図Ⅱ
36.あの夏の花火
   3曲ともにしっとりと歌い上げました。演出は抑えめ。
   曲に、言葉に、万感の思いを込めて。
   みわちゃんの目にまたもや涙が。

   実は私、「LOVE LOVE LOVE」はメジャーになり過ぎていて(というよりは
   一時期、いろんなところでかかり過ぎていて)うーん、聞き過ぎたなぁ
   と思っていたのですが、今回、生で聞いて、本当に本当にいい曲なんだな、
   と感動しました。歌詞が胸に迫りました。
   「恋」じゃなくて「愛」の曲なんだな、と思いました。(今頃・・・)
   今年、たくさんの人が大好きな人との別れを経験していて、
   「夢で会いたいと願う人」もたくさんいて、
   夢でしか再会できない人たちのことを思いました。

   歌い終えた後、みわちゃんが「今年もみんなで花火を見よっか。」と
   言いながら後ろを振り向くと、そこに恒例の(と後から聞きました。)花火が。
   歓声も上がりましたが、全体的に、言葉なく魅入る人が多かったような。
   人数を思うと、歓声は小さめで、
   みんなこの場の雰囲気をかみしめているんだろうな、と思いました。

37.またね
   ラストにぴったりの曲。
   メンバー紹介を行いながら、またもや涙があふれ出す美和ちゃん。
   正さんを紹介後、万感の思いで抱き合い、そして自分の紹介。
   をするはずなんだけど、「終わりたくないよー。」
   と駄々をこねるように言うみわちゃんがめっちゃかわいく
   この場所を、このライブ会場を大切に思ってくれているみわちゃんの
   気持ちが伝わってきて、とても幸せな気持ちになりました。

正さんのみわちゃんを見守る感じと、
みわちゃんの正さんを信頼しきったにこっとした笑顔が大好きです。
そして、ドリカムの曲の力強さも。
ゆっくりアルバムを聴き返したい。そう思いました。

純喫茶磯辺/2008年日本

2011年08月08日 20時58分08秒 | 映画鑑賞
□純喫茶磯辺/2008年日本
□監督:吉田惠輔
□出演
宮迫博之、仲里依紗、麻生久美子、ダンカン、斎藤洋介、
ミッキーカーチス、近藤春菜(ハリセンボン)
□ストーリ
水道工の磯辺裕次郎(宮迫博之)は、妻に家を出て行かれてからというもの、娘の咲子(仲里依紗)と親子ふたりで暮らす、独身の中年男性。ある日、磯辺は父親の急死で多額の遺産を相続。突如、喫茶店の開店を決意し、いい加減な経営方針ながら「純喫茶磯辺」を開店させた。そこでバイトを始めた咲子と、バイト募集の張り紙を見て応募してきた若くて美しい女性、素子(麻生久美子)。裕次郎は経営そっちのけで素子を口説くことに心血を注ぎ始める。そんな磯辺に集う客はみなおかしな客ばかりで・・・。

□感想 ☆☆*
日本映画にありがちなゆるい展開の映画です。要所要所に、くすりと笑わされる展開が用意されていますが、「面白い」と「少し寒い」の境界線上にあるようなものばかりで、ややシュールな笑いが多め。と、言いつつも私はことごとく笑ってしまいましたが。意図された「間」とまともな人がひとりもいない空間で構成されている珍妙な空間は癖になります。

何も考えていないようでやっぱり何も考えていない眉なしやくざ風の磯辺を宮迫さんが「下妻物語」を彷彿とさせる力強い怪演で映画全体をひっぱります。でも、そんな見た目のインパクト大の宮迫さんよりも数倍、変な人を生き生きと演じているのが麻生さん。まじめでまっすぐ一生懸命、人に対して不器用でいつも人とずれてしまう。周囲の人をいらいらさせてしまう。そんな自分にコンプレックスを持っていて、変わるために「磯辺」でバイトを始めた素子という女性を麻生さんが変なテンションで楽しそうに演じています。よくよく考えると、「純喫茶磯辺」の店長である磯辺のことも、「純喫茶磯辺」に集うお客さんたちのことも「いけていない人」と勝手に見下している素子は、見下しているからこそ、「磯辺」では変に人に気を使わずにのびのびとできる嫌な女なのですが、「嫌な女」というよりも、どんなにがんばって「変わろう」としていても、その姿がやっぱりズレていて、どこか痛々しさが漂う女性でした。彼女の躊躇ない空回りぶりが宮迫さんの怪演をふっとばしていた気がします。

そして、ラスト。
今までのゆるいコメディ調の映像から一転、なんとも情緒的な展開へ。仲里依紗さんの言葉よりも雄弁な表情と、言葉にできない想いがすべて込められたくしゃくしゃの泣き顔に胸を鷲掴みにされました。この落差も計算された展開だと思うと、実に悔しいけれど、彼女のあの一瞬の演技に心打たれ、一気に映画への印象が変わった気がします。彼女が(そして私も少々)うとましく思っていた父親のことすら少しかわいらしく見えてきました。
いつも「うざい」と思っている父親。
安易で、その場しのぎの生き方を繰り返す父親。
世間一般的に見ても、やっぱり少し変な父親は、
思春期真っただ中の女子高生にとって、鬼門以外の何物でもなかったはずなのに。
ひと夏を同じ店で一緒に過ごし、そこでも父親らしいことは何一つせず、
店長らしいことすら何もしない父親に、厳しい口調で強く当たっていたはずなのに。

同じ時間を共有したことで、夏の始めよりほんの少し父娘の絆は強くなり、一緒に過ごした「純喫茶磯辺」という場所が彼女にとって、かけがえのない空間になっていたんだな、ということが伝わってくる素敵なラストでした。