のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

つづく・・・のか。

2011年10月17日 21時46分00秒 | 日常生活
久々に「試験」なるものを受けてみました。
「試験勉強」なるものにも数年ぶりに着手。
勉強の仕方をすっかり忘れ去っている自分に驚きました。
勉強って・・・どうやってやるんだったっけ?
15年前の私は、どんなふうに受験勉強をしてたんだっけ?
何もかもがすっかり記憶の彼方に飛び去ってしまいましたが。
とりあえず、自己採点の結果、来年4月
同じ試験に再挑戦しなければいけないことが判明したため、
「勉強の仕方」について、「ノートのまとめ方」とか
「暗記の仕方」から地道に思い出していこうと思います。

・・・その前に、TOEICかー。
前回から100点アップが目標です。
でも、本当の目標は、「心折れることなく最後まで問題を解くこと」です。
前回は10問で心が折れちゃったからなー。
あとはひたすらに「マークを塗りつぶす」ことに集中してたからなー。
今回は「最後まで考えて解く」ことを目標にがんばります。


いつから試験勉強にとりかかろうかなー。

2011年9月の読書

2011年10月17日 21時44分43秒 | 読書歴
ノンフィクション多めです。
ノンフィクションになると、途端に読むスピードががくんと落ちます。
頭を使う作業がとことん苦手なのです。

92.TPP亡国論/中野剛志
■内容
TPP(環太平洋経済連携協定)の実態とは。問題点とは。
TPP参加によって、自由貿易で輸出が増える可能性もあるが、デフレの深刻化を招き、雇用の悪化など日本経済の根幹を揺るがしかねない危険性もある。いち早くTPP反対論を展開してきた経済思想家がロジカルに国益を考え、真に戦略的な経済外交を提唱する。

■感想 ☆☆☆
なぜか仕事で「農業」について、調べたりまとめたりする機会に恵まれたため、TPP関連書籍も数冊、読むことができました。読めば読むほど、知れば知るほど、政策というのは難しいものだな、という想いを深めています。どの政策にも「狙い」や「目的」があって、いいほうに転ぶ可能性もあれば、悪い結果を招くこともありうる。当たり前のことながら「未知数」を前に、政策を決めていかねばならない政治家という仕事はやはりとてつもなく大変な職業だな、と思いました。ホントいつも外野で好き勝手なことばかり言って申し訳ない。
この書籍では「TPPの短所」「TPPによって引き起こされる可能性もある危機」が非常に分かりやすく論じられていました。

93.図解ディベート入門~1時間で分かる図解シリーズ/松本道弘
□内容
ディベートを知れば、ぶれない自分の意見が伝えられる。論争・商談・会議で周りの空気に流されなくなる。ディベート入門書の決定版。

□感想 ☆☆☆☆
ひょんなことからディベート研修を企画することになりました。とりあえず、大急ぎで入門書を読みましたが、この入門書は非常にコンパクトに読みやすい形でディベートの特徴をまとめられていて、とてつもなく分かりやすかったです。
ただ、ディベートの概念や特徴を「知る」ことはできたとしても、ディベートを身につけたり、使いこなせたりするようになるわけもなく。まして、ぶれずに自分の意見を伝えられるようにもなりません。ぶれずに自分の意見を伝えられるようになるためには、まず、自分自身が「どう考えて、この意見を支持するのか」「どういった想いで、意見を提案しているのか」自分の意見(考え)をはっきりと把握する必要があります。
・・・使いこなせる気がまったくしません。間違いなく苦手だわ。
ということまでは、この本を読んでしっかり理解できました。お勧めの入門書です。

94.走ることについて語るときに僕の語ること/村上春樹
□内容
1982年秋、『羊をめぐる冒険』を書き上げ、小説家として手ごたえを感じた頃に村上春樹は走り始めた。以来、走ることと書くこと、それらは、村上春樹にあって分かつことのできない事項となっている。アテネでの初めてのフルマラソン、年中行事となったボストン・マラソン、サロマ湖100キロ・マラソン、トライアスロン。走ることについて語りつつ、小説家としてのありようや創作の秘密、そして「僕という人間について正直に」初めて正面から綴った作品。

□感想 ☆☆☆☆☆
走らない、走れない、走ることがまったく好きではない私にとって、走れる人、走ることが好きな人は尊敬の対象です。この作品を読んで「走ること」への憧れは、ますます強くなりました。とはいえ、私が走り始めることは、まず間違いなくありません。人には向き不向きがあり、私は走ることはおろか、努力することすらできない人間なのです。
でも、だからこそ、「走ること」について、その魅力について、押し付けがましくなく、真摯に饒舌に語る村上さんの文章はとても興味深く、先へ先へ読み進めました。自分の足で地面の感覚を確かめながら、「走ること」と「書くこと」の泥臭いきつさと向き合いながら前へ進む村上さんの姿に、清清しい感銘を受けました。

95.幽霊の2/3/ヘレン・マクロイ
□ストーリ
出版社社長の邸宅で開かれたパーティーにて、余興のゲーム「幽霊の2/3」の最中に人気作家エイモス・コットルが毒物を飲んで絶命してしまう。招待客の一人、精神科医のベイジル・ウィリング博士が、関係者から事情を聞いてまわると、次々に意外な事実が明らかになる。作家を取りまく錯綜した人間関係にひそむ謎と毒殺事件の真相は?

□感想 ☆☆☆☆*
復刊リクエスト第1位の本作品。「面白い作品なんですよ!ぜひ復刊して欲しいっ」という評判と作品名のみ、随分前から知っていましたが、かなり長らくの間、翻訳作品から遠ざかっていたため、あまり興味を示していませんでした。本当に久しぶりに新たな外国作品と出会った気がします。出会えてよかった!評判どおり、いえ、評判以上におもしろい作品でした。翻訳作品特有のまだるっこしい感覚とは無縁です。登場人物たちの複雑な人間関係にあっという間に引き込まれます。犯人は一体、誰なのか。誰も彼もが怪しく見える中での真相。探偵小説の面白さってこういうのだったよね!と久々の感覚を楽しみました。久々にエラリー・クイーンや黒後家蜘蛛の会の皆さんたちと再会したくなりました。

96.嘆きのテディベア事件/ジョン・J・ラム
□ストーリ
わたしはブラッドリー・ライオン。元殺人課の刑事だ。テディベア作家の妻と田舎町で暮らしている。今日は妻の晴れ舞台「テディベア・フェスティバル」の日。貴重な「嘆きのテディベア」もオークションに出るらしい。ところが、出発直前に私はわが家の敷地で死体を発見してしまった。私は殺人と判断したが、保安官はなぜか死体を見る前から事故と断定。なんでだ?!

□感想 ☆☆☆*
「幽霊の2/3」があまりにも面白かったので、調子に乗って、外国の推理小説をもう1冊借りてきました。こちらも面白かったです。なんでもこの作品、「テディベア大好き元刑事と愛妻のおしどり探偵シリーズ開幕」の作品だそうで、ふたりとはこれでお別れではなく、再会できそうな予感大。刑事というと、一匹狼で孤独に事件を追いかけるイメージが大きいのですが、この作品では、奥さん大好きな元刑事さんが奥さんや奥さんのお義父様、奥さんのお友達を信頼し、みんなで相談し、協力しあって、事件の真相を追いかけます。ひとりよがりで行動しない主人公が好感度大。2作目も読みたいなー。

97.キケン/有川浩
□ストーリ
成南電気工科大学機械制御研究部。略称「機研」。彼らの巻き起こす、およそ人間の所行とは思えない数々の事件から、周りの学生たち(含 教授たち)は畏怖と慄きをもって、キケン(=危険)と呼び、恐れられていた。これは、彼らの伝説的黄金時代を描いた物語である。

□感想 ☆☆☆☆☆
理系男子バンザイ!と思いました。くだらないことに一生懸命、全精力を傾ける彼らの実にくだらない(でも、清清しく楽しそうな、きらきら輝いている)学生時代をまぶしく思いながら読み進めました。徹頭徹尾、くだらない!でも、とてつもなく楽しそう!こんな男子、いるよねー!と思わず興奮しながら、高校時代を懐かしく思い返しながら読みふけりました。男子たちだけで楽しそうに盛り上がっている彼らがとっても羨ましい。女子の友情は女子の友情で男前だし、それはそれで、かっこよくて素敵なんだけど、男子特有の「友情」と呼ぶには照れ臭いような、関係性のはっきりしない腐れ縁的な友情もかわいらしくて素敵だなー、と思いました。なんてったって、主役の「お店の子」!かわいすぎるよ。反則だよ。特に学祭のエピソードは秀逸。学祭って学生のためのお祭りなんだよね、とあの楽しさを反芻しました。終盤10ページほどの展開(クライマックス)は思わずぐっと胸が熱くなります。

98.見つめあうたび/エロイザ・ジェームズ
□ストーリ
19世紀初頭のロンドン。四人姉妹の次女、アナベルは晴れて社交界にデビューした。スコットランドの貴族の娘であるにもかかわらず、浪費家の父のせいで貧しい生活を強いられてきたアナベルは、必ず裕福なイングランド人と結婚してみせると意気込んでいた。ところが、ひょんな事件からアナベルは、とても裕福とは思えないアードモア伯爵との結婚を決意せざるを得なくなり、彼の故郷、スコットランドへ旅立つ。待ち受ける貧困生活に涙するアナベルだったが、旅をするうち、いつしか伯爵に心惹かれ、本当の自分に気づいていく。

□感想 ☆☆☆
秋だよー!久々に甘々の恋愛小説が読みたいよー!と思って手に取ったライムブックス。おそらくハーレクィンロマンスと同系統の作品だと思われます。出版社が異なるだけ??今までなんとなく面映くて手に取れなかった作品群ですが、カバーがおとなしめだったため、思い切って借りてみました。
すごい!徹底的に!最初から最後まで!オンナノコの夢と希望でいっぱいです。妄想力高めの女子だったら楽しめること間違いなし。勿論、私は楽しみました。・・・でも、その一方で女性を対象にしていると思われるこの小説のあまりのアダルトっぷりに少し、いえ、かなり驚きました。いろんな意味ですごすぎる。あまりにすごすぎて、バスの中では読めませんでした。隣近所の方々に覗き込まれたら(私はよく周囲の方がどんな本を読んでいるか気になって、さりげなく覗き込みます。)私、恥ずかしすぎて立ち直れない・・・。そんな本です。とりあえず四人姉妹がヒロインのこのシリーズ。すべて読み通すつもりです。

99.女優 岡田茉莉子/岡田茉莉子
□内容
父は夭逝した美男俳優・岡田時彦。名付け親は谷崎潤一郎。デビューは成瀬巳喜男作品。その後も小津安二郎、木下恵介ら巨匠に愛され、出演100本記念作品『秋津温泉』以後は、夫・吉田喜重作品の女神として輝きつづける女優、岡田茉莉子。戦後日本映画史を力強く生きぬいたひとりの女性の終わりなき物語。映画にささげたこれまでの人生を自らの筆で回顧する。

□感想 ☆☆☆
日本映画史として、非常に興味深く面白い作品でした。昭和の名作をまとめて見返したい、小津作品を制覇したい、そんな気持ちに駆られました。また、映画黄金期を生きた映画人たちの映画にかける情熱や作品への誇りが強く伝わってくる作品でした。昭和初期の「芸能界」は、本当に「特別な人たち」が集まっている別世界だったのだ、ということをしみじみと感じました。彼らの静かな情熱や気品に背筋が正されます。
ただ・・・「自伝」というところがひっかかるかな。よくも悪くも自意識過剰で、全体的に「自分」が溢れすぎています。「自伝」とはいえ、自分に陶酔しすぎているというか。このくらい自我が確立している人だからこそ、長年、芸能界という場所で第一線にい続けることができたんだろうな、と思いました。
100.日本経済こうすれば復興する/竹中平蔵
□内容
この史上最大の試練で、いま日本は何をすべきか。危機の本質を正しく認識すれば、必ず道は開ける。日本復活を妨害する30の「大ウソ」を見抜き、経済再生のための道筋を明らかにする。

□感想 ☆*
最近の新書というものをまったく読んだことがなかったため、大事だと作者が協調したいところを太字で強調したり、目次を読んだだけで内容がかなり予測できてしまったりする本書のつくりに押し付けがましさを感じて怒っていたら、それだけで疲れ果ててしまいました。友人に「馬鹿にされてる気がするんだよー。」と訴えたところ、「最近の新書はそういうつくりなんだよ。」と穏やかに諭されました。
そんなわけで「なんか苦手・・・」という先入観ありきで読み進めた本です。マイナスの先入観で読み進めましたが、内容自体は非常に分かりやすい言葉を選び、理解しやすい説明でした。今まで賛成しかねる・・と思っていた政策の「本来の狙い」も知ることができ、多様な視点で物事を見ることの重要性を改めて感じました。
ただね、小泉政権時代の自分たちの政策がいかに正しかったか、いかに先を見据えていたか、という説明にページを割きすぎているんじゃないかな、と思いました。また現在の民主党政権への批判ばかりで、そのあたりも疲れました。できれば、批判ではなく、現在の民主党政権の「ここは評価できるのにね。ここはみんなで協力できればいいよね。」というようなことも冷静、かつ客観的な視点を持って論じてくれれば、こんなに疲れなかったんじゃないかなー、と思うのです。そういうふうに政治家さんたちがお互いのよいところを認め合えるような姿勢を見せてくれたら、すごくすごく嬉しいのにな。