会社帰り。同じ部署の先輩の送別会に参加するため、バスに乗りました。
運よく座ることができて、ほっと一息。
なにせ乗客の多い時間帯。
人ごみにまみれてバスに揺られるよりも、
できればパーソナルスペースをゆったりとって、のんびり過ごしたいのです。
というわけで、読書の時間を楽しもうとがさごそ本を取り出しました。
なにせ、家ではテレビを見るのに忙しくて、通勤時間しか本と触れ合わないのです。
その通勤時間も朝はふと気がつくと睡眠時間に充てられているのです。
読めるときに読んでおかなければ。
と、本を取り出したところで次のバス停に到着。
どやどやと人がたくさん乗り込んできました。
座れててよかったー!
と思わず安堵したぐらいどやどやと乗り込んでくる人、人、人。
もちろん、私の隣の席にも人が座ります。
・・・近いなー。
隣の席に乗り込んできた人の距離が明らかに近すぎる。気がしないでもない。
いや、近くはないのかな。
大柄ゆえの圧迫感?迫力?
なんかぎゅうぎゅうとしてる気がする。
と、思いましたが。
でもまあ、私も他人さまのことをどうこう言えるほど小柄ではないのです。
むしろ大柄。お互いさま。
なので、気にすることなく本を読むことにしました。
と、気を取り直した私にぐぐーんと押し付けられる隣の方の体。
え?え?何事?
と、驚いたものの、やはり本から目をそらさないでいると
(むしろ目をそらせないでいると)
「全然、気がつかんちゃけん」
と頭をはたかれました。
・・・その声は!
ようやく首を横に向けたところ、統括部長がにこにこ笑いながら私の隣に座っておりました。
「のりぞうくんが周囲にまったく関心を持たんで過ごしとうことがよく分かった。
全然!ぜんっっぜん!周囲を見とらんのやね。」
もはや呆れ気味の統括部長。
「そんなに周りを見らんでぼうっとしとったら、
痴漢にあってもすぐに逃げ出せんよ?どんなときも気を抜かんようにせんと。
ちゃんと周囲に気を配って、「これは危ない」とか「ちょっと変」と思った時には
すぐに逃げ出さんないかんのよ。自分の身は自分で守らんと。」
と、まるで小学生対象の防犯教育のような注意をされる34歳。
でもですねー。
私、危ない目に遭うことがめったにないのですよ。
痴漢にもあいませんし。
と女性として少し残念な感のあるご報告をしたところ、
「それで、こんなにぼうっとした子になったんやね。」
と大いに納得をされました。
納得をした後に、少し考えて
「いや、待てよ?違うんかもしれん。
痴漢のほうが危機意識があるけん、怖くて近寄れんのかもしれん。」
と女性として少しどころではない残念な感のある考察を伝えてくれる部長。
なに?どゆこと??
思わず「そうかもしれませんねー。」とさらりと答えちゃったけど
よくよく考えるとうかつにスルー出来ないっていうか。
わりにひどいこと言われてる気がしないでもないっていうか。
痴漢に恐怖感を与えるような要素が私にあるってこと?
すくなくとも、部長がその考察にたどり着いちゃった要素は確実にあるわけで。
どこにそんな要素があるのか、そこんところをもっとちゃんと教えてもらわんと!!
と、ぐるぐるいろんなことを思いましたが。
でも、決定的な何かを伝えられるとダメージが大きそうなので
そこんところはそうっとしておくことにしました。
うん。
危ないと思うところには行っちゃいけないってお母さんも言ってた!
自分の身は自分で守らないと。
運よく座ることができて、ほっと一息。
なにせ乗客の多い時間帯。
人ごみにまみれてバスに揺られるよりも、
できればパーソナルスペースをゆったりとって、のんびり過ごしたいのです。
というわけで、読書の時間を楽しもうとがさごそ本を取り出しました。
なにせ、家ではテレビを見るのに忙しくて、通勤時間しか本と触れ合わないのです。
その通勤時間も朝はふと気がつくと睡眠時間に充てられているのです。
読めるときに読んでおかなければ。
と、本を取り出したところで次のバス停に到着。
どやどやと人がたくさん乗り込んできました。
座れててよかったー!
と思わず安堵したぐらいどやどやと乗り込んでくる人、人、人。
もちろん、私の隣の席にも人が座ります。
・・・近いなー。
隣の席に乗り込んできた人の距離が明らかに近すぎる。気がしないでもない。
いや、近くはないのかな。
大柄ゆえの圧迫感?迫力?
なんかぎゅうぎゅうとしてる気がする。
と、思いましたが。
でもまあ、私も他人さまのことをどうこう言えるほど小柄ではないのです。
むしろ大柄。お互いさま。
なので、気にすることなく本を読むことにしました。
と、気を取り直した私にぐぐーんと押し付けられる隣の方の体。
え?え?何事?
と、驚いたものの、やはり本から目をそらさないでいると
(むしろ目をそらせないでいると)
「全然、気がつかんちゃけん」
と頭をはたかれました。
・・・その声は!
ようやく首を横に向けたところ、統括部長がにこにこ笑いながら私の隣に座っておりました。
「のりぞうくんが周囲にまったく関心を持たんで過ごしとうことがよく分かった。
全然!ぜんっっぜん!周囲を見とらんのやね。」
もはや呆れ気味の統括部長。
「そんなに周りを見らんでぼうっとしとったら、
痴漢にあってもすぐに逃げ出せんよ?どんなときも気を抜かんようにせんと。
ちゃんと周囲に気を配って、「これは危ない」とか「ちょっと変」と思った時には
すぐに逃げ出さんないかんのよ。自分の身は自分で守らんと。」
と、まるで小学生対象の防犯教育のような注意をされる34歳。
でもですねー。
私、危ない目に遭うことがめったにないのですよ。
痴漢にもあいませんし。
と女性として少し残念な感のあるご報告をしたところ、
「それで、こんなにぼうっとした子になったんやね。」
と大いに納得をされました。
納得をした後に、少し考えて
「いや、待てよ?違うんかもしれん。
痴漢のほうが危機意識があるけん、怖くて近寄れんのかもしれん。」
と女性として少しどころではない残念な感のある考察を伝えてくれる部長。
なに?どゆこと??
思わず「そうかもしれませんねー。」とさらりと答えちゃったけど
よくよく考えるとうかつにスルー出来ないっていうか。
わりにひどいこと言われてる気がしないでもないっていうか。
痴漢に恐怖感を与えるような要素が私にあるってこと?
すくなくとも、部長がその考察にたどり着いちゃった要素は確実にあるわけで。
どこにそんな要素があるのか、そこんところをもっとちゃんと教えてもらわんと!!
と、ぐるぐるいろんなことを思いましたが。
でも、決定的な何かを伝えられるとダメージが大きそうなので
そこんところはそうっとしておくことにしました。
うん。
危ないと思うところには行っちゃいけないってお母さんも言ってた!
自分の身は自分で守らないと。