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三毛猫ホームズの推理

2012年07月02日 22時39分18秒 | テレビ鑑賞
□三毛猫ホームズの推理
□土曜夜21時日本テレビ放送
□出演
 相葉雅紀、藤木直人、大政絢、マツコ・デラックス、
 石坂浩二、大倉忠義、尾身としのり
□お気に入り度 夏クール7位/7作品
□感想
ジャニーズ勢が乱立していた今年の春ドラマ。
なにせ重度のドラマっ子。とりあえず気になるドラマはすべて初回チェックするのですが、初回チェックだけで大忙し。
朝ドラも録画してるんで、ふと気が付くと、録画番組数がとんでもないことになっていて、てんやわんやの4月でした。
そんなわけで、当初は嵐さんファンとして、大野さんと相葉さんのドラマは必ずや最後まで見届けるぞい!
と決意していたのですが、一番最初に挫折したのがこのドラマでした。

最後まで見ていないくせに、(「最後まで」とか言うのもおこがましいわ!という感じの第3回までしか
見ていないわけですが・・・)このドラマだけは、見終えてなかろうがなんだろうが、
是が非とも感想を書き残しておきたいぞー、と思ったのです。

書き残しておきたいことは、片山さん(=三毛猫ホームズシリーズの主役)はかっこいい。
これに尽きます。
ドラマしか見ていない人には伝わりにくいかもしれないけれど、片山さんは限りなく2枚目に近い
2枚目半のキャラなのです。そこだけは、誰かれ構わずに訴えたい。
確かに特性だけを確認すると、女性苦手、血が苦手、運動苦手、怖いの苦手、で刑事にまったく向いていない人です。
ドラマを見ていると、片山さんが「優しい」というよりは「情けない」。「優柔不断」というよりは「あほちん」に
見えて仕方がありませんでした。これって、おそらく私が前半で挫折したから、というのも大きいとは思うのです。
きっと、このドラマは片山刑事の成長物語も兼ねていて、ラストに向けて、どんどん刑事としての責任感などを
身につけてたはず。そう思わずにはいられない情けなさでした。
・・・それとも、この感想って、私の性格がきついから?
もしかして、世の女性方は、ああいった殿方を見て母性本能をくすぐられちゃうのかな??

閑話休題。
とにかく!実際の(?)片山さんは、全然情けなくなんかない!むしろ、かっこいい!
事件に巻き込まれた被害者にも、事件を起こしてしまった加害者にも心を寄せられる
想像力と優しさを持ち合わせた男性だから、事件に遭遇するたびに、必ずや事件関係者の女性に想いを寄せられる。
そういう大人の優しさを持ち合わせている魅力的な男性です。
ただ、自己評価が本人にまったく追いついていない。それだけなんです。
「三毛猫ホームズの」というシリーズ名だけあって、原作の魅力もホームズと片山さんが協力し合って、
というよりは、ぶっきらぼうでマイペース、つまり実にオーソドックスに猫らしいホームズに振り回されながら
ホームズのヒントから事件を解決に導いていく片山刑事。事件解決の際にホームズの力を借りてはいるけれど、
ホームズが決して猫の範疇を超えた活躍なんてしないので、むしろそのヒントに気付けることのほうがすごいよ!
十分に優秀な刑事さんだよ!と素直に思える活躍ぶりなのです。
もちろん、押し出し弱く、女性が苦手な片山さんなので、情報収集に片山さんの愉快な仲間たちの尽力は
欠かせないわけですが。でも、やはり主軸は片山さんの活躍。
なので、ドラマを見ながら
「違うよー!!片山さんはもっともっとかっこいい人なんだよー!!
 何気に優秀、かつ有能な刑事さんなんだよー。」
と地団太を踏んでおりました。

でも、近寄りやすくて親しみやすいキャラクターは相葉さんにぴったりだったし、
相葉さんの英国風スーツの衣裳はとんでもなくかわいらしかったので、そこは満足。
もう少し、情けなさがデフォルメされてなかったらなぁ、と思わずにはいられません。

血を見るとすぐに貧血で倒れるけれど、肝心なところでは勇気も男気も見せてくれるし
刑事のくせに捜査に対して消極的で、それなのに、なぜか行く先々で殺人事件に巻き込まれてしまうし、
巻き込まれた事件に振り回されることも多いけれど、最後には必ず事件を解決に導いてくれるし
何より周囲の人、そして事件に関わった人たちに優しい。
こうやって考えると、相葉さんが演じた片山さんのキャラクターは意外にも
片山さんのキャラクターをきちんと押さえてはいるのに。
なのに、なんで、私は「片山さんは、もっとかっこいいのー!!」と思ったんだろう。不思議です。

さて、久々に三毛猫ホームズを読み直して、彼らに再会をしたい気分です。
私が好きなのは、シリーズ中、唯一、まったく作品世界が異なる第一作「三毛猫ホームズの推理」。
あのなんともやりきれないラストが大好きです。
あとは片山さんたちがヨーロッパを旅する四連作。
あの四作でヨーロッパとクラッシック音楽への憧れが高まったっけ。