のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

【ドラマ】SUMMER NUDE

2013年09月19日 01時10分56秒 | テレビ鑑賞
■SUMMER NUDE
■2013年度夏クールドラマ
■フジテレビ月曜21時
■脚本:金子茂樹
■出演
 山下智久、香里奈、戸田恵梨香、長澤まさみ、勝地涼、窪田正孝、高橋克典、板谷由夏、山本美月

■感想 ☆☆☆*
ドラマに関しては、単純なもの、ハッピーエンドで終わるものが大好きです。
考えさせられるもの、余韻を楽しめるもの、余白を楽しむものも好きではあるのですが、なにぶん根が単純なので「よかったねー!」「おもしろかったねー!」という一言で感想が言えるぐらいの単純なドラマは疲れず見続けることができて好きなのです。

そんなわけでさまーぬーど。いつも以上に感想が長いですよー!
夏らしく爽やかで小難しいところのまったくないドラマ運びとか、「夏!海!花火!すいか割!勿論、水着!楽しい!」っていう夏の小道具全部使っちゃうよ!的な王道の展開といい、ひねたところのまったくない素直な恋愛物語っぷりが好きなドラマでした。好きだったんですけど!
でも!毎回毎回エンディングで力が抜けてたかなー。なぜー!?と最終回まで毎回毎回飽きもせず打ちひしがれてました。真心さんの(というかYO-KINGさんの、か。)歌声がエレカシの宮本さんと並んで、この世で最もかっこよく色気のある歌声だと信じてやまない私は、エンディングが来るたびに諦め悪くテレビの前で「なんで真心さんの歌声そのままでドラマを締めてくれないのかしらー!」とフジテレビに向かって叫んでました。でもって、肩の力を落としていました。
山下さんに恨みはまったくないんだけどっ!でもっ!!真心さんの歌うオリジナルのほうが「夏!!」って感じだったよねぇ、と思うのです。完全にひいき目です。

ただ、ドラマは好きでした。折に触れ、男性陣が筋肉を見せてくれたり、「この会話のやりとり、面白いでしょ?おしゃれでしょ?」と押し付けられているような気にさせられたり、そういうあざとさがあちこちにちりばめられている気はしましたが。でも、好きでした。そういうところも含めて好きでした。楽しんで見ていると、「え?その会話のやりとり、おもしろい、とか思ってんの?」と真顔で突っ込みたくなるような場面が出てくる。なんていうかそういう油断ならないところも面白かったです。

山下さん演じる朝日が相変わらずのへたれっぷりで。みんなが「俺らのリーダーだから。」「朝日の発案は外れなしだよね。」みたいに持ち上げてくれるのがまったくよく分かりませんでしたが、でも、こんなふうに「一度好きになったらずっと好き。諦めきれないんだ・・・」という一途な(のに、一途ではなく、うじうじしているなぁ、とへたれな感じになってしまう)ところがとてつもなく山下さんっぽくて、これでこそ山下さん!と思って見ていました。すごくかっこよくてすごく優しい顔立ちをしているのに(だから?)片思いが似合うところが山下さんの素敵なところなのです。片思いされるのではなく、片思いしてこその山下さん。

というわけで、非常に男前でかっこいい戸田嬢演じる波奈江ちゃんが山下さん演じる朝日を一途に思い続けているところを見かけるたびに何かの間違いではないか、と思わずにはいられませんでした。いやいや、戸田嬢はそもそもレンアイに興味ない子でしょうに。(・・・SPECを引きずりすぎている気がしないでもない。)あんなにさばさばと気持ちを隠しもせずに「好きー!好きー!」と言い続けている子があんなにうじうじと何年も片思いをしているものかしら?と思うわけです。しかもあんなに超絶にかわいい子が。ただ、長年片思いをしていた相手が振り向いてくれそうになった途端に「やっぱりなしで!」という気持ちになったあの気持ちはわかるかも、と思いました。ずっとずっと片思いをしていたからこそ、振り向かれると怖くなっちゃったんだろうな、とか、ずっとずっと片思いをしていたけれど、「片思い」という状況が日常になっていて、「彼が自分を好きになってくれる」という状況を想定してなかったんだろうな、とか、きっと彼女は朝日を見てきたからこそ、彼がどれだけ「好きだ」と伝えてもその言葉を完全には信じられないだろうな、とか。ずっとずっと何年も他の人を思い続けて、彼女の看板の前から動けなくなっていたような彼を目の当たりにし続けていたら、やっぱり「好き」という言葉は信じられない気がします。結局、好きな相手が自分のことをどう考えているかわからない不安を抱えながらドキドキして過ごすよりは、一緒にいて安心する相手と過ごすほうが幸せなんだろうな、と強く共感しました。
そして波奈江ちゃんをずっとずっと好きだった光君。うん。波奈江ちゃんの片思いはまったく信じられなかったけど、光君の片思いは真実味があった!見ていて切ない気持ちになったし、全力で応援していました。好きな人が手の届くところにいて、そして他の人を向いている、という状況は朝日より数倍切ないシチュエーションなんじゃ、と思っていました。彼の思いがかなって本当によかった!すごくすごくうれしかったんだけど、でも・・・。彼らの結婚式二次会で流したあのお礼の映像(?)は気恥ずかしかったかな。まだ彼のナレーションがなければよかったのに。映像だけで見せたほうがよくなあい?と思いました。そして結婚式当日にバタバタと帰る新郎・・・。のくだりは必要だったのかなぁ・・・。

そして、香里奈嬢演じる夏希ちゃんは、朝日が片思いをしていた年月を共有していないから、彼の「好きだ」という告白を受け入れられたんだろうなぁ、と思いました。朝日も自分がへたれだった頃をあまり知らない夏希だから、自然体で話せたことって多かったんだろうな。ふたりがやり取りするメールが少しずつ増えていくところとか、少しずつお互いを気にしだすところとか、気になるけど、でも、今の関係を壊したくなくて動けないところとか、ゆっくりと距離を縮めていくふたりがじれったくて素敵でした。夜中にふたりで花火して、好きだという気持ちを自覚しているのにキスすらしないでお別れするだなんて!かわいすぎる!
それにしても、このふたりを見るたびに「カバチタレ」ではセーラー服と学ランだったのに!!と感慨深い気持ちに襲われました。あの頃の香里奈嬢は本当に超絶美少女で、世の中にはこんなにかわいい女の子が存在するんだなぁ、と感嘆していたのに、今や見事にかっこいい大人の女性。彼女の二の腕の筋肉の付き具合とか程よくて好きだったなー。白いタンクトップTシャツにジーンズをあんなにおしゃれにかっこよく着こなすって素敵すぎると思うのです。
それにしても、ふたりのラストの告白シーンはすっごく好きだったけど、とてつもなく気恥ずかしくて、改めて自分の非恋愛体質ぶりを思い知らされました。
欲を言えば、あれだけ3カ月間、「仲間」とか「夏の友情」を描いてくれたのだから、ふたりの両想いをみんなが知って「今更??」とか「もうずっと両想いだったじゃん!」とか「ようやく思いを伝えあえたんだー!」とか突っ込まれたり盛大に喜んでくれたりする場面が見たかったなぁ。ふたりが痴話喧嘩しながら東京に帰る場面ではなく、みんなで過ごしたみんなが大好きなあの海の家の前でみんなに囲まれて喜ばれている場面で終わってほしかったです。

それにしても朝日の幼馴染を演じた勝地くん。あんなに優しくてあんなに周囲の人のことが見えて、気苦労をいっぱいしているのに、それをまったく見せない。そんな素敵な人があんなに軽く扱われたままドラマが終わってしまうなんて!と憤懣やるかたない気持ちでした。彼にもなにかいいことがあってもよかったと思うんですけどー!主役のふたり(朝日と夏希)は彼に感謝しても感謝したりないはずー!朝日が勝地さんに「付き合うようになったから。」と照れ臭そうに報告する姿が欲しかったです。でもって「俺のおかげだからな。」とかいつも通りにおちゃらけた感じで恩を売って、その直後にすごくすごーく優しい表情でふたりに笑いかける勝地さんが見たかったなぁ。という具体的な場面が簡単に想像できちゃうぐらい、勝地さんが好きでした。
あと、何気にもっとも直球勝負でファインプレーを連発していた山本美月ちゃん。なんというか裏表や邪気や欲がまったくないいい子だったなぁ、と思うのです。彼女ももっと幸せになっていい子だったと思う。役柄も好きだったし、何より美月ちゃんの顔がドストライクで好みでした。かわいかったなぁ・・・。
そして!かわいいと言えば!長澤嬢!すばらしく可愛く、健康的に色っぽかったです。再放送の「プロポーズ大作成」をつい最近見ただけに、あの頃から飛躍的に美しくなっている長澤嬢を見かけるたびにほぉっとため息をついていました。出演場面があまりなかったのが残念。そして、長澤嬢のせいでは全くないのですが、ドラマ開始前の数々の番宣にて、すごく思わせぶりに「謎の女性」と紹介され続けていたのは番宣ミスではないかと思わずにはいられませんでした。謎の女性?なの?と肩すかしをくわせられた気持ちになったのも残念です。
とはいえ、毎週、どんなに遅くなってもその日のうちに録画を見ていたぐらい楽しみにしていました。夏が終わっちゃったなー。

それにしても語りすぎ。あまりの長さに自分で読み返してびっくりしました。