のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

欲しいアイテムは上目使いと涙です。

2013年09月28日 10時06分19秒 | 日常生活
木曜日、帰宅したら、妹さんと甥っ子君が遊びに来ていました。
あら、お久しぶり。4日ぶりぐらい?
4日ぶりぐらいに会う私を興奮して走って迎えてくれる
なんとも伯母孝行な甥っ子君です。

興奮のあまりわあわあはしゃぎ、家の中をぐるぐるまわり、
きゃっきゃっきゃっきゃっ笑ってました。
かわいい。すっごく。
そして騒がしい。ものすっごく。

はしゃぎまわる甥っ子君を横目に
いつでもどこでもマイペースの父上は就寝の準備を始めます。
あら?寝ちゃうの?もう?早くない?
と言いつつ、「チャンス!」とばかりにテレビのリモコンを手に取りました。
我が家ではテレビのリモコンは先手必勝。
先に手に取った人に優先権が与えられるのです。
本日は既に父上がリモコンを持っていて「懐かしのメロディ」を見ていました。
が。寝るんでしょ?寝るんだよね?じゃあ、チャンネル変えまーす。
とリモコンを取ったところ、速攻で甥っ子君が近寄ってきました。
「アンパンマン!アンパンマン見りゅの!」

えー!いやなんですけどー。今度ね?

と返事をするも、諦めない甥っ子君。

「アンパンマン!アンパンマン見りゅの!
 いっかいだけ!いっかいだけ!ね?」
上目使いでの懇願。
そのネゴシエーションスキル、どこで培ったのさ?
年頃女子だってそんなにスマートに上目づかいを使いこなせませんよ?
私なんて幼稚園の頃からずーーーーーーーっと背の順で並ぶ際は後ろを陣取ってきたのです。
上目使いなんて使う機会がなかったっつーの。
上目使い使ったら、殿方と目が合わないっつーの。

と甥っ子君の自分より高い女子スキルに敗北感を抱いて、
思わずアンパンマンのDVDをぽちっと再生してしまいました。
負けた・・・。

上機嫌でアンパンマンと一緒にアンパンマン体操を踊る甥っ子君。
かわいい。すっごく。
騒がしい。ものすっごく。
そして、おもしろい。とてつもなく。

アンパンマンDVDを見ながら
アンパンマン体操を歌い踊る甥っ子君をDVDにしてほしい。
と、真剣に思いました。
落ち込んでいるときに見たら、絶対、元気になれる自信がある。

30分後。大満足でアンパンマンを見終えた甥っ子君は
「しま!(シマジロウのことらしい。)
 しま見りゅの!いっかいだけ!ね?」
と懇願を再開。

でもね。もうその上目使いには騙されませんぜ。
と、短時間で防御能力をレベルアップさせた伯母は
「さっき、いっかいだけって言ったやん。」とけんもほろろに断ります。
年を重ねるってことはね、無駄に強くなるってことなんですよ。
私なんて、必要ない防御能力をがしがしレベルアップさせてるもんねー。
やさぐれてる大人をなめんなよー。と大人気もなく勝ち誇る伯母。

そして、「いっかいだけ。ね?」の上目使いが通用しないとなるや、
わんわん泣き出す甥っ子君。目から涙がぽろぽろこぼれだします。
かわいい。泣いてても。
さわがしい。泣いてるから。
おもしろい。泣いてるけど。

というわけで、またも女子アイテムの涙を
上手に使いこなす甥っ子君に完敗を喫した伯母は、
「テレビがついてるから悪い!消しちゃえ!こんなの!」
とこよなく愛するテレビを消し、
(暴風雨が来るかもしれない。それぐらい珍しい出来事です。)
甥っ子君と一緒に絵本を読みました。

絵本を読みながらきゃっきゃ笑う甥っ子君。
くっそう。女子スキルの高いちびっこめ。
いつか絶対、私もそのアイテムを手に入れてみせる。負けないもん。
と齢2歳の甥っ子君に対抗心を燃やした初秋の夜。

目指す方向とか対抗心を燃やす相手とか
だいぶスタート地点を間違えている気がするのは重々承知です。
確信犯と呼んでください。
たしか「確信犯」スキルもジョシに必要なスキルだったはず。