のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

願い、届け。

2015年06月22日 23時02分09秒 | 日常生活
祖母のお見舞いのため、病院へ行きました。
今回は「私、結婚するんだよ!結婚式にも出てね!」という嬉しい報告をようやくようやくできるのです。この10年ぐらいの間に、祖母から一体何度「なんで結婚できんのやろうねぇ。結婚するときは早めに教えてね。」と言われたことか。待たせて待たせて待たせて、ようやくのご報告です。喜んでくれると嬉しいなー。と、はやる気持ちを携えて病室に入りました。
が、いつもは車椅子に座っている祖母がその日は、ベッドに横になっていて、表情もやや元気がないものでした。あまつさえ「あんた、誰かねぇ。」と言われる始末。認知症を発症し、時間や空間の境目が曖昧になっている祖母ですが、私と妹、孫二人のことはしっかり覚えていてわからないなんてことはなかったのに。私と妹を混同して、どちらがどちらか分からなくなることはあっても、私たちのことを「孫」と分からない日なんて、これまでなかったのです。ちょっとショックを受けつつも「おばあちゃんの孫ののりぞうよ。」と伝えたところ、「そうやったんね。」とすぐにわかってくれ、「いつものように車椅子に座りたい。」と起き上がってくれたため、ほっとしました。

車椅子に座った祖母にようやくようやく結婚のご報告。
絶対に喜んでくれると思っていたものの、祖母は私がよもや結婚をするなんて思ってもいなかったらしく(あんなに待ち望んでくれていたのに。)
「ちょっと意味が分からん・・・・。かおちゃん(←妹さん)は結婚したよね、たしか。赤ちゃんもおったよね?」
と、混乱させてしまうことに。

そうよー。
かおちゃんはもうとっくの昔に結婚して、子どももふたりおるんよ。
今回、結婚するのはね、私!
すっごくお待たせしたけど、とうとう結婚するんよー。

と説明するも
「ちょっと・・・わからん・・・・。」
と、やはりまさか私がこの年になってようやく結婚するなんて、思ってもいなかったらしい祖母は混乱から抜け出せず、私が結婚するんだよ、妹さんの話じゃないんだよ、妹さんはもう結婚してるっていうおばあちゃんの記憶は間違ってないんだよってことを何度も説得することになりました。

結婚は縁とタイミングによるもので、私一人の努力ではどうにもできないことだし、婚約者さんとは、今、このタイミングでなかったら、きっと出会うこともかなわなかったぐらい今までの人生で接点のない人だし、そもそも他のタイミングで出会ったとしても、絶対に仲良くなれなかっただろうなぁとも思うので、もう本当に何を言っても「しょうがない」としか言いようがないけれど。
でもでも、もしも願いがかなうのであれば、もう少し祖母が元気な時にこのご報告をしたかったな、そうすればきっと今の300倍ぐらい喜んでもらえたんじゃないかな・・・とちょっぴり詮無い気持ちになったのでした。

とはいえ、その後、私の結婚をきちんと理解してくれた祖母は、私の予想通りものすごーーーーーーーーく喜んでくれて、なおかつ結婚式に「行きたいねぇ。」と言ってくれたのでほっとしました。
祖母の病院から会場が遠いので、すごくすごく負担をかけてしまうけれど、できることならば祖母にはぜひぜひ私の花嫁姿を見てほしいのです。
この願い、叶いますように。