のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

仕事の醍醐味

2006年04月29日 11時55分04秒 | 日常生活
昨年一年間は惑いの期間でした。
自分のやってる仕事が必要なのか分からず
自分にもまったく自信がもてず
お給料をいただいてもいいのか
ずっともんもんと悩んでました。

正直、その疑問に対して
自分で納得できる回答はまだ見つかってません。
要は自分自身の仕事に対する情熱とやる気の問題なのですが。

自分に恥じることないくらい
情熱を持って仕事に向かうことができていれば
こんなふうに迷うこともないはず。
迷うこと自体、自分の仕事に対する姿勢が甘いなぁとは
自分でも感じてます。

しかし。それでも。

春になって新入社員が入ってきて
新人研修をしていると
新人の仕事に対する前向きな気持ちが伝わってきて
ほんの少し心がリセットされます。

細かいことを注意したり叱ったりしているけれど
教えられているのはいつものりぞうのほう。

そして、昨日までの二日間は
昨年の新人くんたちの成果報告会でした。
無邪気だった新人君たちのしっかりとした顔つきに
自信に満ちた報告内容に聞き入ってきました。

この一年間、いろんなことが彼らにもあったわけで。
そして、その「いろんなこと」を
ほんの少し聞かせてもらったりしていただけに
のりぞうの感慨もひとしおです。

いろんな苦労をオブラートに包んで報告している彼らに
しみじみと「大人になったなぁ・・・。」と思いましたとも。
裏を知っている方の報告は特に面白いです。
うん。この二日間はこの職場に配属されてよかったなぁと
心から思う二日間です。

そして、新人研修期間中は
この職場でよかったなぁと思う二ヶ月間です。
定期的に心がリフレッシュされるなんて
すごく恵まれた環境だと心から思うのです。















ま、成果報告会を心から楽しめるようになったのは
この2年ぐらいです。
それまでは眠気との戦いの場でした。
(職場の皆様、ごめんなさい。)
同期には
「みんな同じような発表ばかりして!」
などと暴言を吐いたこともあったっけ。
そう考えるとのりぞうも多少は変われてるのかな。

下から見上げなさい

2006年04月24日 21時23分14秒 | 日常生活
植林作業時、新人から席替え要望をぶつけられました。

あれね、結構めんどいのよー。
何も考えずに決めてるわけじゃないのよー。
顔触れの新しさや教室内の位置や会社など
様々な事を考慮に入れてるのよ。


…来週まで我慢しよ?

「でも、同じグループになって初めて見えることって多いんです!
だから楽しみなんです!」


新人の真摯な瞳に負けました。

日曜に色々考えてようやく決定!
えーい!これで文句あるまい!

と朝一番に教室に貼り付けていると、
出社した新人がにこにこしながら近寄ってきました。

「お。席替えっすね。
ご苦労、ご苦労。」






えーいっ!
こういうときに使う言葉は
「ありがとうございます。」じゃー!

もしくは「お疲れ様。」!

上から目線でしゃべるなー!

…確信犯なんで笑っちまいましたけどね。
ワタクシの面白がり体質ってば、
つくづく研修担当に向いてないんです…。


東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ

2006年04月23日 09時29分51秒 | 日常生活
■内容
 タレントとして活躍する遥洋子さんが東京大学大学院で学んだ事を
 上野千鶴子教授との関わりを軸に書いている。
 「相手にとどめを刺しちゃいけません。
  あなたはとどめを刺すやり方を覚えるのでなく、
  相手をもてあそぶやり方を覚えて帰りなさい。
  そうすれば、勝負は聴衆が決めてくれます」

■感想 ☆☆☆☆☆
 私には理想の女性像がある。
 いつも笑顔で穏やかで人の話をきちんと受け止めることができる人。
 やわらかい女性でありたい。そう思っている。

 しかし、私には理想の人間像もあって、それは理想の女性像と
 正反対のところにある。
 ただひたすら自分の信じることを追い求めることができる人。
 外野の雑音など切って捨てることができ、理不尽なことに負けない
 かっこいい人。

 しかし、現実の私は外野の雑音がとても気になる。他人の評価に
 くよくよと耳を傾けてしまう。なのに、妙なところで負けん気を
 発揮していつも笑顔でいることもできない。失敗を笑って許して
 もらおうとしてしまう。

 ふたつの理想がねじれた形で現実化している。その情けなさを
 本書を読むことによって再認識した。

 上野教授はかっこいい。言葉の曖昧さを許さない。
 笑ってごまかすことをしない。
 自分の信じる道をひたすらに進み、ほんの少しの疑問点も逃さず
 追求し続ける。
 「わからない」をそのままにしないかっこよさにしびれる。
 
 そして、そんな上野教授にあこがれて東大で学ぶことになった
 遙さんもかっこいい。上野教授の求めるレベルに驚き、参考文献の
 数におののき、周囲のレベルの高さに打ちひしがれる。
 それでも学ぶことをやめない強さ。「わからない」ことに
 真正面から向き合う潔さ。地団太を踏みながら学問を続ける根性。

 学ぶことの大変さ、面白さが伝わってくる。
 成績のためではなく、自分が生きていくための学問。
 自分が生きていく上で感じた疑問点を解明するためだけの学問。
 純粋な知識欲。

 読んでいて思い出した。
 勉強は好きではなかったけど、それでもがむしゃらにテスト勉強を
 していると、ごくたまに「面白い」と思う瞬間があったこと。
 本を読んで新たに知る事実に純粋に感動する瞬間があること。
 知ること、学ぶことは簡単ではないけれど面白いこと。

 フェミニズムについて、ジェンダー論に関する論文が抜粋されているが
 その論文の抜粋の仕方の適切さにも感動した。

社内行事強化月間

2006年04月23日 09時07分22秒 | 日常生活
昨日は親会社労働組合主催のイベントで熊本にて植林作業でした。
朝8時集合解散19時。
植えた木の数0本。

・・・・到着したらどしゃぶりでした。

朝から小雨だったのですが
全国レベルでのイベントで中止にするには遅すぎました。
小回りがきかないってたいへーん。

来月は会社主催の新人歓迎ソフトボール大会があります。
再来月は会社労組主催のボウリング大会があります。
そして、課内研修をかねた温泉旅行も。

怒涛のように押し寄せる会社イベントに
予定を聞いた段階で少し凹み気味です。

こういうイベントって参加すればきちんと楽しめるのに
参加するまでがだるいんですよねー。
もう少し積極性を養わねば。




・・・勿論、それなりに仕事もしてます。
なんかイベントばかりっぽいけど。

恐れられてもいます。

2006年04月23日 07時28分05秒 | 日常生活
新人の日報を読んだ同期からメールが届きました。
新人には毎日、研修の出来事を報告書形式で書かせてます。
最初の二週間は人事、教育担当者でコメントをしていましたが
三週目からは現場のSEさんにお願いしています。

現場の方のコメントのほうが
具体的なアドバイスが込められていて
得るものが多いなぁとのりぞうは思うのです。

ただし、最初のうちは「報告書」に慣れていない新人。
何を書くのか目が離せません。
というわけで、きちんと「報告書の書き方」についてアドバイスをする日々。
基本を徹底的に注意します。

「おまえの日報に対するコメント、怖いなぁ。。。」

これが同期の感想。
うふ。同期からもそう思ってもらえると本望ですわ。

ちなみに新人からは
「確認欄にのりぞうさんの名前があるだけでへこみます」
と言われました。

ほっほう。良い傾向です。
おかげで、昨日は現場のSEさんに
花まるをいただいた新人君が出現。
報告書で花まるなんて、のりぞうも初めて見ました。

今年は文章力強化を研修の柱にしていただけに
嬉しくてたまりません。
たとえそれが「研修の成果」ではなく「新人の実力」だとしても。

それでも、嬉しい気持ちを味わえるのが
新人研修担当の醍醐味なのかも。

関係ない質問は受け付けません

2006年04月23日 07時18分18秒 | 日常生活
ある日のホームルーム。
もうほぼ学校のような状態ですが
研修期間中は朝と夕方にホームルームを行い
そこで一日の反省点をしかったり
明日の連絡事項を行ったりしています。

色々なことをお伝えして最後に必ず
「他に何か疑問点はありませんか?」
と確認して
「では、本日の研修を終わります。号令!」
で閉めるのですが。

その日のホームルームでお決まりの質問をしたところ
珍しく質問がありました。
(いつもはみんな早く帰るために必死です)

「のりぞうさんはいつ結婚するんですかー?」

えーい!のりぞうが一番知りたいわーっ!
つーか、関係ある質問をしろーっ!

新人さんって無邪気でかわいいわぁ。
ま、同期に話したところ

「おまえ、完全になめられとるな。」

とあきれ果てられましたけどね。

いいのです。このぐらいは許容範囲。
一線を越えたら、そしてTPOを考慮してない場合は
きちんと怒ります。

隠してないってば!

2006年04月23日 07時11分59秒 | 日常生活
ある日の新人からの質問
 「のりぞうさん。この会社で働き始めたんですか?
  転職してます?」

のりぞうの回答
 「転職経験なんてないよー。
  ここに入社しました。」

ある日の新人からの質問
 「のりぞうさんて大卒ですか?」

のりぞうの回答
 「うん。大学はまったく情報系じゃないけどねー。」

ある日の新人からの質問
 「のりぞうさんて新人研修、何回ぐらい担当したんですか?」

のりぞうの回答
 「えっとー。キミタチでもう5回目かなー。
  でも、配属時から教育担当だから最初の二年ぐらいは
  先輩と一緒だったのよ。純粋にひとりで担当し始めたのは
  3回目ぐらい?・・・あら?もう回数がよくわからんわ。」

数日後。

「のりぞうさんの年齢がようやくつかめましたよ!!
 すごい勢いで新人の中で情報がまわってますよ!」




・・・・・いや、うすうす感じてたけどさ。
そもそも隠してないから!
こんなにまわりくどく調べなくても
聞いたらちゃんと教えるってば!

だから、得意げな顔で報告するような情報じゃないってば・・・・。

新人の日報より

2006年04月16日 00時59分00秒 | 日常生活
本日、新人の日報確認のため、出社。
56人の日報を45人まで確認したところで
こんな項目を発見。

受講した教育の感想
 ・のりぞう殿
  研修開始から三日目。のりぞう殿の失敗数度。
  馬鹿にしているわけではなく、純粋にのりぞう殿の失敗に
  緊張がほぐれた。ありがたい。





えー。本人に悪気がまったくないのは分かってるんです。
ちなみに間違ったことも書いてません。
確かにのりぞうの日々は失敗だらけ。
おそらくごくごく普通に思ったことを素直に伝えてるんでしょうねー。
でも報告書に書くことじゃなかろうもんっ。
しかも「のりぞう殿」というそのタイトルはいかがなものなのか。



・・・・いや、むしろタイトルにまでなれて
喜ぶべきところなんでしょうか?

ていうか、この日報を読んだのりぞうの先輩方に
のりぞうの失敗続きの日々がばればれじゃーん!
やはり叱らねば!と決意しつつ
本日の仕事を終了させました。

なんだか脱力しちまったっすよ。

心のなかの冷たい何か / 若竹七海

2006年04月16日 00時38分11秒 | 読書歴
■ストーリ
 失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。
 強烈な印象を残した彼女は、不意に電話をよこして
 クリスマス・イヴの約束を取りつけたかと思うと、間もなく
 自殺を図り、植物状態になっているという。悲報に接した折も折、
 当の妙子から鬼気迫る『手記』が届いた。これは何なのか、
 彼女の身に何が起こったというのか。真相を求めて、体当たりの
 探偵行が始まる。

■感想 ☆☆*
 若竹七海のデビュー作「僕のミステリな日常」の主人公
 若竹さんが失業してめぐり合う事件。15年前に書かれた
 若竹さん(作者のほう。ああ、面倒くさい 笑)のデビュー
 第二作目だ。時はおりしもバブル真っ最中。
 しかしそんな空気は微塵も感じさせない。

 ここに存在するのは人が誰でも持っている二面性の恐ろしさ、危うさ。
 バブルのさなかだからこそ感じたのであろう作者・若竹さんの
 疑問や人に対する思いが込められてるのではないだろうか。

 世の中が好景気に沸いて、どこを向いても浮かれた
 人や浮かれたお金の遣い方ばかり。
 でも、世の中の人々はみなそんなに明るいの?
 悩みは何もないの?
 いつも明るい日々を送っているの?

 違う。確かに外にいるとき、人は楽しそうに笑い
 幸せそうに過ごしている。
 しかし、いつも幸せでいつもいつも明るくて
 毎日楽しい日々が続いているわけではない。
 悩んだり泣いたり人には見せられないような
 ひどいことを考えたり情緒不安定になったり
 そんな二面性を人は併せ持つ。それは誰でも。
 どんな人もいろんな面を併せ持っている。

 変わりたいと願う。
 こうなりたいと願う。
 そちらに向かって努力する。
 けれどもその目標がほんの少しずつずれていく。
 ほんの少しずつだから自分には分からない。
 けれどもふと後ろを振り返ったとき
 少しずつ少しずつ道がずれていたこと
 その結果、目標からかなり離れたところに
 たどり着いてしまったことに気づく。
 その恐ろしさ。そのおろかさ。その悲しさ。
 そういったことをつぶさに細かく描いた作品。
 気づいてしまった一ノ瀬妙子の悲しみに胸をつかれる。

 そして、この作品が書かれたバブルの時代を改めて思う。
 この時代、世の中が浮かれていたからこそ
 そういったほんの少しの違いに
 人は鈍感になっていたのではないだろうか。
 ちょっとしたずれが深刻な違いになった体験を
 してしまった人が多かったのではないだろうか。

マリーを守りながら / ケヴィン・ヘンクス

2006年04月15日 23時54分44秒 | 読書歴
■ストーリ
 気むずかしいパパにファニーは振り回されてばかり。
 ある時パパは、ファニーがずっとほしがっていた子犬を連れて
 上機嫌で帰ってきた。けれど子犬がパパの神経にさわったとたん、
 ファニーの必死の頼みもむなしく、子犬はよそにやられてしまう。
 お互いを大切に思いながらも、うまく愛情を表現できない父と娘を
 温かく描いた作品。

■感想 ☆☆☆
 芸術家肌の少し気難しい父親と父親譲りのこだわりを持つ少女が
 ほんの少し分かり合えるようになるまでを描いた作品。
 似ているけれど似ていなくて、お互いの違いが気になって
 でもお互いがお互いを大好きで。家族って本当にこんな
 存在なんだろうなぁと読みながら思った。

 大好きだけど癇に障る。
 愛しいけれど腹立たしいときもある。
 家族だからこそ、心が乱れる。

 繊細で気難しくてわがままで父親と母親が大好きな
 主人公ファニーが魅力的でかわいらしい。
 彼女のこだわりやきむずかしさは我儘と似て非なるもの。
 「変化」に敏感な彼女が父親との関係や
 初恋の体験によって、新しい世界に足を踏み出していく姿は
 初々しく、こちらまではらはらしながら見守ることになる。

 彼女はきっとこんな調子でゆっくりと自分の歩幅で
 自分の人生を歩んでいく。大切な家族と愛しいディナーと一緒に。

 幼い頃に大切にしていた宝物を懐かしむ気持ちに襲われる作品だ。