のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

実はせっかち

2006年05月26日 01時21分41秒 | 日常生活
明日で長かった新人研修もようやく終了。
今年度は今までで一番長く苦しい二ヶ月でした。
新人研修に携わってくださる方が増えたため
残業時間などは昨年に比べてかなり減ったのですが
どうにも精神的にやられてました。

途中、あまりに辛くて実家に逃げ帰ってました。
・・・・大人として、どうなのよ?

知り合いが増えていくのは楽しいし
いろんな人と話すのは面白い。
ただ、八方美人気味の性格のせいか
どうにも新人さんの反応を気にしすぎてしまうのです。

先輩社員として一生懸命多くのことを伝えようとあがいては
思ったことの半分もうまく伝えられなくて落ち込む日々。

ま、しょうがないっすね。
だって、もともとが器用に仕事をこなせるわけでも
てきぱきと効率よく働けるほうでも
まして、ミスなく丁寧に作業を行えるほうでもないわけですから。

突然、先輩ぶって偉そうなことを言ってもね。



と、半ば開き直り状態で挑んでましたが
しかも開き直れず、妙におどおどしてましたが
そんな日々も明日で終了です。

昨日は興奮して3時まで眠れませんでした。
今日は感慨深くて涙が止まりませんでした。



・・・・まだ終わってないのに。

そういえば、高校受験のときも大学受験のときも
試験前日に「終わった!!」と開放感を味わいつつ
教科書や問題集をすべて捨ててました。

昔からせっかちな性格は変わりません。

恋愛バトン

2006年05月25日 02時16分22秒 | バトン
いつもおめめきらきらさせている高校時代からの友人
ねえちゃんから恋愛バトンが届きました。
ねえちゃんも戸惑ってましたが、
ワタクシもこのお題には、かーなーりっ戸惑ってます(笑)

では、早速。

1.『人を好きになる』時の『好き』の自分なりの定義は?

  その殿方の行動や言動がどんなにおかしくても
  (または腹立たしくなるはずのことでも)
  その行動を好意的に解釈してしまうとき。

  ふとした空き時間についついその殿方のことを
  妄想しているとき。

  好きなのかも。。。と疑い始めます。

2.異性を意識し始めるきっかけは?

  なんでしょ?わかりません・・・。
  もう、運命的に殿方を好きになってしまうので。
  「こういうとき」っていうきっかけはなく
  突然「好きだ!!」って思ってしまうのです。

3.恋愛許容範囲は何歳から何歳まで?

  これも好きになってしまえば、年齢は気になりません。
  ・・・ていうか、年齢で「好きになるの、やめた」
  なんて思えるほど器用ではありません。

  でも、さすがに未成年のちびっこは「犯罪」だと思うし
  80歳のおじい様など一緒に未来を考えられない方は
  恋愛対象外、ですねー。

4.告白はする派??それともされる派??

  される派。

   だと思ってました。
  「する派」の方の勇気を尊敬してましたし。
  でも、どうしても伝えたくなっちゃう気持ちもあるんだろうなー
  と、今はおもってます。だから、これからは

  する派     になりたい・・・。
          ていうか、どうしても伝えたいぐらい
          人を好きになりたい。。。

5.周囲に大勢の人がいるところで告白されました!
  その時のあなたの反応、または気持ちは??

  これはねえちゃんとまったく同じ意見です。

  「大前提として、そーいう人のことを、私は好きにならない。」

  ワタクシ、そこはかとなくひっそりと思いを伝えるような
  殿方が好みです。

6.好きな異性のタイプは?

  素直じゃない人
  だれにでも優しいくせに、心を許した人には
  ちょっぴり意地悪な人
  上手に嘘を隠しとおせる人
  動揺が顔に出ない人

7.気になる異性ができてしまいました。あなたならどう行動する??

  ただひたすら見つめる。
  ただひたすら「好きだな」と思う。
  一緒に遊べる機会は逃さない。

  ・・・・要するに自分からは行動を起こしません。

8.友達だと思っていた人に告白されました。
  さて、あなたならどうする??

  友達期間の長さにもよりますが、
  友達だと思っている人はあくまでも「友達」で
  「恋人」にはならない自信があります。

  なので、お断りした上で、友達づきあいを
  続けることを望みます。

9.あなたの人生において恋愛ってどんな存在ですか?

  好きな人がいないと寂しいけれど
  好きな人がいると、その人に振り回されてしまうので
  ちょっぴり面倒。そんな存在。

  恋愛期間中は、その人のことばかり考えてしまって
  そんな自分が嫌いになります。

  ・・・割と恋愛依存なのねー。

10.最後に、『こんな恋愛がしたい!』というのがあったら教えてください!

  ワタクシの母上のような恋愛。
  結婚する前より、結婚してからのほうが
  父のことをもっともっと好きになったそうです。

  かわいいなー。

11.バトン!誰に回したいですか??お友達6人に回してくださいね。

  では、質問は無視しておひとり。
  ちょっぴりシュールなためぞーさんの恋愛観、聞いてみたいなぁ。
  もし、よろしければお願いいたします☆

その遺伝子が欲しい。

2006年05月22日 23時30分54秒 | 日常生活
ただいま、大叔母様は人生二度目の恋を満喫中。
一度目は勿論、大叔父様。
そして二度目は、ペ・ヨンジュン様。

えー。流行に乗って、韓流ブームに
のりぞう一家も巻き込まれてみました。
いや、むしろ、世間は若干、ブームが過ぎた感もありますけどね。
大叔母様の恋心はまだまだ沸騰中。

どのぐらい沸騰しているかというと昨日まで話は遡ります。
大叔母様はNHKに苦情のお電話、もといお願いの電話をかけました。
お願いの内容は
ぺ・ヨンジュン様主演の映画「四月の雪」について。

公開されて数ヶ月。
そろそろテレビ公開すべきではないか、と。
DVDのみ発売されても年寄りは困る、と。
年金暮らしの中、ヨン様のためにビデオを購入して
NHKで放映された「冬のソナタ」をすべて録画したというのに、
DVDプレーヤーまで買えというのか、と。

・・・すげー。
NHKにお願いする理由はよく分かりませんが
とりあえずヨンさまに関しては
NHKが第一人者という認識が大叔母にはある模様。




そのパワーの源は一体、なんですか?

できることなら、その恋にかける情熱を
のりぞうのDNAにも
きちんとと組み込んでいて欲しかったですわ。

自己紹介は簡潔に。

2006年05月21日 22時44分40秒 | 日常生活
ソフトボール大会も無事に終了し、
めでたく筋肉痛に見舞われているのりぞうです。
既に筋肉痛です。ふふんっ。

年齢にまつわる何かとの戦いに勝ちを治めた気分。

ふっ。見たか、筋肉痛め。
まだまだすぐに受け入れられるだけの余裕はありますことよ。

さて、ソフトボール大会の後は打ち上げです。
新人さんと先輩との交流が目的ですので、
勿論、自己紹介から始まります。

なんとなく「笑い」を求められているような
雰囲気をひしひしと感じる新人たち。
妙な緊迫感がその場を覆います。

トップバッターが口火を切りました。

「最近は悲しいことが続いているため
 面白いこと言えませんっ。
 彼女と別れたばかりなので
 素敵な女性、どんどん紹介してくださいっ。」

おっと!捨て身の作戦です。
その捨て身の姿勢が先輩方の笑いを呼び寄せました。
まあ、こういうとき、恋愛ネタっておいしいですよね。
確実に人の心を掴める話題です。

というわけで、その後も恋愛がらみの自己紹介が続きます。


・・・・変なプレッシャーがかかってるんですけど。

のりぞうも恋愛がらみのぶっちゃけ話とかするべきですか?
作り話でもいいですか?
ていうか、この場にいる方はみんな、
ワタクシのことご存知ですよね?
そもそも自己紹介自体が不要では?

と、色々考えていたのりぞう。
心配は無用でした。
のりぞうの自己紹介の際には
周囲から補足事項がどんどんあがってきました。

「あ、この人、失恋どころか恋愛から遠ざかってるから。」
「でも、最近、彼氏できたらしいから。
 天神で見かけてるらしいよー。」
「つまり、恋愛からは遠ざかってない、と。」
「ありえんぐらい、秘密主義やけんねー。」
「いや、恋愛してないよ。色気ないもん。」


・・・・・えっと。
異論反論ありすぎっちゅーぐらいありますが。
まずは一言。

自分勝手な印象だけで
のりぞうの近況を作り出さないでいただきたい。




・・・・微妙にあってるのが悔しいじゃないですか。

まだまだあります

2006年05月21日 22時03分32秒 | 読書歴
まだまだレビュー記事追いついてません。
今週もメモ代わりに、ここに残しておきます。

今週は児童小説を借りてないのでペースは落ちる予定。
何より、研修も山場ですからね。

【映画】
  プロデューサーズ

【本】
  ジェンダー城の虜/松尾由美
  リュ-ンノ-ルの庭/松本祐子
  ブルーローズの謎/松本祐子
  氷菓/米澤穂信
  愚者のエンドロール/米澤穂信  

やる気だけでは無理なこともある

2006年05月20日 14時10分48秒 | 日常生活
振り返ること一ヶ月前。
労働組合イベントで植林活動に行って来ました。
結局、激しい雨のため、植林はおろか
山に入ることさえ叶わなかったのですが
バーベキューとその後の交流会は実施されました。

交流会のメインイベントは「片足立ち大会」。
ネーミングを聞くだけでなんだか楽しそうなイベントです。
ルールも実にシンプル。

「片足で何秒立ち続けることができるか。」

たったこれだけです。
但し、これだけだと勝負がつかないため
1分が経過したらみんなで目をつぶります。

・・・ええ、これだけだと勝負がつかないはずなんです。
馬鹿にしてました。

あっけなく勝負つきます。(のりぞう限定)
片足立ちなんてちょろいんじゃないのー?
最後はじゃんけん大会だよねー、きっと。
なんて余裕発言をかましていましたが
最初に与えられた練習時間で悟りました。




豊後牛は無理。(きっぱり)

1分も片足立ちなんて無理ー。
つーか、30秒も無理ー。

周囲の新人さんものりぞうのへなちょこぶりに
思わずため口になってました。

「嘘やん!」
「いや、それ、冗談でしょ?」
「ありえんっ。」
「本気出してそれだけ?!」

・・・・屈辱的。
えーい!のりぞうはいつだって本気モードで勝負に挑んどるわー!





という出来事から一ヶ月経ち。
明日も本気モードで勝負に挑むつもり満々のソフトボール大会です。
同じチームの新人さんとも叱咤激励しあってきました。

「明日、がんばろうね!
 目指すはホームランよ!」←激励

「いや、あのバランス感覚では絶対無理です。」←叱咤

・・・なんて、つれない。。。。

くそう。見ておれ。

ソフトボール大会の主旨は「新人歓迎」ですが
のりぞうの心は既に「打倒!新人!」にシフト中。
がんばるぞー。

不安なお年頃

2006年05月20日 13時52分30秒 | 日常生活
明日は新人歓迎ソフトボール大会です。
数日前より福岡は雨が続いていたので
開催が危ぶまれていましたが、本日より快晴。
無事に実施できる運びとなりました。

研修終了後。
まだまだ会社の空気がつかめてない新人は
様々なことを不安に思ってのりぞうのところにやってきます。

「のりぞうさん、服装ってジーンズでもいいですか?
 行きはスーツのほうがいいですか?」

・・・・いやいや、ソフトボール大会だから。
日曜は休日だから。あくまでもイベントだから。
運動しやすい服装で来てくださいな。

「でも、ジャージじゃないと
 やる気なく見えませんか?」

大丈夫っ。そんな真剣にやるものでもないから。
あくまでも新人歓迎イベントなんだから。

「のりぞうさん、このソフトボール大会って
 どこまで真剣にやるものなんですか?
 真剣に頑張りすぎるとひかれますか?」

いやいや、新人らしく爽やかに頑張ってくださいよ。
その姿を見てひいたりらんてしませんことよ?
但し、運動不足の先輩方も多いので
そんなに真剣に頑張らなくてもよろしいかとは思いますが。

「のりぞうさん、僕、ソフト苦手なんです。
 新人なのに打てなかったら
 ナサケナイって思われませんかねー。」

・・・・・・。
この時期の新人さんたちって心配事がたくさんで
精神的にとっても大変そうですわ。

のりぞうが新人の頃、
こんな不安を抱えた記憶ないけどなぁ。
これが個人差というものでしょうか。

なにはともあれ、明日は頑張ってきます。

顔は見られてません

2006年05月20日 13時43分55秒 | 日常生活
ゴールデンウィーク明けより制服姿ののりぞうです。
って、ついこの間もこのお話したばかりですが。

ここ数日、いろんな方に言われる言葉。

「のりぞうさん、制服になったのね。
 席に行ってものりぞうさんが見当たらないから
 探し回っちゃったよー。制服姿だとわかんないねー。」

・・・そういうものなんすかねー?
すいません、探し回らせちゃって。。。。

「のりぞうさん、制服になったのね!
 人材開発課に新しい人が来てる!って興奮しちゃったら
 のりぞうさんでびっくりしたよー。」

あらら。そんなに驚きました?

「のりぞうの制服姿にようやく慣れたよ。
 もう制服着ててもお前を見つけられるぞ。」

・・・・・ちょっと待て。
さては、皆様。
今までのりぞうの顔なんてちっとも見てませんでしたわね?
制服になって分かることって多いですわー。

犬はどこだ/米澤穂信

2006年05月20日 12時28分40秒 | 読書歴
■ストーリ
 何か自営業を始めようと決めたとき、最初に思い浮かべたのは
 お好み焼き屋だった。しかしお好み焼き屋は支障があって
 叶わなかった。そこで調査事務所を開いた。
 この事務所“紺屋S&R”が想定している業務内容は、ただ一種類。
 犬だ。犬捜しをするのだ。それなのに、開業した途端舞い込んだ依頼は、
 失踪人捜しと古文書の解読。しかも調査の過程で、このふたつは
 なぜか微妙にクロスしていく。いったいこの事件の全体像は?
 犬捜し専門(希望)、二十五歳の私立探偵・紺屋、最初の事件。

■感想 ☆☆☆☆☆
 物語の世界にぐいぐいと引き込まれていき、あっという間に
 読み終えることができた。それぐらい魅力的な登場人物たちと
 物語展開だった。
 ほのぼのとした描写に似合わないダークな展開は、今までの
 米澤作品通り。闇の濃さはますます色濃くなっている。

 目標を見失って無気力な探偵 紺野とやる気に満ち溢れている
 押しかけの探偵助手ハンペー。持ち込まれた事件をきっかけに
 少しずつ生きる活力を取り戻し始める紺野の変化が爽快だ。
 少しずつ脳を動かし始める紺野。事件に興味を持ちはじめ、
 パズル(謎)を組み立てる速度をゆっくりとあげていく紺野は
 目標を見失っていなければ優秀な人材だったことを感じさせる。

 一方、ハンペーは最後まで未知数。できるのかできないのか
 底が知れない。探偵に憧れ続けて押しかけ探偵助手となった彼は
 イマドキのちょっと情けない兄ちゃんかと思いきや、意外にも
 読書好きで、読みやすく相当な量の報告書もさらりと書いてみせる。
 これは余程の切れ者かと思いきや、その次の瞬間には思いっきり
 ズレた発言をして、拍子抜けさせる。
 その妙に力の入っていないキャラクターがおもしろい。

 そして、ネット上で紺野を支援するGEN。
 その正体はこの作品では明かされない。
 文章だけの登場なのに、その文章から思慮深さや聡明さを
 感じさせられる。彼の存在だけで続編を期待してしまう。
 いつか彼と紺野が直接会う日は訪れるのだろうか。
 そういった続編を期待するほど面白い作品だった。
 
 肝心の事件はラストで信じられないような幕切れをする。
 この終わり方に後味の悪さを感じる人はいるかもしれない。
 けれども私はこれでいいとおもった。ヒロインのそれまでの
 恐怖を考えると、むしろ、この終わり方が最良だと思った。
 そしてこのビターな終わり方こそ、米澤作品だと満足した。
 しばらく米澤作品の魅力から抜け出せそうにもない。

君を送る/赤川次郎

2006年05月20日 12時27分33秒 | 読書歴
■ストーリ
 石塚深雪、23歳。OL生活も四年目を迎えた彼女の心の支えは、
 営業部長の矢沢晃二。新人の頃、ミスをした深雪を救ってくれたことが
 あったのだ。その矢沢がワンマン社長と対立して、突然辞職に
 追い込まれた。裏には何か事情があるようなのだが。
 自分の立場を気にして動こうとしない男たちに愛想をつかした深雪は、
 一人で送別会を企画するが、事態は意外な方向へ進展していく。
 特別対談「伝えたい想い」と「伝えられない想い」 赤川次郎×奥菜恵

■感想 ☆☆*
 赤川次郎さんの作品は、私にとって「大人の階段」だった。
 小さい頃、通っていた図書館は「子供図書館」と「大人図書館」とに
 別れていて、違う建物だった。初めて父親について大人図書館に
 足を踏み入れたときの高揚感、誇らしげな気持ちは今も忘れられない。
 そのとき、初めて借りた本が赤川次郎さんの文庫本だった。

 既に友人に借りて読んだことがあったため、赤川さんの作品の
 面白さは知っていて、軽いユーモアと身近で魅力的な登場人物に
 わくわくしながら読み漁った。
 そして、赤川作品を経て、私は大人図書館の別の作品にも
 手を出し始め、少しずつ赤川作品と別れていった。

 刷り込みのようなものだろうか。
 疲れたとき、文字を見たくないときなど、無性に赤川作品を
 読みたくなるときがある。今、読んでも、あの頃のように
 赤川作品を楽しむことはできない。それでもあのわくわくを求めて
 本を楽しむ面白さを探して赤川作品に戻ってみる。

 今回もそういった流れで借りた一冊。
 そして久々に赤川作品を純粋に楽しんだ一冊となった。
 特別対談のタイトルになっている
  「伝えたい想い」と「伝えられない想い」
 この言葉がなによりもこの本のテーマを表していると思う。

 奥さんがいる人に対して抱いてしまった主人公深雪の
 ほのかな想いが淡く優しく表現されている。
 しかし、深雪自身が自分の想いに気付かない。
 気付かないふりをする。節度を守る。
 だから言葉にできない想いがありすぎて切ない。

 想いを寄せられる部長 矢島も深雪に好意を持ちながら
 そして、その想いをそこはかとなく行動に出しながらも
 超えてはいけない一線は超えない。壊せないものを
 きちんと分かっている大人の男性だからこそ
 深雪が惹かれたのにも納得できる。

 想いを伝えることもなく迎えたラストの別れの場面で
 ようやくふたりは電話越しに想いを伝え合う。
 ふたりの会話はどこまでも二人らしく、
 抑えた感情の伝え方で少し胸が痛くなる。

 けれども最後まで節度を守り通した二人の姿は
 決してハッピーエンドとは言えない物語を爽やかなものに
 してくれたと思う。