のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

野口さん通過

2010年06月17日 23時36分45秒 | 日常生活
待ちに待っていたボーナス!
・・・という割りには、
本日がボーナス支給日だったことすら知りませんでしたが。
午後の打ち合わせで
「出とったね!ボーナス!!」
と言われて初めて、本日がボーナス支給日だということを知りました。

わー!
待ち望んでいた野口さんが徒党を組んでやってくるのねー!
分身の術を駆使してくれてるのねー!!
とニコニコ幸せをかみ締めていたところ
センパイがため息つきながらおっしゃいました。

「まあ、このご時勢やけん、ボーナスもらえるだけでも
 感謝せないかんちゃろうけどね。
 でも、ちょっと前と比較すると、びっくりするよね。」

・・・なるほどー。
今年のボーナスの概況がよく伝わってきました。

しかしながら!
自慢じゃありませんが。
そして、実際、まったく自慢になりませんが。
ワタクシ、昨年のボーナスどころか、
前回のボーナスの支給額だって覚えちゃいないのです。
比較対象がないわけで、つまるところ、びっくりする素養もないのです。

ま。余裕で喜べるよね。
と、ニコニコし続けながらボーナスをチェック。

うん。
昨年のボーナスも前回のボーナスも覚えちゃいないんで
今までのボーナスと比較して悲しむことはありません。
ありませんが。

期せずして記録してしまった今年1月から3月の大赤字
衝撃が大きかっただけに、まだしっかりと金額を覚えているのです。
なるほどー。そうきましたかー。

というわけで、
我が家に徒党をくんでやってきた野口さんは
徒党を組んでそのまま駆け抜けました。

せめてボーナスを祈念してケーキぐらいは買いたいとオモイマス。
もとい、買います。
そして、ボーナス気分を満喫します。

■追記
 よくよく考えると赤がゼロになったことは、
 とてもとても喜ばしいことで、もっともっと盛大に喜ぶべきことだよねー。
 と、朝起きて歯を磨きながら思いました。
 やはり喜ぶべきところでは素直に喜ばないと!

 赤字解消ばんざーい!

書道ガールズ/2010年日本

2010年06月15日 23時28分11秒 | 映画鑑賞
21.書道ガールズ -わたしたちの甲子園-
■監督:猪股隆一
■脚本:永田優子
■出演
 成海璃子、桜庭ななみ、山下リオ、高畑充希、小島藤子、
 金子ノブアキ、おかもとはじめ、朝加真由美、宮崎美子、織本順吉

■ストーリ
 不況の影響で活気を失っていた日本一の紙の町・愛媛県四国中央市。
 どんどんさびゆく大好きな町。そんな町の元気を取り戻そうと書道部の
 高校生が立ち上がった。彼女たちが取り組むのは書道パフォーマンス。
 部員たちの不協和音や周囲の大人たちの反対など様々な困難が起こる中、
 町おこしのためにひたむきにがんばる姿と熱意がやがて大きな動きと
 なり、大人たちの心に、町全体に活力を呼び起こす。

■感想 ☆☆☆☆☆☆
 あまりに感動しすぎて、なかなか感想を言葉にまとめられなかった
 この作品。久しぶりに映画館で見た映画ということもあって
 非常に思い出深い作品となりました。
 見たのは約1ヶ月前ですが、今もこの映画のことを思い返すと
 胸が熱くなる。感動で胸がふるえる。そういう素敵な映画でした。

 もっとも、感動が大きかったのは、私の故郷も、
 今まさにさびれ行こうとしている町だからかもしれない。
 少しずつ閉店が増えていくシャッター商店街。
 小売店の数が減り、チェーン店が新たに入ってはつぶれていく商店街。
 街を襲う高齢化。どれもこれも他人事とは思えない現象ばかり。
 変わり行くふるさとを、寂しく、なおかつ腹立たしく見つめる
 ヒロインたちの姿に共感しっぱなしの2時間となった。

 ただ、私と彼女たちが異なるのは「寂しいけど、しょうがない」
 という気持ちで町の変化を済ませなかったこと。
 「しょうがない」とあきらめるのではなく、
 「私たちの町のことだから。」と立ち上がったこと。胸が熱くなった。

 がむしゃらに、一生懸命に取り組む。
 その姿勢が周囲に及ぼす力の大きさをしっかりと認めつつ
 その一生懸命さに飲み込まれないことの大切さも丁寧に描く。
 楽しむこと、自然体で過ごすこと、心にゆとりを持つことの大切さ。
 そのゆとりがパフォーマンス書道ならではの、「全員で」
 ひとつの書を作り上げていく感覚に必要となってくる。
 書道パフォーマンスは、チームメンバで呼吸をあわせて
 様々な言葉(詩や歌詞)をひとつの作品に作り上げていく書道だ。
 つまり、自分の筆使いだけでなく、周囲が書きあげるスピード、
 文字の大きさ、勢いを見て作品を調整していく必要がある。
 だからこそ、「自分のことだけ」ではなく、「みんなで作る」
 「みんなで作り上げる」過程ひとつひとつが「町おこし」と
 非常に似ているように感じたのだと思う。

 みんなの想いが結集したクライマックスの書道パフォーマンスは
 とても感動的。ヒロインたちひとりひとりも眩しいぐらいに輝いて
 いる映画でした。

新・三銃士(人形劇)

2010年06月14日 23時17分53秒 | テレビ鑑賞
■新・三銃士
■金曜18時
■脚本:三谷幸喜
■キャラクターデザイン:井上 文太
■エンディングテーマ:平井 堅
■人形製作・操作:スタジオ・ノーヴァ
■出演
 ダルタニアン:池松壮亮  アラミス  :江原正士
 ポルトス  :高木渉   ア ト ス :山寺宏一     
 語  り  :田中裕二  コンスタンス:貫地谷 しほり
 ミレディー :戸田恵子 アンヌ王妃 :瀬戸 カトリーヌ

■感想 ☆☆☆☆☆
 三銃士が三谷さんの脚本で人形劇となると知り、迷わず録画。
 「面白そう!」という勘に狂いはなく、楽しくドキドキハラハラ
 させられながら、最後まで見続けました。

 「人形劇」とあって、演じるのはすべて「人形」。
 それなのに、声と動かし方、とり方でまるで表情があるかのように
 活き活きと動き、しゃべる彼らに魅せられっぱなしの20分でした。
 表情が動いているはずはないのに、怒ったり笑ったりしている
 彼らに感嘆しながら見とれました。

 人形自身もかわいらしく魅力的でしたが、それより何より
 声優さんたちの及ぼす影響力の大きさを体感しました。
 悪女、ミレディがこんなにも魅力的な女性に思えるなんて。
 自分自身の人生に自信と責任をもった生き方、毅然とした姿勢、
 それらが色っぽくかっこいい声の演技で見事に体現されていて
 ひたすらかっこよく思えました。
 一方で、折々に垣間見える彼女の孤独も、声の端々にきちんと
 現れていて、「悪役」と一言では言いきれない魅力に満ちた女性でした。
 女性として、人間としてたくさんたくさん共感できました。
 だからこそ、彼女の「女性として弱い部分」をついたダルタニアンは許せない!
 主人公なのに、いまひとつ好きになれませんでした。

 その一方で、ポルトス!ポルトス大好き!!
 ころころとした体型とユーモアあふれる人柄から繰り出される
 「オトナの余裕」があってこその一言。
 それらの言葉の数々にはっとさせられることが多々ありました。
 確固とした人生哲学を持っていたからこその一言。
 それゆえに、一番の三枚目キャラにも関わらず、
 真理をついた含蓄ある言葉を口にすることが一番多かったような。
 彼の言葉で最も好きだったのが
 「人生に必要なのは、知恵と勇気と心の余裕。
  たとえばユーモアとかね。」
 数々の名言をユーモアで包んだ言葉にほっこりとさせてもらえました。

 他にもコクナールさんやブランシェ、ボナシューにルイ13世と
 魅力あふれる人々がたくさん!もっと見たかった!!
 「三銃士」自体はまだまだ長く続くお話なのです。
 ぜひ、来年、再来年と「続・新三銃士」「続々・新三銃士」
 というふうに物語の最後まで続けてほしいなー。

結局、どっちなのさ

2010年06月14日 00時29分05秒 | 日常生活
父、妹と共に祖母を訪ね、久々にゆっくりと過ごしました。
ゆるやかに色々なことを忘れたり、理解できなくなったりしている祖母は
たくさんのことを忘れられているからこそ、穏やかにもなっていて
ゆったりと4人のひとときを楽しみました。

目も悪くなっているからなのか
ワタクシと妹、どちらがどちらなのかさっぱり分からない模様。
「どっちがどっちかねぇ。そっくりすぎてわからんねぇ。」
と困っておりました。

しばらく考えた結果、出した結論が
「うん。きれいなほうがのりちゃんやね。」


おばあちゃん!なんて素敵な結論なの!
と感激していると、隣で妹がうなずきながら言いました。
「そうそう!で、かわいいのが妹ね。
 きれいタイプとかわいいタイプにわかれるんよねぇ。」

妹よ!あなたは、なんでそんなに心が強くできているの!
思わず感嘆していると、しばらく考えていた祖母がにっこり笑って
「わかった!こっちがのりちゃんやろ?」
と言いながら妹を指差しました。




・・・なるほどー。
「きれいなほうがのりちゃん」で
「これがのりちゃん」と思ったのが妹、と。

つまるところ・・・という結論については
思いを馳せないようにしたいと思います。

最終的に嬉しいが勝ちました。

2010年06月13日 02時56分58秒 | 日常生活
ひょんなことから、かつて好きだった殿方の文章に触れる機会に恵まれました。
常々、文章に人柄は出る!と思っているワタクシですが、
彼の文章を読んで、その思いが更にゆるぎないものとなりました。


うん。
文章ってすごい。
文章を読んでいるだけで、彼の声や話しぶりが聞こえてくるし、
なんなら、身振りまで目に浮かびます。


やはり素敵な人だな。
と自分の好みのルーツを再確認しました。


もう会うことはないと思っていた彼との久々の再会が嬉しいような。
もう思い出さないと思っていた彼との不意の再会が腹立たしいような。


なんにせよ、ネットってすごい。

すごいけど、
すごすぎて、少しせつない。かも。

トリック劇場版3/2010年日本

2010年06月12日 00時08分37秒 | 映画鑑賞
20.劇場版トリック - 霊能者バトルロイヤルー

■監督:堤幸彦
■ストーリ
 自称・売れっ子マジシャンの山田奈緒子(仲間)と、プライドが高い
 石頭の物理学者・上田次郎(阿部)が、さまざまな超常現象の謎に迫る姿を
 コミカルに描いたミステリー。山田と上田は、とある山村で開催される
 最強の霊能力者を決めるための「霊能力者バトルロイヤル」に巻き込まれていく。

■出演
 仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久、野際陽子、佐藤健、夏帆、
 片瀬那奈、戸田恵子、藤木直人、ガッツ石松、

■感想 ☆☆☆
 大好きだった深夜ドラマ「トリック」ですが、あれよあれよという間に
 人気が出てしまい、ゴールデンに進出するわ、映画まで作られるわ
 映画の続編も出ちゃうわ、とメジャー作品に成長してしまいました。
 天邪鬼気味の私は、ゴールデン2作目あたりから見たり見なかったり
 映画館にまで見に行かないものの、テレビに登場するときは必ず見たり
 と「トリック大好きー!!」という関係から、「好きなのよー。
 好きなんだけど、でもねー。」というつかず離れずの関係へ徐々に
 シフトチェンジ。

 しかしながら今回は、テレビCMにて
 「泣きましたー。まさかトリックでこんなに感動するなんて!」
 という女性のコメントに好奇心を刺激され、久々の映画鑑賞。
 ・・・まんまとCMに騙されました。
 涙なんて1滴も出ませんでした。感動?なにそれ?食べられるの?
 というぐらい、感動とは程遠い作品でした。

 トリック大好きです。
 山田と上田のコンビも、矢部刑事も大好き。
 トリックならでは、の後味の悪い結末や
 シリアスな場面をなんともシニカルな視点で捉えるところも大好き。
 それなのに、今回の映画を見終わってしばらくは、
 後味の悪さに呆然としました。

 感動して、泣く?一体、どこに感動のツボが?
 と、CMに出演していたお姉さんに思わず詰め寄りそうになりました。
 もっとも、感動はまったくしませんでしたが、
 ある登場人物の悲惨さ、救われなさ、失ったものの大きさに
 深く深く落ち込みました。
 どーゆーことだー!!
 と憤りっぱなしでしたが、しばらくして少し落ち着いてから
 「そうだった。これこそがトリックだった!」
 と思い出しました。

 それにしても、トリック10周年とは、感慨深い・・・。
 トリックは劇場版になろうと、10周年だろうと、トリックのままです。
 いたるところに散りばめられた小ネタに大笑いしました。
 出演者陣の豪華さにもびっくり。まさか藤木さんがあんな役で
 出演されようとは。まさかショーグン様まで出演されようとは。
 現代劇でショーグン様にお会いできようとは。感無量です。

今後に向けての反省。

2010年06月11日 23時29分40秒 | 日常生活
昨日の飲み会でお酒をかぽかぽ飲み過ぎてしまったものの
本日もいつも通り午前5時20分に起床。
いつも通りに大量の朝食を取り、会社へ向かいました。

そーいえば、ワタクシ、二日酔いに遭遇したこと
ごくごく数えるほどしかないんだわ。
お酒強いとは言えないけれど、弱くはないんだわー。
二日酔いになりにくい、というのはお得だわー。
と、思っていましたが。
会社に到着して席についた途端、なんともいえない頭痛に襲われました。



・・・あれ?
これって。もしかして・・・。二日酔いの頭痛?
いったーい!!
そういえば。なんとなく胃もたれしている気もなきにしもあらず。
いつもならば10時過ぎには、お腹が空いて困るというのに
本日はお昼休みになっても食欲があまりない・・・。
お弁当を食べ終わった後に、おやつを食べなきゃ!
という気持ちにまったくならない・・・。

やはり。
やはり寄る年波には勝てないの?!
これからは、飲み会のたびにもれなく二日酔いなるものとも
仲良くお付き合いしなきゃいけないの?!
と、どぎまぎしつつ、とりあえずは本日の飲み会では
日本酒さんにはお控え願おう。焼酎さんとだけ仲良くしよう!
と固く決意をして飲み会会場に向かいました。

会場に向かう道すがらで「お酒飲める?」と伺ったワタクシに
「はい!飲めます!」ときっぱり清清しく返事を返した新人さん。
きっぱりはっきりすっきり。
こういった形容詞がとてもよく合う新人さんの人柄に
「新人さん」とがっつり組み合うのが初めてのワタクシも
おおいに安心しました。

なにせ、新人歓迎のソフトボール大会で見事キャプテンを務め
負け始めて意気消沈している男性メンバーたちに
「お前ら、声だせーーーーーーーーーーーーー!!動けーーーーー!!」
と渇を入れた子なのです。

新人さんが渇を入れたその瞬間。
部長は唖然としつつ、目をぱちくりとさせ、
ワタクシはワタクシで、
「あぁ、この子とは仲良くやっていけそうだー。」
とほっと胸をなでおろしたのでした。
本日の飲み会で、部長はその時のソフトボール大会での
新人さんの活躍ぶりを思い返しながら改めて苦笑する部長。

「本当に最近は、女性のほうが強いんよね。
 新人さんもソフトでは大活躍やったもんねぇ。
 うちものりぞうくんが一番、強いし。」


・・・今、さらりとひどいことを紛れ込ませましたよね?

飲み会では日本酒を控えるべし。
新人さんに話題が集中するようがんばるべし。
そして、会社では「かよわさ」と「おびえてますよー」と
「部長のことをちゃんと部長だと思ってますよー。
 屁とも思わない、なんてことないですよー。」
という気持ちを、大袈裟なぐらいアピールすべし。

お酒の強さと心の強さと見解の相違

2010年06月10日 23時22分33秒 | 日常生活
前期、とある活動を評価された表彰グループに
運よく紛れ込むことができました。
それはどこをどう見ても「紛れ込んだ」としか言いようがないほど
ワタクシはほとんど関わっていない業務ですが
もらえるものはもらっておかないと、
今後、もう二度と表彰されることなどないかもしれないのです。
ありがたく、ありがたく表彰されました。

そのまま表彰されたことすら忘れかけていましたが
本日、そのときにいただいた表彰金で飲み会が行われました。
ひとりあたりの予算が約1万円!
通常の飲み会ではありえないゴージャスな予算です。
というわけで、紛れ込んだだけにも関わらず
幹事もゲットしたワタクシは、その特権をふんだんに活用し
普段、足を踏み入れることのないような
ちょっぴり高級チックな料亭を勝手に予約することに成功しました。

そこは、お店構えから、店内の雰囲気から、部屋の様子、
窓からの眺め、何もかもがシンプルで品がよく
食欲だけでなく、心も満足させていただけるお店で
実に実に幸せを堪能した飲み会となりました。
はぁ・・・と喜びをかみしめながら
ビールを飲み、日本酒を飲み、焼酎を飲みしていると
その様子を見ていた本部長が空いたグラスに
こまめにお酒を注いでくださいました。
おかげで、日本酒を飲んでは、焼酎を飲み、
焼酎を飲んでは、日本酒を飲み、
と際限なく湧き出る泉のようなグラスを手に入れてしまったワタクシ。
久々にアルコールをくぴくぴとお腹の中に詰め込みました。

しかしながら、飲んでも飲んでも注がれるグラス。
反面、一回たりとも誰にもお酒を注いでいない自分自身に気が付き
遅ればせながら、ようやく
少しは恐縮しなきゃいけないんじゃないの!?
そもそも、ワタクシがお酒を注いでまわるべき下っ端なんじゃないの?!
というか、ワタクシ、幹事だったよね!?
いつまでも飲んでいる場合じゃないよね。
それにそれに、もうさすがにお腹いっぱい!
水分も一滴たりとも入りませんからー。
と気が付き、(あれ?後半は完全に己の都合だな。)
注がれるグラスを片手に慌てふためきました。

「いやいや!もう!もう、存分に飲みすぎてますから!!
 お気になさらず!かまわないでくださいー。」

そんなワタクシに本部長がにやりと笑っておっしゃいました。

「そんなこと言って。今、本音が聞こえてきたよ。
 飲みすぎたんじゃなくて、飲み足りんちゃろ?
 本当に飲むねぇ。見とって気持ちがいいわ。」

・・・いえ。
もうお腹いっぱいなんですってば。
水分一滴たりとも入らないんですってば。
どう考えても飲みすぎてるんですってば。
と言い募るワタクシのグラスに日本酒を注ぎながら
本部長代理が感嘆をこめておっしゃいました。

「最近は、女性のほうがお酒も強いねぇ。
 のりぞうくん。本当に気持ちよさそうに飲むよねぇ。」

とどめにワタクシの部長がにこやかにおっしゃいました。

「のりぞうくんは最近、お酒だけじゃなく
 仕事の上でも強いんですよ。
 僕にしっかり反論してきますからね。
 どんどんたくましくなってますよ。」

・・・それはもはや、お酒とは何の関係もないような。
どさくさに紛れて、普段は言えない部長の本音を
しっかりと伝えられました。

なんにせよ。
飲みすぎ注意。
雰囲気のよいお店は心地よさがお酒を美味しくします。
普段以上に飲みすぎ注意が必要です。
はぁ。満足満足。

経験値重ねてます

2010年06月08日 23時58分57秒 | 日常生活
出社と同時に部長から呼ばれました。
思い当たることが盛り沢山のワタクシはおそるおそる出頭すると
なんのことはない。今後の作業変更についてのお話でした。

慎重派、かつ完璧を期すメンバが現在受け持っている
慎重に慎重に進めなければいけないけれど
でも急いでもほしいのよね、という業務を引き継ぎ、
楽観的、かつ大雑把でザルといわれるワタクシが受け持っている
失敗がなくて当たり前なのよ!丁寧にやんなきゃいけないのよ!
という運用業務をその方に渡すことになるのだとか。

つまるところ、業務交代です。
適材適所、という言葉が頭をよぎりましたが
決して、ワタクシは適所に配置されたわけではなく
ワタクシがいた場所に適材が配置されたわけでして
しかしながら、ではワタクシは一体、どこが適所なのか
何に対して適材なのかと問われると言葉に詰まるわけで。

・・・自分探しの旅に出るしかないな。
と、他愛もないことを考えながら部長の話を聞いておりました。
連絡事項は既に伝え終わった部長が困り顔でおっしゃいます。

「なんかねー。彼が(今回、ワタクシと業務を交代した先輩。)
 今、悩んどうみたいなんよ。
 失敗があっちゃいかん、間違いがあっちゃいかん
 という気持ちが強いあまり、ひとつの作業に
 必要以上に多くの時間をかけとるみたいなんよ。
 失敗なんかしてもいいやんねぇ。」

・・・いいやんねぇ、って同意を求められても。
失敗を繰り返しているワタクシとしては
その尻馬にのれないわけでして。
「失敗なんてしてもいいやんねぇ。」と胸を張って言えるのは
その「失敗している輩を暖かく見守っている人」であって
決して「失敗している本人」ではないと思うのです。
本人がその言葉を口にしたら、開き直り以外の何者でもないのです。

小心者のワタクシ。開き直ることはできず、相槌も打てず
愛想笑いをするしかなくなりました。
ははは・・・と笑っていると、部長が爽やかな笑顔でおっしゃいます。

「失敗は重ねれば重ねるほど、怖くなくなるけんね。
 のりぞうくんなんて、もう失敗はまったく怖くないやろ。
 そんなもんとって、失敗なんて。よかったねー。失敗たくさんできて。」

太鼓判を押されました。
まったく嬉しくないし、
聞きようによっては嫌味にしかとれないような言葉ですが
そして、どう考えても喜ぶべき言葉ではないはずなのですが。
部長は、満面の笑み。どうやら褒めてくださっている模様。
「潔く失敗する」ことが
ワタクシの長所としてカウントされている模様。

人間は「慣れる」生き物なのです。
部長は。
ワタクシによって、随分と失敗に寛容になりました。
失敗に免疫もできました。