旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

Biz-Lunch Sun'sキッチン@東池袋「天津飯」

2024-04-10 | Biz-Lunch60分1本勝負

池袋のランドマークSunshine60、オフィスフロア専用エレベーターに乗り込む。
とある階で降りると、南面いっぱいに広がるカフェテリア「Sun'sキッチン」がある。

給食会社が受託しているのか、テナントが共同運営しているのかは分からないけれど、
案外と本格的で美味しい賄い料理を食べることができる。

一応、入居テナント従業員専用らしいけれど、ボクたちが席を占めるのに差したる制限はなかった。
2〜3人連れのご同輩のサラリーマン、スマホ片手に一人ランチのアパレル店の販売員、
ちょっぴり混沌とした雰囲気がまた楽しくもある。

そしてボクはと云えば、熱々の餡をかけた “天津飯” をいただく。
カニカマほぐしと万能ネギを散らして見目麗しく、そして美味しい。
お近くにお住まいのあなた、一度、オフィスフロア専用エレベーターに乗ってみたら如何だろう。

<40年前に街で流れたJ-POP>
誘惑光線・クラッ! / 早見優 1984


Biz-Lunch 明治軒@心斎橋筋「エビフライ&ポークカツ」

2024-03-06 | Biz-Lunch60分1本勝負

大阪に出張したら、一度この店を訪ねたいと思い、雨の中を長堀通を越えて心斎橋筋を歩きて来た。
磨き抜かれたテーブルと長椅子が老舗を物語る。創業は昭和元年なのだと云う。

当然ながら名物オムライスを食べに来たのだけれど、急遽、ホワイトボードの “サービスランチ” に変更。
熱々の “ポークカツ” がケチャップソースで美味しい。どこか懐かしい感じがする。
大阪の “エビフライ” って、エビを開くの?アジフライの形をしているね。
このホクホクをタルタルソースをたっぷり付けて頬張る。これもいいね。

引も切らない席待ちの列を年嵩の姐さんがテキパキと捌いて、地元の方も観光客も美味しい洋食を楽しむのです。

<40年前に街で流れたJ-POP>
微風のメロディー / 尾崎亜美 1984


Biz-Lunch 味万本店@心斎橋筋「きつねうどん」

2024-02-28 | Biz-Lunch60分1本勝負

本町から心斎橋筋商店街を下って、ちょっとレトロな「味万本店」を訪ねる。
なにがレトロって、店内の有線放送は、なぜか童謡が流れている。

実は一昨日、大阪オフィスの社員に案内されて、とにかく “カレーうどん” が美味しかった。
っで、大阪らしい “きつねうどん” を食べようと、この出張で二度目の訪問、開店時間の11:00に飛び込む。

着丼した “きつね”、真昆布やら鯖節やら出汁を利かせた澄んだつゆ、甘辛く煮たふんわりと油揚げが旨い。
パリッと海苔で巻いた “天むす” が、塩の加減も絶妙に、これまた美味しい。

さすがに食い倒れの街は、ランチは安くて美味しい。午後への活力も湧く大阪の Biz-Lunch だ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
つぐない / テレサ・テン 1984


Biz-Lunch 兆峰@大塚「ポークソテー」

2024-02-21 | Biz-Lunch60分1本勝負

池袋のランチ漫遊もとうとう北大塚の住宅街まで出掛ける。池袋オフィスの仲間に教えてもらった。
都電の巣鴨新田停留所が近いかな。今は山手線を跨ぐ西巣鴨橋が架け替え中で、車も通らず静かな佇まい。

初めましてのメニューは “ポークソテー定食” を択ぶ。
ボリューミーで肉厚な豚肉は、よく火が通っているけれどジューシーだ。なかなかの腕前とお見受けした。
そして惜しげもなくかかるデミグラスが絶品、柔らかなポークにたっぷりつけて口に放り込む。これは美味い。

看板には Restaurant とあるけど町中華の趣、洋食も中華も和食もあってカオスな世界。
でも美味しいから、この節操のないラインナップも歓迎なのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
Tendernessを抱きしめて / サーカス 1984


Biz-Lunch 長寿庵@大塚「かつ丼そばセット」

2024-02-07 | Biz-Lunch60分1本勝負

スーツの前を合わせて大塚駅前まで歩いてきた。シャーベット状の雪に足を取られないよう慎重に。
赤い看板のその店はこんな日でも盛況だ。それに客層は案外と若者も御婦人も多いのだ。

今週のランチから “かつ丼そばセット” を択んだら、熱いお茶で一息ついて着丼を待つ。
角盆にフルサイズの “かつ丼” と小丼の “かけそば” が登場って、なんだか想像していたのと逆だなぁ。

七味を振ったら、ワカメと一緒にそばを大掴みにズズっと啜る。美味い。
そしてこの小丼、そばがぎっしり。何というかトランジスターグラマー。なるほど若者も通うわけだ。
蕎麦つゆを傍に、三つ葉の風味とともに、この “かつ丼” も出汁が効いて旨いね。

満腹を抱えてオフィスに戻る。大塚にまた一枚手札ができて、ちょっと満足のランチタイムだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
白いハンカチーフ / 堀ちえみ 1984


Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「天津飯」

2024-01-24 | Biz-Lunch60分1本勝負

昨晩の玉袋筋太郎の番組に感化されて、今日のお昼は町中華、もちろん飲める訳ではないけれど。
この黄色いテントをくぐって、レンゲを手にするのはこれが2度目になる。

チョイスは “幸龍飯” って店の名を冠しているから、きっと自慢の一品に違いない。
ご飯をフワトロのニラ玉で包んだら、アツアツの餡をかけて、大判のとろとろチャーシューをのせた天津飯。

レンゲでホロっと崩れるチャーシュー、口の中にジュワッと旨味が広がる。
たっぷり餡を絡めてニラ玉ご飯を頬張る。凍えた身体が溶けるように温まる。美味しい。

次は仕事上がりに訪ねて、生ビールでやりたい。あれっ台湾ビールもいいかな。
アフター6の「町中華で飲ろうぜ」を妄想する Biz-Lunch なのだ。

風の谷のナウシカ / 安田成美 1984


Biz-Lunch テラッツァ@大塚「牛バラ肉の煮込み」

2024-01-17 | Biz-Lunch60分1本勝負

大塚駅南口から新大塚方面に歩いて2分ほど、カジュアルイタリアンのお店がある。
夜なら、女性をエスコートしないと入りづらいような、アットホームだけど小洒落たお店。
でもランチタイムならオヤジひとりでも飛び込めるよね。

小皿のサラダを突っついていると、日替わりランチの “牛バラ肉の煮込み” が登場、んっといい匂い。
付け合わせのパスタに穏やかで旨味あるソースを絡めてひと口。
フォークだけでもホロホロと崩れる、柔らかくそして上品に煮込んだバラ肉が美味しい。

ライスかフォカッチャを択べるのも嬉しいね。
次は “ハッシュドビーフ” の日を狙おうかな。再訪必至のイタリアンなのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
プリテンダー / 岩崎良美 1984


Biz-Lunch 漁師酒場•海亭@大塚「海亭丼」

2023-12-27 | Biz-Lunch60分1本勝負

お店の名をメニューに冠するくらいだから “海亭丼” はランチの看板メニュー。
漁港直送の鮮魚を八丈島の島唐辛子醤油と練り胡麻で漬けむのだそうだ。
この日の鮮魚は博多に揚がった “クロダイ” と “カンパチ”。漬け汁でうっすらピンクに染まってキレイだ。

博多で呑むときには “胡麻鯖” を肴にするんだけど、アレの贅沢版って感じかな。
しっとり甘みをまとった魚がいいね。ほんとはぬる燗で一杯やりたいところだ。
海苔を絡めながらあったかご飯と大きく頬張る。美味しい。

週一ペースで池袋や大塚の街並みに美味いランチを探して半年、これが仕事納めのBiz-Lunch。
今では池袋オフィスのメンバーに美味い店の紹介をせがまれる。
中井貴一さんではないけれど「働くオトナは腹が減る!」これからも美味いモノ、探したいよね。

抱いてマイ・ラブ / 早見優 1983


Biz-Lunch Lichu & Xiangyu@南大塚「豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯」

2023-12-20 | Biz-Lunch60分1本勝負

R254を早稲田方面に向かって都電の線路を渡るとその店はある。
真っ赤な看板に「湖南料理」とある。店名は「湘遇」と漢字を当てるがなんと読むのかわからない。
っと、ボクはうっかり結構な人の出入りのあるその店に吸い込まれてしまった。

この店、食ベログやらぐるなびには掲載がない。なぜ?
暫くするとその理由は類推できる。ホールスタッフも客も恐らくは皆大陸の人なのだろう。
店内に飛び交う大きめの声は中国語(北京語ではなさそう)なのだ。

メニューは漢字だからまあ分かる。っで “豚肉と目玉焼き炒め木桶ご飯” を注文する。
木桶というより、炊飯器の内釜と言うかお櫃が登場。
2合はあろうかというご飯に、豚肉とピーマンの炒め物と目玉焼きがのかって、案外美味しそう。

スプーンでかき混ぜながら食べ始めると、ピリッと青唐辛子、ゴロッと大蒜が丸ごと入っている。
たちまち頭頂から汗が噴き出るのを自覚する。日本人には好き嫌いあるだろうけど、ボクには悪くない。

こぞって海外旅行に出かけた時代、ツアーで欧米(特に英連邦の国々)に出かけると、
洋食に疲れた3日目4日目に必ず案内される、そんな中華料理店なのだ。

湖南料理に特有の、唐辛子の刺激的な辛さと、爽やかな酸味を堪能して、
さて午後は仕事になるかなぁ、少なくとも歯磨きはしないと。ごちそうさまでした。

<40年前に街で流れたJ-POP>
時に愛は / 松本伊代 1983


Biz-Lunch cafe gotoo@大塚「とろとろオムライス」

2023-12-06 | Biz-Lunch60分1本勝負

ふわっとろの玉子がしっとりチキンライスを包んで、っとチーズを練り込んで、これは美味い。
そしてたっぷりのデミグラス、鶏肉とマッシュルームかな、クリーミーで優しい味わいだ。

大塚で最初に訪ねた洋食GOTOOさんの姉妹店は、オレンジを基調とした装い。
このオシャレな外観に暫し入店をためらうのボクでした。でも突入して正解。
きっとお子さんや女子には大人気なんだろうと思うね。
この絶品のひとサラを食しに、オヤジもまた来て良いでしょうか?

<40年前に街で流れたJ-POP>
オシャレに Kiss me / 岩崎良美 1983


Biz-Lunch 幸龍軒@大塚「肩ロースあんかけ炒飯」

2023-11-22 | Biz-Lunch60分1本勝負

黄色い庇に看板、白い暖簾には○に龍の一文字、テーブルには赤いパイプの丸イス、これぞ街中華。
壁一面にメニューの写真と短冊がペタペタと。どうやら「あんかけ」がキラーコンテンツのようだ。

店員さんは皆あちら(大陸)の方だろうか?
今風に云うとオープンキッチン?奥の一面がガラス張りで、大将が中華鍋を振るう。誰も見ていないけど。

っと、ちょこんと二つ焼売をのせて “肩ロースあんかけ炒飯” が登場。
スプーンでひと口、カラリと揚がった肩ロースと青梗菜を絡めて、甘辛い餡が美味しい。
炒飯は薄味で謙虚に餡に主役を譲っているから、双方の相性はすこぶる良い。なかなかの一皿だ。

隣で冷凍レモンがぎっしり詰まったサワーを呷るご同輩が羨ましいなぁ。
リーチインに多様なアルコール缶が用意されていて、セルフで呑むスタイルみたいだ。
面白いね。今度はアフター6かオフに覗いてみようか。

<40年前に街で流れたJ-POP>
黄昏ダンシング / 麻倉未稀 1983


Biz-Lunch 蕎誠庵あさひ@東池袋「鴨せいろ」

2023-11-08 | Biz-Lunch60分1本勝負

この辺りは谷底みたいになっていて、店の裏を走る都電は早稲田行きも三ノ輪橋行きもモーターを唸らせる。
旧くてちょっと寂しくなった商店街に真紅の暖簾を提げてそのそば処はある。
コンクリート打ちっぱなしのモダンな佇まいは、創業昭和24年の老舗だなんて聞かなきゃわからない。

少し多めに掴んだ二八を、旨みと甘みが凝縮した温かい鴨汁にサッと付けてズズッと啜る。なかなか美味い。
はじめましての店ではメニューに迷うけど、少しばかり冒険をして最初から “鴨せいろ” を択んだ。
打つ蕎麦はその日によって違うらしく、今日のは越前大野産と「本日の蕎麦」に案内があった。
白い花が咲き乱れる越前大野には最近訪れたばかり、こうした偶然はなんだか嬉しいね。
ランチメニューには小丼との合わせ技もあるから、遠からず再訪してみようと思う。

<40年前に街で流れたJ-POP>
艶姿ナミダ娘 / 小泉今日子 1983


Biz-Lunch 伊東食堂@東池袋「カツ丼カレー」

2023-10-25 | Biz-Lunch60分1本勝負

カレーの海にトロり玉子でとじたカツ丼の島を浮かべて “カツ丼カレー” が登場。
ちょっとオヤジにはカロリー過多と分かりつつも注文せずにはいられなかった。
ご飯にたっぷりルーを絡めてひと口、っとなんだか懐かしくしっくり来る味だ。
お袋のカレーとはちょっと違うかな。学食のカレーを彷彿させるのは味噌汁が付くから?
いやスキー場(ゲレ食)のそれか。よく分からないけど、庶民のカレーなのは間違いない。美味しい。

東池袋四丁目電停にほど近い、昔ながらの商店街に、東京大空襲を越えて創業90年を誇る食堂がある。
「デカ盛りの聖地」と云われる店には、壁一面にメニュー札が貼ってある。
定食メニューは日替、魚、揚げ物、ハンバーグ、それに丼もの、さらにカレーとのコラボがあるから豊富だ。
リーチーンクーラーにはずらっと新潟の地酒が並んで、居酒屋タイムをも期待させる。
こんな庶民的な定食屋+居酒屋を開拓して、これからの池袋オフィス訪問に楽しみが増えたね。

<40年前に街で流れたJ-POP>
あの娘 / 中島みゆき 1983


きょうの常盤食堂「やきめし」

2023-10-11 | Biz-Lunch60分1本勝負

サラダを添えて “やきめし” が登場。敢えてお品書きにこう称するのは老舗の矜持か。
シルバーにナプキンが巻かれているのが、なんだか懐かしい気持ちにさせる。
パラパラな中華のチャーハンに対してしっとりしている。出汁が効いている?玉子を最後に加えるから?
やきめしにしてもカレーライスにしてもボクは蕎麦屋のそれが案外好物なのだ。

ここは宿場町であり、徳川家康の民情視察を兼ねた鷹狩りの際の御殿址がある。
昭和初期まで「二七の市」が立った。大根やら白菜やらを売る農家のお母さんのモニュメントもある。
こんな旧い街の大衆食堂で、タマネギの甘みを噛み締めながら “やきめし” が美味しい。

<40年前に街で流れたJ-POP>
恋 / 石川ひとみ 1983


Biz-Lunch せんや@大塚「あじフライ定食」

2023-07-19 | Biz-Lunch60分1本勝負

電車通りに二坪ばかりの小さな惣菜屋さんがある。店の前には小さな看板に昼の定食の品書きがある。
昼時に列ができているので気になっていた。小さな惣菜売り場の奥、もう一つの引き戸を開けてみる。
カウンター4席、2席と4席の卓が其々ひとつ。落ち着いた小料理屋っぽいお店が隠れていた。

5種類の定食は1,500円単価、おっと今日は散財かなぁと一瞬思ったけど、なになにその価値十分の定食だ。
択んだのは “あじフライ定食”、3つの小鉢と赤だしのシジミの味噌汁が嬉しい。

まずはあったかご飯を4種盛りのお刺身でいただく。プリッと “ホタテ” が美味しい。
二枚の “あじフライ” は、ふっくら肉厚がサクサクの衣に包まれてなかなかの逸品です。
“ナスの揚げ浸し” で箸を休めたら、ご飯を半分だけお代わりする。
たっぷり山葵を溶いた醤油を垂らして小さな “しらす丼” で〆る。

電車通りに美味しい手札を見つけて、今日も収穫の大塚ランチなのだ。

あいつの部屋には男がいる / 吉田拓郎 1983