旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

休日はローカル線で 鋸山と菜の花と炙り寿司 内房線で呑む!

2014-03-29 | 旅のアクセント

館山駅前で "地魚旬握り" と "炙り寿し" をいただく。旨い。親子で満面の笑顔だ。

 

 臨時快速「花摘み南房総号」に乗って、卒業式を終えた息子とショートトリップ。
外房線から分岐する内房線の起点は蘇我、京葉線の終点でもあり大きな構内だ。
右にコンビナート、左に住宅街を見て走ってきた内房線も君津を過ぎると海岸線に出る。

蘇我から1時間と少し、浜金谷は静かな海辺の駅だ。
10分ほど歩いた金谷港からは対岸の久里浜までフェリーが出ている。
浦賀水道を横断するクルーズも楽しいが今回は鋸山に登る。

鋸山へはロープーウェイで手軽に登ることができる。
329mの鋸山山頂から浦賀水道を往く大小の船、三浦半島、富士山、伊豆大島が見える。

途中交換待ちの駅のホーム、菜の花がキレイだ。
19℃まで気温が上がった今日の房総半島、ひと足早く夏に向かっているかの様だ。 

終点のひとつ手前の太海に途中下車。ここから名勝・仁右衛門島に渡ることができる。
手漕ぎの渡し舟で5分、代々平野仁右衛門が一戸だけ住んでいるのがその名の由来だ。

太海からひと駅を乗ると終点の安房鴨川、鉄路はこの先外房線となって千葉へと戻る。
季節は夏へと向かう。

<40年前に街で流れたJ-POP>
恋人たちの港  / 天地真理  1974年


「卒業」

2014-03-22 | 日記・エッセイ・コラム

卒業おめでとう。瞬く間の6年間でしたね。

その大半を遠く新潟で過ごしていたこと、少々悔しく感じていますが、
そんなことお構いなしに君は逞しく成長しました。

さて次の3年間、君は何を見せてくれるのでしょう。


休日はローカル線で 月の砂漠と真冬のサーファーと純米吟醸一宮 外房線をで呑む!

2014-03-15 | 旅のアクセント

 白い砂浜が美しい御宿中央海岸は、童謡「月の砂漠」が生まれた砂浜。
なんともノスタルジックな記念像が建っている。
ときに御宿は駅の看板も、観光案内所の壁面にも月の砂漠になっている。

大網からは京葉線直通の電車に乗車。太平洋に出会う上総一宮はサーフィンの町。

九十九里ビーチラインには明るい色彩のサーフショップ、カフェ、ペンションが並ぶ。
ちょっぴりアメリカンだ。

 

砂地を抜けて海岸線に出てみる。
「真冬のサーファーはまるでカラスの群れのようさ」とユーミンの詩の風景だ。

そして酒蔵。訪ねたのは文政年間から200年ほど続く稲花酒造。
土産に季節限定 "桃色にごり酒"、車中のお楽しみに "純米吟醸一宮" を求める。

 

「月の砂漠」の御宿を出ると、安房鴨川までラストスパート。所要は35分ほど。
300mlの純米吟醸を楽しみながら、列車の揺れに身を任せるうちに安房鴨川へ終着する。
ホーム反対側には内房線の千葉行き。乗り継ぎの乗客を回収すると足早に発って行った。

<40年前に街で流れたJ-POP>
グッド・バイ・マイ・ラブ / アン・ルイス 1974年


休日はローカル線で 漁師たちのパワースポット浪切不動明王 東金線を往く!

2014-03-08 | 旅のアクセント

 成東駅から10分の段丘の上、行基が海難除けを祈願して開基した「浪切不動院」がある。
その名は、此処がかつての海岸線であったことを如実に物語っている。

30mの崖上にある海難除けの不動明王は、漁師達にとって伝説があるパワースポット、
本堂の舞台からは今や遠く離れた海岸線に向かって広がる町並みを見渡せるのだ。

外房線の大網から総武本線の成東まで短絡する東金線。千葉から直通電車が走る。
沿線の北側は段丘になっていて、中世にはこの辺りまで海が入り込んでいたらしい。
列車は5つの駅を20分かけて走り、成東駅には車止めのある0番ホームに終着するのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
バラのかげり / 南沙織 1974年


休日はローカル線で サンマ押し寿司とレトロ電車と犬吠埼灯台と

2014-03-01 | 日記・エッセイ・コラム

銚子は全国屈指の水揚げ量を誇る漁港、市中では新鮮な魚を提供する店に事欠かない。
予めチェックしておいた「喜可久寿司」でご自慢の “サンマの押し寿司” は旨い肴だ。

銚子電鉄の終点外川駅の古びた駅舎、ぽつんと赤いポスト、
レトロな車両も留置されていて、映画のセットになりそうだ。

一つ目の犬吠駅は犬吠埼灯台最寄駅になる。
駅舎では地元ヤマサ醤油のタレが染み込んだ「ぬれ煎餅」が大々的に販売されている。
再三メディアにも登場している銚子電鉄の資金難を救う救世主でもあるのだ。

電車はゆっくりと、そしてガタゴトと進んで行く。きっと線路の状態も良くはない。
地元の方も観光客も、この煩いほどの振動を受け止めて、あるいは楽しんでいる。

9つの駅を20分で走り抜けるとJR銚子駅の隅っこを間借りするように緑の老体を横たえる。
たぶん京王線を走っていた老体は、潮風に吹かれて第二の人生を楽しんでいるかの様だ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
恋と海とTシャツと / 天地真理 1974