旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

単車でGO! 菜の花咲く飯山・木島平へ

2011-05-28 | にいがた単身赴任始末記

 単車で上越から飯山・木島平まで走ってきた。
県境のR292から1kmほど外れると、茅葺き屋根の点在する山道に「はしば食堂」がある。
ゴボウの葉がつなぎの “富倉そば” はのどごしが強い。“笹ずし” と一緒にいただく。

 飯山には創作人形の「高橋まゆみ人形館」が最近OPENした。
家族や故郷をテーマにした温もりある人形の世界は一見の価値ある。

 大河千曲川は山々の雪解け水を集めて滔々と流れ、河川敷には菜の花が咲き乱れる。
ツーリングのお楽しみは温泉。国道403号を折れ、県道を駆け上がると「馬曲温泉」。
高社山を眼前に臨む露天風呂でゆったりと癒される。
上越から木島平まで40kmほど。楽しい日曜日となった。さっ帰ってビール飲も。

ふたりだけの旅 / はしだのりひことクライマックス 1971


「ロイヤルストリート」ジャズの故郷 ニューオーリンズへ3 

2011-05-21 | 旅行記

 ロイヤルストリートは、アンティークや有名レストランが並ぶ落ち着いた賑わい。
週末の午後、通りから車が締め出されるとストリートミュージシャンたちが現れる。
この日は黒人の夫婦がサイデコのパフォーマンスをしていた。

通りには、スペイン風のパティオを持った邸宅がたくさんある。
この日でかけたレストラン “Court of the Two Sisters” もそんな邸宅を利用したもの。

日中の熱気が嘘のような爽やかなパティオでクレオール料理をいただく。
クレオール料理とは植民地時代の支配階層の料理。
ルウやスパイスをたっぷり使った都会的な洗練された味を指すそうだ。

 

たっぷりのスパイスソースがかかったシュリンプのサラダ、白ワインが進む。
メインはメキシコ湾のタラのアーモンドソース添え。(食べかけのでごめんなさい)
デザートは、バニラアイスをシューで包みチョコレートソースをかけたプロフィトール。
ジャズの生演奏をBGMにご機嫌なディナーなのだ。

 

 

Imagine / John Lennon 1971


「バーボンストリート」ジャズの故郷 ニューオーリンズへ2 

2011-05-20 | 旅行記

 緑の市電 “セントチャールズ・ストリートカー” は世界最古の路面電車だ。
1835年から走るノスタルジックな市電の乗ってバーボンストリートを訪ねる。
この名前はフランス貴族のブルボン家に由来する。バーボンウイスキーではない。

 バーボンストリートはなんとも猥雑な界隈だ。
レストラン、ライブハウス、キャバレー、ストリップ、スーベニアショップ等が混在する。
なんだか良くわからない混沌が支配する通りは、日が暮れると人々が溢れてくる。
客引きのお兄さんを躱しつつ、踊り子の女の子の脚線美に視線を流しつつ歩くのだ。
聞こえてくるジャズ、ブルース、ロックがごっちゃ混ぜ。なんともハッピーな街だ。

 デキシーランドを聞かせてくれるクラブ “Maison Bourbon” をのぞいた。
開けっ放しの窓からトランペットが溢れてくる。テーブルチャージなしの1ドリンクでOK。
クラブをはしごしてお気に入りの店を探すのも愉しい。

 

Another Day / Paul McCartney 1971

 


「ジャクソンズスクエア」ジャズの故郷 ニューオーリンズへ

2011-05-19 | 旅行記

 ニューオリンズはご存知「ジャズの故郷」だ。
世界屈指のカーニバル「熱狂の祭典マルディグラ」が有名だね。
コーチには “トランペット”、カーニバルの “マスク” と “ビーズネックレス” が描かれる。

 観光の見所はフレンチクオーター。
狭い路地に19世紀の街並みが残る南欧風の旧市街、他の都市とは全く異質な空間だ。
7代大統領の名を冠した「ジャクソン広場」はフレンチクオーターの中心。
後ろにはセントルイス大聖堂がそびえ、観光馬車が並ぶ観光の出発点になる。

広場近くの Cafe du Monde は150年ほど続くカフェオレとベニエが有名。
メニューはこれしかないお店ですが、この日も多くの人が列をつくっていた。

 

もともとは先住民の交易所であった French Market。
200年以上の歴史を持つアメリカでも最も旧いマーケットだと云う。
野菜、果物、チーズ、スパイス、肉、魚を扱ったファーマーズマーケットが楽しい。

 広場の近くから発着する蒸気船 Natchez でミシシッピ川クルーズを楽しむ。
かつてはたくさんの蒸気船が、綿花や穀物を積んで行き交った。
夏のきつい日差しに手をかざして眺めるミシシッピ川は、溢れだしそうな豊かな水量。
ニューオリンズを大きく蛇行しながら、170km先のメキシコ湾をめざす。

Mercy Mercy Me / Marvin Gaye 1971


ヒューストンに途中降機「NASAジョンソン宇宙センター」へ

2011-05-18 | 旅行記

 ニューオリンズ出張の途上、コンチネンタル航空のハブ、ヒューストンに途中降機。
NASAジョンソン宇宙センターを訪ねてみた。

メインホールはどちらかと言えば子供むけアトラクションが主役。
「月の石」をはじめとした博物館的展示は脇に追いやられているなんとも不思議。
トラムツアーはスペースシャトルの研究棟を見学できる。

アリーナのような建屋に最後のミッションを控えるエンデバー号がパーツごとに並ぶ。
カジュアルな恰好のエンジニアが働いてる。とにかくシャトルの大きさには圧倒される。

 シャトル研究棟の後はサターンロケットの展示棟へ。
未使用の1~3段目のロケットに、帰還した月面着陸船を取り付けて展示している。
こちらもとにかく大きい、とはいえ1970年代の代物、ちっとも精密な感じがしない。
よくこれで月面に到達したなというのが率直なところだ。

Rainy Days And Mondays / Carpenters 1971


残雪の妙高山

2011-05-14 | にいがた単身赴任始末記

雨上がりの朝、緑濃くなってきた山々の先に、残雪を抱いた妙高山が稜線を見せる。
妙高山は標高2,452m、日本百名山にも数えられる新潟を代表する山だ。
信越本線の優等列車や旧海軍の重巡洋艦、海上自衛隊のイージス艦の名称にもなっている。
個人的には黒姫山(2,053m写真中)、飯縄山(1,917m写真左)を従えた姿が好みだ。
佐渡航路上から見ると人工物が視界から消え、山々が噴煙を上げる太古の姿を想像させる。
今頃の妙高高原は「いもり池」のミズバショウがきれいだろう。

<40年前に街で流れたJ-POP>
さらば恋人 / 堺正章 1971