旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

旅するどんぶり 近江八幡 「赤の他人丼」

2018-09-30 | 旅のアクセント

 豊臣秀次が築いた城下町 近江八幡、商人屋敷が軒を連ねるしっとりした町だ。
確か中山道を歩く旅の合間に、近江鉄道・八日市線に乗って訪ねた。 
「浜ぐら」は八幡堀のほとり、蔵を改装した和モダンな店、近江牛の老舗の直営店。
"赤の他人丼" の「赤」は、近江名物 赤こんにゃく。
すきやき風の丼には、近江牛、赤こんにゃく、温泉たまご。三つ葉をちらして美味しい。
ちょっと斬新かつ冒険的なメニューは、見て愉しい、味わって嬉しいのだ。 

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水曜日は家呑み派 「純米大吟醸 龍勢」

2018-09-28 | 日記・エッセイ・コラム

 鍋は "薩摩黒豚塩だれ"、近頃わが家でブームの "栃尾の油揚げ" は納豆とネギをのせて。
鹿児島と新潟の食材だけど、酒は広島県竹原、藤井酒造の酒、呉線を乗った時に仕込んだ。
セラーの隅っこで寂しそうな "純米大吟醸 龍勢" は山田錦100%、芳醇な吟醸香の酒。
「International Wine Challenge 2007」でリージョナルトロフィーを獲得している。
今宵はちょっと過ぎたかな。 


旅情の小箱 神戸(ごうど)「やまと豚弁当」

2018-09-26 | 旅のアクセント

 "やまと豚弁当" は、国産豚の肩ロースと舞茸を、自慢のタレで風味抜群に仕上げる。
つけ合せの紅あずま甘露煮も旨い肴だ。この弁当は神戸駅で懐かしい立売りをしている。
酒は大間々にある近藤酒造の "男の酒・赤城山" をいただく。辛口の硬派な酒だ。
渡良瀬川を眺め、やまと豚と辛口の酒を楽しみながら、トロッコ列車は往く。

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真赤に咲き渡る "曼珠沙華" 川越線を完乗!

2018-09-24 | 呑み鉄放浪記

 清流高麗川が蛇行する河岸に500万本の「曼珠沙華」が赤いじゅうたんを敷きつめる。
巾着田曼珠沙華公園は、川越線の終点から路線バスで10分ほど。

秋分の3連休、ふらりと川越線で散歩にでかける。

副都心を繋いできた埼京線の10両編成が大宮駅の地下ホームに滑り込む。
20分に1本、快速はそのまま川越線に乗り入れる。この先は単線になるのでこれが精一杯。 

進行方向を西に転じた10両編成が再び荒川鉄橋を渡ると、ほどなく川越に到着する。
中線にはバトンを引き継ぐ八王子行きの4両編成が待っている。 

小江戸・川越はいつ訪れてもたいへんな賑わいだ。外国人観光客も多い。
鬼瓦の屋根、黒漆喰の壁、分厚い観音開きの扉、蔵造りの「一番街」の町並みを歩く。
まるでタイムスリップしてしまったかの様な感覚になる。 

蔵造りの町並みにひときわ高く聳えるのは「時の鐘」。川越のシンボルだ。
酒井忠勝に創建された江戸時代初頭から、城下の町に時を告げ、庶民に親しまれてきた。

 
 

 鏡山酒造の跡地あたりに、真っ昼間から大衆酒場が口を開けていた。
店先で焼とりを炙る匂いが通りへ流れてくる。つい誘われて、冷たい生ビールなど一杯。 

 ほろ酔って川越駅。オレンジとグリーンのラインを纏った4両編成で旅の続き。

4両編成は入間川鉄橋を渡って、武蔵野の風景を西へ向かう。
迫る山並みを目前に大きく左カーブを切る。進行方向を南に転じると終点の高麗川駅だ。
高崎発の気動車から乗り継ぎ客を待って、4両編成は八高線に乗り入れ八王子へと去る。 

 ハイカーで賑わう小さな高麗川駅、20分後に出発する巾着田経由のバスの列に並ぶ。 
結局のところ、現地までは2時間弱。渋滞で道路は進まずダイヤも来ないし動かない。 
すでに暮れかかる巾着田。でも真赤に咲き渡る「曼珠沙華」は幻想的で美しい。 

川越線 大宮~高麗川 30.6km 完乗

曼珠沙華 / 山口百恵 1978


On the way home 入谷「三富」

2018-09-22 | 津々浦々酒場探訪

 入谷交差点の「三富」を訪れた。提灯には爽やかに朝顔の花。
ひと月と空けずに白い暖簾を潜ったのは、今週の「酒場放浪記」で放映されたから。
誘われちゃったね。 

 

中ジョッキーで喉を湿らせたら、但馬の酒 "香住鶴" を択ぶ。
旨みあり、コクありの生酛純米はどんな肴にも合う。
9月のお薦めから "里いも揚出" と "ぎんなん揚げ"
 をいただく。旨い。

 

お邪魔すると必ずオーダーする "栃尾の油揚"、"カワハギ刺身" は肝も付いて満足。
今宵は生酛純米に拘って、二本松の "大七"、豊かなコクと旨味のこの蔵を代表する酒だ。
コリコリと歯応え良い "軟骨入りつくね" を味わったら、"稲庭うどんで" 〆る。
いやいや今週もお疲れさまでした。 

 

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浜松町・大門界隈でBiz-Lunch「春きゃべつ」

2018-09-20 | Biz-Lunch60分1本勝負

 浜松町で人気の定食屋「春きゃべつ」はご夫妻?で切り盛りされている。
今日の日替わり定食は "メンチかつ&あじフライ"、オジサンには「んっ」て感じだ。 
で、メニューを見たら基本揚げ物専門店の様だ。しかたないね。
でも、かつもフライもカラッと揚がって美味しい。丁寧な仕事をしているね。
"シジミの味噌汁" と、山盛キャベツにペッパー風味のサウザンドレッシングが調和を取る。
ご飯、味噌汁、キャベツはお替り自由。若いサラリーマンには嬉しいサービスだ。
常連がひっきりなしに訪れるのも納得の「春きゃべつ」なのです。

      
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旅情の小箱 高岡「ますとぶりの小箱」

2018-09-18 | 旅のアクセント

 ひと箱で二度おいしい!清酒立山の肴は、"ますのすし" と "ぶりのすし"。
一般的には "ますのすし" が有名な「源」だけど、鱒と鰤のハーフ&ハーフを求める。
"ぶりはトッピングの千枚漬けの酸味が効いて "ます" と好対照。旨い組み合わせだ。
「ますとぶりの小箱」を楽しみながら城端線のキハが色付きはじめた田園地帯を往く。

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浜松町・大門界隈でBiz-Lunch「和久良」

2018-09-16 | Biz-Lunch60分1本勝負

 浜松町まで出るのは久しぶり。様々タイミングがあるからね。
日本料理「和久良」を訪ねる。金杉橋口から2~3分ってところ。
今日は "目鯛の照り焼き"、小鉢2品を択んで刺身が付いて、ぴったり1,000円。 
こだわりの日本酒のラインナップがあって、夜が期待できそうな小料理屋のランチだ。 

      
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On the way home 浜松町「常陸屋」

2018-09-14 | 津々浦々酒場探訪

 

 浜松町の「常陸屋」は戦前からの老舗の居酒屋だそうだ。暖簾が架かるのは4時半。
全国津々浦々、人気の銘柄を集めてるけど定番の酒、肩ひじ張らずに様々試して楽しい。
今宵は "出羽桜・桜花吟醸酒"、フルーティーな吟醸香の爽やかな酒、杯を重ねる。
連れは弟、互いの職場は近いんだけど、仕事帰りに飲むのは初めてだな。

 
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一酒一肴 穴守稲荷・九重「寒北斗」

2018-09-12 | 津々浦々酒場探訪

 

 今日のお奨めの一品は "ハラス焼き"、レモンを軽く絞って、おろし醤油で美味しい。
二杯目は福岡の "寒北斗 純米吟醸"、山田錦で醸したなめらかな味わいの酒だ。
さて、7時を過ぎて常連さんで席が埋まっってきた。そろそろお暇したほうが粋だね。

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休日は各駅停車で イワシ刺身といづみ橋と赤とんぼの季節 相模鉄道で呑む!

2018-09-10 | 旅のアクセント

相模鉄道で西進中。横浜からの小さな旅は、関東の大手私鉄、最後の呑み潰しです。 

ファッションビルJOINUSのエスカレーターで2階に上がると正面に改札口。 
00分と30分に発車する特急が3番線に入線している。後先考えず飛び乗ってしまおう。 

地味なイメージの相模鉄道だけど、全線複線に堂々の10両編成。
さらに1編成に2両、セミクロスシートの車両がある。缶ビールくらい飲めそうだ。 

特急は、途中、二俣川と大和だけに停まって、25分で海老名まで走り抜ける。
小田急線と接続する海老名駅前にはViNAWALKって云うショッピングビルが6棟。
エビナのViNAってことか。 

 

その2番館にあるのが大衆酒場なか屋、11:00開店だから昼飲みのご同輩が集う。
まずは冷えたスーパードライ。お通しの "栗かぼちゃ" が結構いける。 

 

定番の "マカロニサラダ" が190円、"ハムカツ" が290円とリーズナブルな立ち飲み価格。
今日のお奨めは "イワシ刺身"、脂がのって、生姜をのせて美味しくいただく。 

 

海老名の地酒、"いづみ橋" をいただく。米作りから精米、醸造まで手掛ける蔵元さんだ。
この純米酒、ラベルが逆さに貼ってある。業務用の燗酒機に立てると見えるように? 

ほろ酔ったら二俣川まで戻って、いづみ野線に乗車する。各駅停車で20分の旅だ。
田園風景に異彩を放つ近未来的なゆめが丘駅を発つと、10両編成は地下へ潜って行く。 
小田急や市営地下鉄と連絡する終点の湘南台は、大学のキャンパスを抱え若やいだ駅だ。 

今日も厳しい陽射しでしたが、吹く風はいくぶん涼やかになりましたね。
そう云えば、"いづみ橋" のラベルや酒器には「赤とんぼ」のシンボルマークがあった。
赤とんぼが飛び交う秋の到来を思いつつ、相模鉄道の短い旅を終えるのです。

 

あの素晴らしい愛をもう一度 / 加藤和彦、北山 修


一酒一肴 穴守稲荷・九重「嬉長」

2018-09-08 | 津々浦々酒場探訪

 

 穴守稲荷へは京急羽田線でやって来た。でっ大衆居酒屋「九重」を訪ねる。
客層はほとんど地元の常連さんばかり。休日だから、話題は釣りの自慢が多いね。
奈良は生駒の "嬉長 純米酒" は芳醇な香味で飲みごたえがある。"山かけ" の鮪が肴だ。

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夏の終わりの知床半島へ 釧網本線を完乗!

2018-09-06 | 呑み鉄放浪記

 斜里岳を背景にガタゴトと斜里川鉄橋をキハが往く。網走をめざし釧網本線を往く。

 荘厳なオホーツク海、知床の山々の連なりを眺めながらの朝露天でご機嫌。
何十年ぶり?ガイドさんが案内する定期観光バスに乗って知床を巡る。

 

 知床連山の尾根筋、738mの知床峠は、羅臼側から立ち上る雲の中でホワイトアウト。
羅臼岳の雄姿も、圧倒的存在感を示しているはずの国後島も望むことはできない。

ウトロ側に下りると晴天の知床半島、海岸線を観光船がカムイワッカをめざす。
バスがカーブの続く坂道を下り岩尾別川を渡ると、世界自然遺産の知床国立公園に入る。 

 野生の息吹を感じながら高架木道を散策する。
当たり前のように、エゾシカやキタキツネが視界に現れ、その姿に魅了される。 

知床連山を湖面に写す一湖、静寂を保ったその姿は、原始の中の楽園に相応しく美しい。

「フレぺの滝」が垂直に切り立った100mの断崖をオホーツク海へと流れ落ちる。
ホロホロと流れ落ちる様を、地元では "乙女の涙" と呼ぶそうだ。

まるで空にのぼっていくかのように、果てしなく続く全長約28kmの直線道路。
右手に遠くにオホーツク海、左手に斜里岳を見て、"天に続く道" は遥か彼方へと延びる。

 

戻ってきた知床斜里駅。駅前広場の青銅はオジロワシ、流氷の頃シベリアから飛来する。
駅舎の北海道産カラマツの外壁に穿たれた長方形の窓、押し寄せる流氷を表すのだとか。 

待合室で1時間半の待ちぼうけ。16:33発は昨日と同じ列車だ。本数少ないからね。
観光客と高校生でいっぱいの単行ディーゼルカーがこの旅のアンカーだ。 

17:17、暮れかかる網走駅に単行ディーゼルカーが終着する。
この列車を待ちわびた札幌行きの特急が発車してしまうと、網走駅は閑散とする。

 

 バスターミナル近くの「SAWA」、間接照明と厨房を囲むカウンターが心地よい。
1杯めはカールスバーグ、今宵もジンジャエールのグラスと乾杯だ。

 

昨日花咲港に水揚がったサンマとご対面、脂がのったお刺身が生生姜で美味しい。
酒も根室にしないとね。昔で云う1級酒 "北の勝 鳳凰" は旨口の酒だ。 

 

網走にも蔵元があった?"君が袖ふる 流氷浪漫"、キレ味良い純米吟醸酒が旨い。
昭和に廃業した蔵の銘柄、網走の仕込み水を金滴酒造(新戸津川町)に送って醸している。  

 

斜里産 "雪の妖精" の天ぷら、フルーツのような甘味たっぷりを塩でいただく。
最後に息子の "トマトのラグーパスタ" をちょっぴりいただいて〆る釧網本線の旅。
オヤジの旅、彼にはどう映ったかな。いつかまた遠い町を彷徨ってみよう。

釧網本線 東釧路~網走 166.2km 完乗

夏のクラクション / 稲垣潤一   

 


雨にぬれても 釧網本線を往く!

2018-09-04 | 呑み鉄放浪記

 釧路川の河口近くに架かる幣舞橋は、夜更けから朝にかけて霧に包まれる。
橋にほど近い "ザンギ" 発祥の名店「鳥松」を訪ねる。750ccで北海道を彷徨って以来だ。 

 

醤油ベースの下味に、にんにく、生姜を効かせた元祖・鳥松の "ザンギ" が旨い。
フレッシュな香りと味わいの生貯蔵酒は、濃厚な "ザンギ" の味を邪魔しないね。
福司(ふくつかさ)酒造は釧路唯一の蔵元。時に酒は脇役で良い。

 8月28日、釧路駅。雨とも霧ともつかない水滴が額を濡らす。
今日は釧路湿原、阿寒摩周を抜け、釧網本線でオホーツク海をめざす。

 

釧網本線の起点は東釧路、根室本線から分岐して網走へと延びる。
構内には起点を示す0キロポストがぽつんと在る。

1面2線の小さな乗換駅に "快速しれとこ摩周号" が入線して釧網本線の旅が始まる。

釧路湿原の東端を舐めて70分、単行ディーゼルカーは摩周駅に着く。
ここで降りる乗客は意外と少ない。ボクたちは路線バスで摩周湖第一展望台へ向かう。


約7000年前の巨大噴火によって生成されたカルデラ湖・摩周湖が姿を見せてくれた。
湖面に浮かぶカムイシュ島、カムイヌプリ(摩周岳)もその神秘的な姿を湖面に映す。

摩周駅へ戻っても次の網走行きは4時間後、駒を進めることができない。
折好く下り快速が入線する。一旦戻って釧路湿原を眺めよう。

ロッジ風の釧路湿原駅舎から遊歩道を7~8分上ると細岡展望台。
大きく蛇行する釧路川、釧路湿原の広がり、遠くに雄阿寒岳・雌阿寒岳を望む絶景だ。

折り返して塘路までは "くしろ湿原ノロッコ号"、展望車両から釧路湿原を眺める。

緩やかに蛇行する釧路川、野生動物を探しながら流れにまかせるカヌーは優雅だね。

14:44、雨の塘路駅から待ちわびた下り網走行きでオホーツク海をめざす。
いつの間にか雨が上がって斜里岳が顔を見せると、知床斜里まではあと僅かだ。

16:32、知床斜里着。単行ディーゼルカーは高校生を満たして走り去った。
ボクたちは路線バスで知床半島へ。今宵はウトロの湯に浸かる。 

水色の雨 / 八神純子 1978


夏の終わりの納沙布岬へ 根室本線を完乗!

2018-09-02 | 呑み鉄放浪記

 8月27日夕刻、花咲港はほとんどの漁船が出払って、残る船も出航準備に余念がない。
一隻また一隻、集魚灯を点灯しながら防波堤を出ていく。 
千島沖でまとまった魚群と遭遇したサンマ漁は、28・29日に3,000トンの水揚げを見込む。 
根室は9月第1週に「かに祭り」、第3週に「さんま祭り」が開催され、短い秋を迎える。

 07:47発、第4走者は池田行き、2両連結のディーゼルカーは高校生で溢れている。 
真っ白な上履きなんか手にして、月曜日の朝、関東より1週間早い始業式の様だね。

十勝川の鉄橋を渡るとワインの池田町。太平洋に出会うまではこの大河にお付き合い。

池田駅で下車。ワイン城は丘の上、陽射しは強いけど、渡る風は秋の匂いがする。
この町のブランド「清舞・山幸」の畑から、空が高くなった十勝平野を見下ろす。

 第5走者の釧路行き2両編成は、厚内駅で特急列車の交換で長い停車をする。
跨線橋に上ると家並みの先に海が見える。列車が大きく左に弧を描くと太平洋と出会う。

開け放った窓、潮の香りが広がる。寒流が下りてくる太平洋、風は一層涼やかだ。

 まだ霧っぽい午過ぎの釧路駅。座席の確保と駅弁調達を役割分担する9分間。
アンカーはワインレッドのラインを引いたステンレスカー、4番線でぽつんと待っている。

 

発車を待ち切れず駅弁を開ける。"たらば寿し" と "かきべん" だ。
オヤジの "かきべん" は、カキの炊き込みご飯にふっくら柔らか旨みあるカキが美味しい。

単行ディーゼルカーは別当賀駅を過ぎみたび太平洋に近ずくと、殆ど停車のような徐行。 
落石岬へとつづく海岸線の風景を堪能、粋な計らいだね。

 

高校生が乗り込む木造のホームは東根室、東経145度35分50秒は日本最東端の駅だ。
15:59、単行ディーゼルカーは最果ての根室駅に静かにガクンと停車する。
滝川から400kmを超える旅路の果て、秋を迎えにやってきた根室本線の旅は終わる。
タクシーを飛ばして納沙布岬。朽ちかけた貝殻島灯台の先に歯舞群島が見える。 

根室本線 滝川~根室 443.8km 完乗

夏の終わりのハーモニー / 井上陽水&玉置浩二