旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

旅の途中 "青春18きっぷ" で SLみなかみ号の旅

2011-09-24 | にいがた単身赴任始末記

青春18きっぷ、最後の2枚は息子とSLに乗りに行くことにした。生憎、往路の臨時列車は指定席完売。
復路に並びの席が手に入り、高崎線、上越線と各駅停車を乗り継いで水上へ向かう。
15:00過ぎ、越後湯沢方面に退避していたD51型498号機が貨物線を通って構内を通過していった。
やがて後退して待ちかねたブルーの客車に連結。そして汽笛一声、迫力だ。

「快速SLみなかみ号」は思いがけず静かに水上駅を滑りだす。流れる煤煙越しの三国連山や利根川が流れた。
沿道に陣取った沢山のカメラの砲列の中、ドラフト音を響かせ利根川の谷を下る。警笛の音が今も耳に残っている。


旅の途中 "青春18きっぷ" で 東京湾周遊の旅

2011-09-17 | にいがた単身赴任始末記

 青春18きっぷ、余らせてしまった。使用期限はあと2日。
書棚から司馬遼太郎を二冊ほど抜き出して電車に乗る。缶ビール片手に読書でもしよう。
やはり車窓は海岸が良い。東京から総武本線に飛び乗り、内房線に乗り継ぎ安房鴨川へ。
乗り換えた外房線は、空と海の青さに魅かれて、次の安房天津で見送ることにしました。
ひと駅分歩いてみようと。

歩き始めてすぐさま後悔した。とにかく暑い。
今更後には引けず、城崎海岸、内浦海岸を経て小湊までの6km弱を強歩する。
まだ夏の陽に照らされた海岸は、幾人かの釣り人と空を我が物顔で舞う猛禽。
夏の終わりの風景だね。

小湊には日蓮上人開基の「小湊山誕生寺」がある。すぐ側から鯛の浦遊覧船が出ている。
内浦湾は妙の浦(鯛の浦)とも呼ばれマダイの生息地として知られている。
この地に大小の鯛が群れ泳ぐのは、日蓮上人誕生時の3つの奇跡のひとつと伝わる。

 安房小湊駅に向かう途中、気になる造作のお店があった。
「地魚懐石 魚村」はホテル三日月の正面。平日限定ランチの品書きに魅かれる。
焼き魚定食は、タイ、イサキ、アジ、スズキの4種の切り身が器に載っている。
ちょっと珍しいね、でも其々の味を美味しく楽しめた。

      

 安房小湊駅で時刻表と睨めっこ、で外房線で房総半島周遊するのを止め内房線を戻る。
浜金谷へ。ここから東京湾フェリーで浦賀水道を横切りる。東京湾周遊に変更だ。

浜金谷港17:20発、対岸の久里浜までは35分。陽は水道上で三浦半島に没した。
それにしても航行量の多い浦賀水道を横切るのは容易ではない。
水道を出ていく大型船に合わせて減速したり、迂回したり、久里浜入港は5分遅れ。
至近を横切るコンテナ船との距離感は緊張と迫力があったね。
港からは路線バスで市街へ。京浜急行と比べてなんとも慎ましい久里浜駅から横須賀線。
途中逗子にて湘南新宿ラインに乗り換えて浦和まで、通算370kmの東京湾周遊の旅だ。


ご当地B級グルメ 長岡・洋風カツ丼「レストラン タナカ」

2011-09-10 | にいがた単身赴任始末記

 長岡市で「目指せB-1グランプリ」で盛り上がっているソウルフードが “洋風カツ丼“ だ。
皿盛りのゴハンにカツを載せ、ケチャップベース或いはデミグラスソースをかけたもの。発祥は戦前とのこと。
カレー系のメニューが人気の「レストラン タナカ」は、元気のない中心商店街にあって14:00過ぎというのに満席。
こちらのひと皿、元祖の「小松パーラー」のレシピを受け継いだケッチャップベース。後を引きそうな味わいです。
長岡では9月18日に「ながおか食の陣」が開催され県内のB級グルメが楽しめる。訪れてみては如何だろう。


単車でGO! 野趣豊かな燕温泉「黄金の湯」へ

2011-09-07 | にいがた単身赴任始末記

 燕温泉は名峰妙高山の中腹、標高1,150m地点にある旅館5軒の“秘湯”と言える温泉地だ。
山麓には上信越道が通っているので、中郷IC、妙高高原ICから約30分とアクセスは容易。国道18号から
稜線を直線で駆け上がる急登坂で関温泉まで10km、さらに急カーブと長いトンネルを経て5分ほどで燕温泉。

小さな温泉街を抜け、さらに5分ほど山道を登ると野天風呂「黄金の湯」がある。
なぜ黄金なの? 実際には白濁です。流れる雲を眺めながら、ゆったりと浸かった至福な休日の午後です。
さらに登山道を15分ほど登ると大田切川の渓谷に「河原の湯」がある。次回はそちらを楽しみたいと思う。


ワインの父が興した「岩の原葡萄園」を訪ねる

2011-09-03 | にいがた単身赴任始末記

 岩の原葡萄園は、日本の “ワインの父” 川上善兵衛氏が1890年に興したワイン醸造所。
葡萄園ではワインショップでの試飲や、レストラン「ラ・カーブ」で食事が楽しめる。
今の季節はちょうど発酵中のワイン「ペルレ」の試飲がお楽しみだ。

ワイナリーは新潟名物?の雪を冷却設備に利用する「雪室」がある。
冬場の雪をこの部屋に保存しその冷気をワイン熟成庫に送ってるのだ。
実に夏場でもひんやりと雪国を体感できるので、一見の価値ありです。
10月1日・2日は「秋の収穫祭」が開催される。旨いものを求めて出掛けてみようと思う。