旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

中央フリーウェイ 左はビール工場 ♪ 武蔵野線を完乗!

2015-06-27 | 呑み鉄放浪記

中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場 ......
サントリー武蔵野ビール工場は府中本町駅と「中央フリーウェイ」を挟んで南側に確かにあった。 

1963年操業の武蔵野工場は、サントリーの主力商品「ザ・プレミアム・モルツ」発祥の工場なのだ。
今では、都内で仕込釜を間近で見られる工場は唯一ここだけだという。

ガイドツアーの締めくくりはお約束の試飲タイム。スタッフが専用サーバーから一杯一杯丁寧に注いでくれる。
「MASTER'S DREAM」は、コクと香りが際立った旨い大人のビール。この週末はボクも “プレモル派” だ。

武蔵野線は南武線、京葉線とつないで「東京メガループ」を担っている。その起点である府中本町では、
川崎から走ってきた南武線から襷を引き継ぐ。東京外郭を半周走って西船橋で今度は京葉線に襷を渡すのだ。

貨物線として建設された武蔵野線は東京から放射状に延びる本線と接続線で繋がる。
行楽シーズンともなると、様々な臨時列車がトリッキーに武蔵野線に入っては抜けていく。
今日もカメラ小僧がホーム端を占領しているので、きっと珍しい車両がやってくるに違いない。

ところで定期化した「むさしの号」は大宮と八王子を結び、「しもうさ号」は大宮と海浜幕張と結んでいる。
北へ向かう新幹線への接続や、都心を越えての通勤に重宝するはずだ。

武蔵野線は、東京の外郭を80分かけて半周して夕暮れの西船橋駅に滑り込んだ。途中いくつかの新しい駅が、
其々巨大なショッピングセンターに直結していた。線路はこの先Y字に分岐して一方は東京、一方は海浜幕張へ。
どちらも京葉線になるから武蔵野線の旅はここ西船橋で終わるのだ。

武蔵野線 府中本町~西船橋 71.8km 完乗

中央フリー・ウェイ / 庄野真代


都心でふるさとを味わう にほんばし島根館「炙りさわらのがいな丼」

2015-06-24 | Biz-Lunch60分1本勝負

"炙りさわらのがいな丼" が登場、一膳目は桶の中の具とご飯とタレをよく混ぜていただく。
二膳目は特製だしでお茶漬けで食す。ことさら美味と言う訳でもないけれど、ご当地者を食すのは楽しい。
「がいな」とは、大きな、立派な、すごい、を意味する方言らしい。

三越前の「にほんばし島根館」を訪ねた。アンテナショップ巡りは6軒(7県)目だ。
島根の名物ってなに?宍道湖のしじみ、出雲そば、後は。
この商売をしてながら何だけど、島根と鳥取には未だ訪ねたことがない。

 

館内で目立っていたゆるキャラのコーナー。"しまねっこ" というらしい。
愛らしいキャラクターだけど認知度はどうだろう。8月からグランプリの投票期間らしい。

お約束の地酒のコーナー、島根には44蔵あるらしい。何れ「呑み鉄」で訪ねてみよう。
併設されている「島根郷土料理・主水」に "本格焼酎あんぽんたん"。ずいぶんだな。
ランチメニューの中から "炙りさわらのがいな丼" を注文しよう。


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夏ひらく青春 / 山口百恵 1975年


中央フリーウェイ 右に見える競馬場♪ 京王・競馬場線を完乗! 

2015-06-20 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

中央フリーウェイ 右に見える競馬場 左はビール工場 ......
という訳で初競馬場。サラブレットの美しさに感嘆し、競馬場の大きさに度肝を抜かる。
でも勝馬投票券は買わないのだ。なにしろ「呑み鉄」だから。

競馬場線は東府中駅で京王線から分岐、全線複線できっちり20分毎にシャトルしている。
僅かにひと駅0.9km、電車は十分な加速をしないうちに府中競馬正門前駅に終着する。
この短い路線は開業60周年らしく車両にはターフィーくんも登場して祝っている。

改札口と東京競馬場のメインエントランスはペデストリアンデッキで直結している。
風雨に遭うことなくなく入場ができるのだ。
さらにメインスタンドとを結ぶデッキの下にパドック、サラブレットを間近に眺める。

メインスタンドを潜り抜けると広がるこの光景。とにかく広い。緑が鮮やかだ。
緑の先、敷地の南側を舐めるように「中央フリーウェイ」が走っている。
そして振り返るとこんな感じ。大きい。東京ドームも国立競技場も比較にならない。 

 

そして騒めく馬券売場には目もくれずに上階へ。冷えたハイボールを一杯。
ほろ酔ったら西口から府中本町へ。こちらもペデストリアンデッキが改札口まで続く。
この風景、「兵どもが夢の跡」ってところだろうか。
次は何処へ行くかって?もちろん「ビール工場」なのだ。

京王電鉄・競馬場線 東府中~府中競馬正門前 0.9km 完乗

山本潤子 / 中央フリーウェイ


中央フリーウェイ 調布基地を追い越し♪ 西武・多摩川線を完乗! 

2015-06-13 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

中央フリーウェイ 調布基地を追い越し 山にむかって行けば......
我々の世代なら誰もが知っている荒井由実の詞ですね。
梅雨の晴れ間、「中央フリーウエイ」の情景、府中界隈で飲んできた。
武蔵境駅の3・4番ホームに上る、多摩川線の電車はなんとアイボリーだった。
西武鉄道って黄色基調の電車だと思っていたのだけれど。

沿線にはキャンパスが多い。新小金井駅は佳子さまフィーバーで何かと賑やかなICU。
二つ目の多摩駅は東京外国語大学。ここは味の素スタジアムの最寄駅でもある。
で、街にはFC東京のフラッグがはためいている。

「中央フリーウェイ」の情景は調布基地。
現在は調布飛行場という名称で、伊豆諸島へのコミューター機が離発着する都営空港だ。
戦中は日本帝国陸軍が、占領期はアメリカ軍が使用していた。
公園の中にはB29の迎撃に飛び立った三式戦闘機「飛燕」を格納した掩体壕が残る。
多摩川線自体も引込線を持って基地への物資輸送を担っていたそうだ。

夏の陽の中を歩き回ったと言い訳して、駅前で冷奴と鳥唐を肴に生ビールを呷る。
再び多摩川線に乗車すると、白糸台と競艇場前の間で「中央フリーウェイ」を潜る。
競艇場前を出ると終点の是政。次は何処へ行くかって?もちろん「競馬場」なのだ。

西武鉄道・多摩川線 武蔵境~是政 8.0km 完乗

中央フリーウェイ / 今井美樹


富士登山電車と甲斐の開運と吉田のうどん 富士急行線を完乗!

2015-06-06 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 河口湖から大月まで富士急行線に乗る。看板電車の「富士山登山電車」な水戸岡鋭治氏デザイン。
さび朱色塗装は開業時のものだそうだ。レトロモダンな展望車両で富士を眺めながら地酒を飲む。

6月の河口湖畔はラベンダーやハーブが色付き始める頃。

でも花を見る間も惜しんで湖畔近くの「甲斐の開運」井出醸造店で車中酒を仕込む。

快速・富士登山電車が始発となる河口湖駅は標高857m。キップ売場、土産物店、カフェ、レンタサイクル店、
どこもかしこも訪日外国人観光客で溢れている。なるほどゴールデンルートたる所以だ。

富士急行線はふたつめの駅でスィッチバックで進行方向を変える、その名も富士山駅なのだ。

富士山に向かって20分、メインストリートを登ると、北口本宮冨士浅間神社に辿り着く。
美しい女神・木花開耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)と、彦火瓊々杵命(ヒコホニニギノミコト)の夫婦神を
御祭神として、富士の噴火を鎮めるために建立された由緒ある神社は、吉田口登山道の起点でもある。

溶岩流や火山灰からなる痩せた土壌は稲作に適さず雑穀類を栽培してきた。今では “吉田のうどん” は名物だ。
うどん店舗マップの60店の中から「研考連」を訪ねる。択んだのは “揚げ出しうどん”、これなかなかいける。

電車に戻って旅は続く。クロスシートをバーにして、“富士の湧水仕込・吟醸” のスクリューキャップを切る。
富士急行線は26kmの延長で500mの標高差を上り下りする。電車は急勾配を抑速しながらのんびり下っていく。
適度な優しい揺れとアテンダントの観光案内が心地よい。旅を終える頃にはほろ酔いだ。

富士急行線 河口湖~大月 26.6km 完乗

<40年前に街で流れたJ-POP>
裏切りの街角 / 甲斐バンド 1975年


ALL WAYS 昭和33年の街並みへ

2015-06-03 | 日記・エッセイ・コラム

新横浜ラーメン博物館は昭和33年の街並みを再現しているそうだ。
東京タワーの完成、1万円札の登場し、世界初のインスタントラーメンの発売、
たしか映画「ALL WAYS三丁目の夕日」の時代背景もこの年。
人情に溢れ未来への希望を実感できた良き時代なのだろう。

 

とは言え、30分40分と列に並んでまでラーメンは食べない。飲みに来たのだから。
街並みの一角に赤提灯を提げている「居酒屋りょう次」は沖縄からの出店。
沖縄の定番料理を肴に、まずはオリオンビール生、それから泡盛をロックで愉しむ。
そして〆に “沖縄そば” を一杯。ほろ酔いで新横浜駅に戻って横浜線の旅は続くのだ。

<40年前に街で流れたJ-POP>
港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ / ダウンタウンブギウギバンド 1975年