旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「藪そば」

2017-07-28 | Biz-Lunch60分1本勝負

 東海道北品川交差点から路地を入った住宅街に「薮そば」はある。
店の前には出前用のスーパーカブ、席待ちひと組。経験上この手のお店に外れは少ない。
5分ほど待って、町工場の事務員さんって雰囲気の女性連れに合席、で親子丼セット。
蕎麦屋の丼ものやカレーってだし汁が効いてて美味しいですね。満足の丼でした。
でも「冷たいそば」がすっかり脇役で残念。次回は "大もり" か "大ざる" にしないとね。

      
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旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「中華食堂 味丸」

2017-07-26 | Biz-Lunch60分1本勝負

 北馬場参道通り商店街、何のって品川神社への参道です。
旧品川本陣前から大鳥居へ向かう商店街中程の「中華食堂 味丸」は人気店、
お昼時には列ができることもあるので遅めに伺います。
昔ながらのすっきり醤油ラーメンは、どこか懐かしくホッとする味、
チェーン店のコピーじゃないけど、それこそまだラーメンが御馳走だった頃の味だね。
幼い頃、宵口の繁華街で父と食べたラーメンが思い出される。
「お母さんには内緒だぞ」ってね。

      
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青森「奥入瀬渓流ホテル」にて

2017-07-24 | そうだ温泉にいこう!

 優雅に激しく流れる渓流を眺望するラウンジに大暖炉がある。岡本太郎氏の作品だ。
6月下旬まで火が入っていたと云うから、なるほど涼しい訳ですね。
きょうは "せせらぎ" を聞きながら、奥入瀬渓流ホテルで束の間の休息なのです。 

 

夕食は「青森りんごキッチン」で、先ずは奥入瀬ビールのヴァイツェンで乾杯。
青森りんごの魅力をまるごと味わう個性的なビュッフェレストランってコンセプトだ。
苦笑させられたのは、まだ入社間もないと思しき若いボーイさん。
焼きたてだから、炊きたてだからと甲斐甲斐しいテーブルサービスをしてくれて、
乾杯前から "ステーキ"、"ホタテ焼き"、"鯛ごはん" とメイン系が並んだテーブルなのです。

 

地酒は八戸酒造の "陸奥男山 超辛純米"、港町の漁師たちに飲み継がれてきた辛口酒だ。
ビュッフェの料理を小鉢に見立てて抓む。其々が旨い酒肴なのだ。

 奥入瀬渓流を望む露天風呂、早朝ベットを抜けだして大自然に囲まれた空間を独り占め。
初夏の深緑を眺め、渓流のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら、湧き出る湯に浸かる。
至福のひとときです。

 

朝食もビュッフェですが、地の素材を使って一品一品丁寧に作られていますね。
これで一杯やれそうです。昆布とホタテの朝ラーメンも愉しい趣向ですね。 

 チェックアウト後は奥入瀬渓流を散策、深緑の森と清流の美しさに癒されます。
レンタカー回送係りを請け負った私なのでポイントだけをご紹介。
"阿修羅の流れ" は渓流随一のビュースポット、岩をも砕くような激しい急流です。
ハイライトは奥入瀬渓流本流にある唯一の "銚子大滝"。
落差7m、幅20m、圧倒的な水量と水音は迫力満点、清涼な水しぶきが心地良いのです。
皆このネイチャーウォークを満喫です。で、私の愉しみは新幹線に乗ってからなのです。

Just The Way You Are / Billy Joel 1977


黒石つゆやきそば と 菊乃井の蔵 弘南鉄道弘南線を完乗!

2017-07-22 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 弘南線に乗って江戸時代の面影残る黒石をめざす。
昨晩酔いしれた "菊乃井 純米吟醸 津軽の吟" の鳴海醸造店を訪ねるのが唯一の目的だ。
弘南線の1番ホームに停車中の見慣れた顔は、多分東急電鉄を走っていた車両だと思う。

奥羽本線と弘南線が同居する弘前駅は小さいながらも瀟洒な駅ビルになっている。
2週間後に迫った "弘前ねぷたまつり" の期間には、150万を超える観光客で溢れかえる。
でも梅雨明け前、この地方都市はしっとり落ち着いている。 

 

夏の午後の陽が照りつける一面の田圃風景を2両編成がガタゴトと走る。
車内の乗客は殆どが部活帰りの高校生、終点の黒石まではちょうど30分の旅になる。

 

 黒石のご当地名物 "つゆやきそば" は、ソースやきそばにラーメンのスープをかける。
お食事処・妙光のそれは、煮干し風味のつゆに野菜たっぷり、揚げ玉たっぷりの700円。
とても癖になりそうな一杯なのだ。

 

お腹を満たしたら「中町こみせ通り」を歩く。
藩政時代、冬期間の歩行通路を確保するため、町家の庇を延ばして造った「こみせ」は、
新潟県の長岡や高田では「雁木」と云う。江戸時代のアーケードといったところだ。 

中町こみせ通りでは偶然にもクラッシックカー・フェスティバルが催されていた。 
鳴海醸造店はこの一角で誇らしげに "菊乃井" の煙突を覗かせている。
文化3年(1806年)創業の老舗酒蔵は、南八甲田の伏流水でまろやかな酒を醸している。

幾つかの銘柄を利き酒させていただき、やはり昨晩の "純米吟醸 津軽の吟" を求めよう。
公開する中庭は大石武学流の庭園、この涼しげな縁側で冷酒を呑んでまどろみたいものだ。

弘南鉄道・弘南線 弘前~黒石 16.8km 完乗 

 

<40年前に街で流れたJ-POP>
暑中お見舞い申し上げます / キャンディーズ 1977


ブラりと弘前の町 "豊盃 特別純米酒" を呑む

2017-07-20 | 日記・エッセイ・コラム

 タモリさんと近江アナウンサーが訪ねていましたね、弘前の町。呑み人もブラりと杉の大橋を渡ります。

100年ぶりの石垣修理のため、曳屋で70mを移動してきた天守。石垣から降ろされてしまった姿がなんだか愛らしい。

弘前は明治から大正期の洋館が残る和と洋が調和した城下町。なかでも旧弘前市立図書館は2つのドーム型の塔がシンボリックな洋館だ。

 

 夕闇が迫ったら「菊富士本店」で郷土料理と地酒を堪能しようと思う。棚にはこだわりの銘酒がずらりと並ぶ。

 

弘前の三浦酒造は500石の小さな蔵。"豊盃 特別純米酒" は青林檎系のフルーティーな立ち香と云われますが、正直よくわかりません。花冷えでいただいて、キレ良く心地よい旨い酒です。切り出してもらった盛合せは、ウニとホタテが盛られて賑やかな一皿です。

 

イカのゲソや野菜を細かく刻んで焼いた家庭料理の「いがめんち」と「目張(メバル)塩焼き」で杯を進めて、〆に「けの汁」をいただきます。刻んだ野菜、山菜、油揚げ、豆腐などを煮込んだ素朴な味わいにホッとします。"菊乃井 純米吟醸 津軽の吟" は黒石の鳴海醸造店が醸す、芳醇な香りとやわらかな口当たりの旨い酒です。明日は菊乃井の蔵をめざして、弘南鉄道弘南線を往きます。

 


清冽な流れとブナの香りに癒されて 東北新幹線を完乗!

2017-07-18 | 呑み鉄放浪記

 清冽な流れ、ブナ林の香りに癒される。
真夏日が続く予報の首都圏を抜けだして、雄大な自然が広がる奥入瀬渓流を訪ねした。
とは云え、どちらかと云うと、津軽の郷土料理と地酒に魅かれる呑み人なのだ。

 一昨年、東北本線と2つの第三セクターを継いだ東京~青森間を旅には2日間を要した。
新幹線は経済と旅情を変えた。"はやぶさ" に乗ったら青森まで3時間20分なのだから。

連休初日、東京09:08発 "はやぶさ9号" でみちのくへと旅立つ。
不本意?ながら、今回は旅と云うより旅行、独りじゃないし。それでも飲むのだ。

 

アテンダントさんがサーブする和軽食、小さい箱ながらも酒の肴としては充実している。
まずはプレミアムモルツを愉しむ。 

 

白河の関を越えたら東北の地酒をいただく。秋田の "秀よし 純米吟醸酒 松声"。
上品でたおやかな吟醸香、軽やかで滑らかなのど越しの綺麗な酒だ。

 

2分遅れで到着した盛岡では、田沢湖線を秋田へと向かう "こまち9号" を先行させる。
音もなく、衝撃もなく分割されたE6系6両編成は、連結器を仕舞いながら走り出した。
日本の鉄道技術は凄い。 

 

田園風景を眺めながら、信州桔梗が原の五一ワインでまったり。セミドライな1本だ。
沿線だけでなく広くJR東日本のエリアから逸品を集めているんだね。

 

"はやぶさ9号" は遅れを取り戻して新青森に到着、駅前には見頃のラベンダーが揺れている。
これから弘前そして奥入瀬と巡るのだけど、機会があればローカル私鉄で呑みたいのだ。

東北新幹線 東京~新青森 713.7km 完乗 

My Luxury Night / しばたはつみ 1977


旧東海道・品川宿でBiz-Lunch「さかえ食堂」

2017-07-14 | Biz-Lunch60分1本勝負

 旧東海道の北品川商店街の中ほど、台場小学校方面に折れると「さかえ食堂」が在る。
商店街の中では地味なお店、お昼のメニューは定食が6種、魚系と豚肉系が半々だ。
じっくり時間をかけて焼いた "さば塩焼" は香ばしくて美味しい。
とは云え、これといった特徴がなくて極めて「普通」なんですね。
そのせいか10席ほどのカウンターは私ひとりなのです。

      
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