旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

日光道中二十一次 街道めし5 宇都宮宿「みんみん」

2019-09-30 | 旅のアクセント

   

 小金井宿から21キロ、古い遺構も少なくやや退屈な国道歩き、首筋の日焼けが痛い。
今回の「街道めし」は餃子舗宇都宮みんみん。本店は長蛇の列につき、駅ビル店。
パリパリの "焼き餃子" と もちもちの "水餃子" が美味い。日光まではあと35キロ。

2017/09


優駿浪漫街道を往く 日高本線を完乗!

2019-09-28 | 呑み鉄放浪記

 日高本線は数多くの名馬を輩出した競走馬牧場と、太平洋の荒波の情景が人気の路線。
2015年の高波による路盤流出により鵡川~様似間が運休し現在に至っている。
復旧したら訪ねようと思っていたけれど、雲行きも怪しいので、この機会に呑み潰す。 

札幌から始発電車に乗って早朝の苫小牧へ。日高本線はここを起点に襟裳方面へ延びる。
大会参加の高校生が引率教師とタクシーに分乗すると、駅前広場は閑散としてしまった。 

07:54発の鵡川行き2両編成は、お馴染み旧国鉄時代の旧い気動車だ。
キハ40系って、クロスシートに幅広の窓桟、呑み鉄には最高の車両なのだ。
然らば勇払の原野を眺めながら、早速サッポロクラッシックを開けよう。 

苫東厚真火力発電所や東港の大型フェリーを眺めながら、鵡川までは約30分の乗車だ。
マリンブルーとピンクに彩られた旧型気動車の前面には「優駿浪漫」のロゴが描かれる。 
日高本線専用のこの列車の旅も僅かに30km、この先120kmは過酷な代行バスの旅になる。 

 駅前で待っていたJR北海道の代行バスに乗車して、先ずは静内へと歩を進める。
サラブレッドが草を食む牧場を眺めながら、バスは国道235号(優駿浪漫街道)を往く。
少し内陸寄りに日高自動車道が延びている。なるほど鉄路は要らないの回答になる。 

鵡川を出て1時間50分、狭い座席に身体が悲鳴を上げる頃、代行バスは静内に到着する。 
ホームに出てみる。列車が来ることのない錆びた鉄路が延び、朽ちかけた構造物が残る。 

 

 昼酒は駅近の、その名も「大安食堂」で。でも値段はごく一般的だったような。
カウンターでは地元のオヤジが4人、LPGAの中継を見ながら焼酎を愉しんでいる。
ボクはビールを。メニューにつまみ類はないけど、お嫌いなものはないですか?と若女将。
唐辛子と油揚げの和えもの、海老と山菜の天ぷらを出してくれた。嬉しいね。 

 

オヤジたちの戯言とゴルフ談議に耳を傾け小一時間、ゆっくりビールと冷や酒を飲む。
〆に "ざるそば" をズズっと啜る。素朴で黒々とした田舎そばが美味しいのだ。

 静内からさらに1時間50分、代行バスで様似をめざす。
静内を挟んで日高門別から日高三石までの区間、鉄路の路盤を太平洋の荒波が洗う様だ。
なるほど絶景ではあるが、高波や台風の被害は容易に想像できる。

鵜苫を出ると「ローソク岩」が見える。
アポイ岳ジオパークを構成する海上の奇岩奇石は、列車からは見え難かったかも知れない。

トンネルを潜って「親子岩」が見えてくると、間もなく終点の様似に到着となる。

 旅の終わりの様似駅は緑のペンキが禿げかかって寂しさを訴える様だ。
ホーム端から鉄路はさらに50mほど延びた先で車止めに行く手を塞がれている。
戦前には様似から襟裳を経由して広尾まで日勝線として延伸する計画があったそうだ。
苫小牧から帯広を結ぶ壮大な構想は霧散し、今は苫小牧から列車が来ることもない。 

日高本線の旅を終え、海岸まで歩いてみた。波は荒く厳しく、強風が潮を飛ばしてくる。
延伸計画の夢先にはアポイ岳の裾野が海に落ち、襟裳岬へと続いていた。

日高本線 苫小牧~様似 146.5km 完乗 

異邦人 / 久保田早紀 1979


一酒一肴 網走・SAWA「君が袖ふる」

2019-09-26 | 津々浦々酒場探訪

 

 網走にも蔵元があった?"君が袖ふる 流氷浪漫"、キレ味良い純米吟醸酒が旨い。
昭和に廃業した蔵の銘柄は、網走の仕込み水を金滴酒造(新戸津川町)に送って醸している。
斜里産のトウモロコシ "雪の妖精" の天ぷら、フルーツのような甘味たっぷりを塩でいただく。
はじめて息子を連れ出した北の「呑み鉄」の旅、いつかまた遠い町を彷徨ってみような。

2018/08

     
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一酒一肴 網走・SAWA「北の勝」

2019-09-24 | 津々浦々酒場探訪

 

 バスターミナル近くの「SAWA」は、間接照明と厨房を囲むカウンターが心地よい。
根室本線と釧網本線の旅を終えて網走の町、最終の羽田便までもう少し時間がある。 
昨日花咲港に水揚がったサンマとご対面、脂がのったお刺身が生生姜で美味しい。
当然に酒も根室にしないとね。昔で云う1級酒 "北の勝 鳳凰" は旨口の酒なのだ。

2018/08 

     
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狸小路辺りのスタンドで 札幌市交通局・東豊線を完乗!

2019-09-22 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 爽やかな秋晴れの大通公園、食の祭典「さっぽろオータムフェスト2019」が開催され、
道内各地から旬の素材やご当地グルメが一堂に集まって、かなり盛り上がっている。 

昭和の終わりに開通した東豊線の起点は栄町、丘珠空港の近くになるだろうか。 

スカイブルーのラインをひいた車両は4両編成、他の線と比べたら需要が少ないのかな。
週末の21:00過ぎってこともあって、大通り方面へ向かう電車の乗客はボクひとり。 

 

 豊水すすきの駅の階段を上ったら北へ1ブロックの「立ちっぱ酒 せいすスタンド」へ。 
25~30名キャパのカウンター席は押し合い圧し合いの大盛況。諦めて帰る客も多い。
っでボク、昭和なアニメを模した日除けから覗くとカウンターの娘が気付く。
人差し指を立てると「お待ちください」の声、3分ほどでスペースを作ってくれた。 

 

先ずは "サッポロ赤星" でスタート。アテは人気の "さばサラ" を注文する。
さば水煮缶に山盛りの玉ねぎ、ごま油のドレッシングをかけて、こっこれは美味い。 
地酒はニ世古酒蔵の "特別純米 彗星 青ラベル"、清涼感ある淡麗辛口の食中酒だ。   

 

次なるアテは、ちょっと贅沢に "ズワイ蟹の雲丹和え"、ってイクラが添え物かい? 
二杯目は "特別純米 吟風 黄ラベル"、穏やかな香り、キレが良いドライな酒だね。
カウンターは4~5人の女の子が回している。どの娘もかわいいし笑顔が良い。
それにしても、そのホスピタリティとオペレーションが半端ではない。感心しきりなのだ。

 後ろ髪惹かれる思いで、40分ほどで後の客にスペースを空ける。去り際はスマートに。
と云うか、東豊線をあと5駅乗らねばならぬ。再びの豊水すすきの駅はガラガラだ。 

緩やかな勾配を感じつつ、終点の福住までは約10分、うとうとするうちに1番線に終着。
終点福住は札幌ドームの最寄り駅、通路にはファイターズとコンサドーレの選手パネル。 
来週末は、ラグビーワールドカップで最高の盛り上がりを見せることだろう。

札幌市交通局・東豊線 栄町~福住 13.6km 完乗 

アデュー / 庄野真代 1979
 


ご当地旨ラーメン事情 札幌「北一」

2019-09-20 | 旅のアクセント

 懇親会で少し飲み過ぎただろうか。ここまでの足取りが必ずしも定かでない。
ホテルでジャケットを脱いだら、2ブロック南の「札幌らーめん 北一」 へ。
迷わずオーソドックスな "札幌みそらーめん" を注文するのだ。
技巧を凝らしたラーメンが多い中、中細縮れ麺にコクある白味噌スープが絡んで美味い。 

      
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今より遠くへ

2019-09-18 | 日記・エッセイ・コラム

 3連休前の金曜日に札幌出張だなんて、なんだかとても幸運だと思う。
今日のミーティングを上手くリードしたら、少しだけ北の大地と酒肴を愉しもう。 
小さな窓からは下北半島尻屋崎、岬の先端には白亜の灯台が見える。

勇気があれば / 西城秀樹 1979


旅するどんぶり 桑名「ヨコワ漬け炙り丼」

2019-09-16 | 旅のアクセント

 桑名で呑んだのは三岐鉄道を乗った夏の終わりの日。
「魚のてっぺん」の兄さんたちは元気が良い、アウェー感なく楽しく飲ませていただいた。
"焼き蛤" で一杯やって、〆は "ヨコワ漬け炙り丼"。クロマグロの若魚だね。
胡麻風味に漬けて青ネギ散らして、美味かったな。満足の一丼でした。 

 
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北の大地をオホーツク海へ 石北本線を完乗!

2019-09-14 | 呑み鉄放浪記

 唸りを上げて単行気動車が行く。コーポレートカラーの萌黄色のラインが鮮やかだ。 
富良野線を呑み潰した勢いで、続いて石北本線を旭川から網走まで抜けようと思う。 

石北本線の起点は新旭川、旭川を発った列車は2駅4キロ宗谷本線を走りここで分岐する。 

国鉄時代の旧い気動車は、ボックスシートに幅広の窓枠、呑み鉄には嬉しい車両なのだ。
早速、"風のささやき" を開ける。旭川は高砂酒造の爽やかな香りの超淡麗辛口酒だね。 

 層雲峡へのゲートウェイ上川までは1時間ちょっと、300mlを愉しむには充分な時間だ。
ところで上川町は髙梨沙羅の地元ですね。静かな町のあちらこちらに幟がはためく。 

ここで小さなトラブル。実は「上川ラーメン」を食べる心算でこの列車に乗って来た。
ところが当たりを付けていた3店舗とも休業、または準備中の札がさがる??
んっっ客足がないと閉めてしまうのだろうか。昼食抜きが決定して絶望している。 

3番線に後続の快速列車がやって来た。多客期を過ぎてこの列車も単行で北見まで駆ける。
2番線には旭川行きが30分を越える長い停車中。そこに特急列車が1番線に滑り込む。
閑散とした北の小駅のホームが埋まり、日に一番の賑わいを見せる瞬間だろう。 

上川から隣りの白滝までなんと駅間37.3km。途中、標高634mの石狩北見国境を越える。
ピークまでエンジンを唸らせていた快速列車は一転、遠軽に向け軽快に滑り降りて行く。
車窓には当たり前のように鹿やらキツネやら、こちらを見つめている。
時折気動車が響かせる長い警笛は、線路上から彼らを退避させるために違いない。 

 石北本線は遠軽で不自然にスイッチバックする。
調べてみると、かつては真直ぐオホーツク海に達する名寄本線が走っていた様だ。
平成が始まった初夏、名寄本線はその支線の後を追って廃止になっている。 

進行方向を変えた快速列車は、常紋トンネルで再び峠を越えると北見盆地へと下る。
夕陽が照らす鉄路は、どこまでも真直ぐ延びている。 

 18:09、北見着。
鉄ちゃんが運転士に労いの敬礼?ここまで200キロ弱、交替なしのハードワークだからね。

まだ十分に終点の網走まで行ける時間だけど、今宵はこの町で呑むことにする。
大人のゲームだからね、急ぐ旅ではない。 

 

 銀座通りと山下通が交わる辺り、「たなか家」に伺う。運よくカウンターが空いた。 
先ずは "一番搾り" を呷る。お約束だからね。
"端野産オニオンサラダ" は、かつお節に隠れた玉子を箸で割って、マイルドに美味しい。 

 

"男爵芋天ぷら チーズ塩がけ" って洒落ているでしょう。これがなかななの絶品。
これには白ワインの様な酒が合うね。"上川大雪" は瑞々しくやわらかな純米吟醸だ。

 

とっても濃厚な出汁の "北見黒豆納豆の揚げ出し"、これで結構飲めちゃいそうだ。
これに大将が好きな "若蔵 純米吟醸生酒" を合わせる。凛とした辛口は高砂酒造渾身の酒。
道産の美味い肴と酒に巡り合って、愉しい宵なのだ。 

 翌朝07:57発の網走行きは、なんと堂々の4両編成。どの車両も高校生でいっぱいだ。
柏陽、愛し野で高校生が降り、代わりに保母さんに連れられた可愛い園児が乗って来た。
女満別の網走湖畔まで遠足だそうだ。吸い込まれそうな瞳に囲まれ幸せな気分になる。 

とっ云いながら、園児の目が届かないボックスに移動するのは朝ビールを愉しむため。
朝っぱらから良い大人がビールを飲む姿、情操教育に良くないからね。
"ABASHIRIゴールデンエール" は柑橘系の爽やかな苦味が特徴的なビールだ。
車窓には端野の玉ねぎ農場が過ぎ去って行く。北見は日本一の玉ねぎ産地なのだ。 

園児たちに手を振って、空になった車両から網走川の蛇行が見えると終点の網走。
新旭川から240キロ、石北本線の旅がここに終わる。
昨夏、帯広・釧路を経由でここに至ったから、2年がかりで大きな円を描いたことになる。 

旅の最後に博物館網走監獄を訪ねた。フライトまでは少し時間があるからね。
富良野線から石北本線を潰した今夏も、美味い酒肴と温泉に満足の旅となった。
今度はまた単車で巡りたいなどと思いつつ、空港行リムジンのシートに身を委ねている。
おっと、オホーツク海は見なかったな。 

石北本線 新旭川~網走 234.0km 完乗

夜明け / 松山千春 1979


旅するどんぶり 網走「オホーツク網走ザンギ丼」

2019-09-12 | 旅のアクセント

 オホーツクサーモンを白魚醤油に漬け込んで揚げたザンギを道産のご飯にのせた
"オホーツク網走ザンギ丼" が売り出し中だ。ご当地グルメとして根付くだろうか。
「グラングラシェ」のザンギは、カルダモンやターメリックでスパイシーで味付けだ。
ひと口味わったら、今度は山葵と塩昆布を溶いた長いもをかけて爽やかにふた口め。
さらに温泉卵をかけてマイルドに味わう。なかなか美味だけど、キレイにまとめ過ぎ?
 一方、オホーツク海をイメージした鮮やかなブルーの "流氷DRAFTは" 爽やかな発泡酒、
なんと「流氷」を仕込水に使用しているそうだ。 
青い池 から 流氷DRAFT まで、図らずも「Blue」でまとまった今夏の呑み鉄放浪記なのだ。

 
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ご当地旨ラーメン事情 北見「中華そば あおい」

2019-09-10 | 旅のアクセント

 〆のラーメンを食べようと「中華そば あおい」へ。 Webの評価が高かったからね。
ご主人にお奨めは、餡かけ焼きそば。ここは中華料理店だって主張している。
お奨めを振り切って "塩ラーメン" を注文する。
塩にしてはかなり濃厚なスープ、中太の麺に絡んでなかなか美味しい。嫌いじゃないな。
トッピングの野菜が空芯菜、こだわりを感じるね。ご馳走さまでした。 


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September 富良野線を完乗!

2019-09-08 | 呑み鉄放浪記

 美馬牛(びばうし)駅での列車交換、富良野行きに睦ましい老夫婦が乗車する。
観光客でいっぱいのこの時季ににあって、本来のローカル線の情景に心なごむ。 

夕刻の富良野駅、見るもよし!踊るもよし!「北海へそ祭り」のモニュメントがある。
遅い夏休みは富良野線で十勝岳山麓を往く。旭川までは60キロの旅になる。  

17:22、上富良野駅でラベンダーのラインをひいた気動車を見送る。
この小さな町でレンタカーを借りて、清流富良野川を遡る。 

標高1,280m、十勝岳の八合目に沸く十勝岳温泉で茶褐色の露天風呂に浸かる。
漂う雲は山肌を這い上がり、陽がでる頃には目の前に十勝連峰を望めた。

 
 

夏休みの「呑み鉄」旅に北海道を選んだのは、ここ「湯元凌雲閣」の予約が取れたから。
心づくしの料理を肴に、先ずは生ビールを呷る。湯に火照ったからだに浸みわたる。
"大雪乃蔵" は辛麗な純米生貯蔵酒、メインは "上富良野ポーク" のソテーを味わう。

望岳台から主峰十勝岳(2,077m)を望む。ガスを吹き上げるその姿が雄々しい。 

振り返ると眼下に美瑛の町が見える。復路は美瑛川に沿って下ることにした。 

乳白色が混ざったミルキーな青い水面に立ち枯れたカラマツや白樺が屹立する。
なんとも幻想的な「青い池」だ。 

十勝連峰を背景に「四季彩の丘」のストライプカーペットがうねっている。
花畑の絶妙なグラデーションが色鮮やかに美しい。 

十勝岳山麓の温泉と美しい風景を摘み食いして上富良野駅に戻って来た。
12:00、ラベンダーのラインをひいた旭川行き2両編成で旅の後半を往く。 

上富良野から美馬牛までの車窓、十勝岳の雄姿はこれで見収めになる。 

過ぎゆく夏を惜しみつつ "ふらのワイン" を開ける。コップを買い忘れたのはご愛敬だ。 

13:01、ラベンダーのラインをひいた気動車は旭川に終着する。
忠別川河畔の公園と一体となった南口、ベンチではOL嬢がお弁当を広げている。
September、赤とんぼが舞いはじめた北海道、季節は秋に変わる。

富良野線 富良野~旭川 60.3km 完乗 

September / 竹内まりや 1979


人生のそばから 岩見沢「八洲(やしま)」

2019-09-06 | 旅のアクセント

 岩見沢の乗換時間は20分、黙って待つには長く、一杯飲むには短い。 
でっ飛び出した駅前広場、左手の半ばシャッターが降りた商店街に駅そば的な店を発見。
色の濃い甘い醬油出汁、天かすを固めたような天ぷら、もっちり太麺、たっぷり刻み葱。
素朴な味わいで、なんだかホッとする一杯。"天ぷらそば" は350円也。
腹を満たしたら、駅まで小走りに駆ける。旭川行きの発車まであと3分だ。 

 
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Seventy Colors

2019-09-04 | 日記・エッセイ・コラム

 美馬牛(びばうし)駅から歩くこと20分、十勝連峰を背景に展望花畑 四季彩の丘がある。
今頃はケイトウ、サルビア、アスター、マリーゴールドなどが咲き誇っている。
そのカラフルにうねるストライプカーペットの花畑が色鮮やかに美しい。
Seventy Colors、微妙どころか、絶妙なグラデーションだね。魅せられてしまう。 

セブンティ・カラーズ・ガール / 稲垣潤一


Blue

2019-09-02 | 日記・エッセイ・コラム

 乳白色が混ざったような穏やかでミルキーなBlue、空の青とも、海の青とも違う。
その水面に立ち枯れたカラマツや白樺が屹立し、なんとも幻想的な雰囲気を醸す。
十勝連峰を源にその山肌に谷を削って流れる美瑛川、その堰堤が創造した偶然の風景だ。
 なくした夢は 碧い海の色
 あなたにそっと うちあけたい
そんな詩を思い出した。遅い夏休みは富良野線で十勝岳山麓を往く。 

碧い瞳のエリス / 玉置浩二