旅の途中

にいがた単身赴任時代に綴り始めた旅の備忘録。街道を歩いたり、酒肴をもとめてローカル線に乗ったり、時には単車に跨って。

一酒一肴 新橋・魚金ゆりかもめ店「尾瀬の雪どけ」

2018-11-29 | 津々浦々酒場探訪

 

 烏森口で人気の居酒屋「魚金総本店」ですが、汐留口にも「ゆりかもめ店」がある。
いや、あったと云うのが正確かな。
本店と趣が異なるのは立ち飲みスタイルだってこと。間口が狭いからね。
"特別純米 尾瀬の雪どけ" は、ほのかな果実香と滑らかな口当たりの酒です。 
肴は "ハラスのちゃんちゃん焼き"、味噌が効いていて酒がすすんでしまうな。 
この店、Piccola Suzuki(ピッコラ スズキ)ってワインと魚介料理の店にリニューアルした。
近々訪ねてみようと思う。

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浜松町・大門界隈でBiz-Lunch「別邸 福の花」

2018-11-27 | Biz-Lunch60分1本勝負

 大門交差点に向かって、クレアタワーと秋田屋の間を左に入ると「別邸 福の花」。
フグ料理をはじめとする山口の山海の恵みや、ご存知「獺祭」など地酒を提供している。
5種類のランチメニューから "長州どりのせいろ蒸し御膳" を注文。
ほどよく蒸し上がった長州どりとたっぷり野菜をポン酢でいただく。
なかなか美味、それにヘルシーだ。 今度夜も訪ねてみようか。


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握りまでたどりつかない鮨処で「梅の宿」

2018-11-25 | 日記・エッセイ・コラム

 

 いつもの握りまでたどりつかない鮨処、今宵のテーマは "ひやおろし"、季節ですからね。
奈良の "梅乃宿・山廃純米吟醸"、豊かなコクとふくよかな味わい。蔵は昨年の8月に訪ねた。 
出汁の浸みわたった "ぶり大根" は柚子が香って美味しい。 

お任せで切ってもらったお造りは息子とシェア、"金目" と "大トロ" が旨いね。

 

"至" は佐渡の逸見酒造って小さな蔵の純米原酒。これ知らなかったな。
洋ナシのような芳香って紹介だけど、なるほど艶やかでキレのよい越淡麗だ。
ところで小鉢は "かにみそ"、最高だね。これだけで2~3合飲めそうだ。 

 

"文佳人" って美しい名の純米吟醸は高知のアリサワ酒造の酒、フルーティで華やかだ。
肴はさっと焼いた数種のキノコ、カボスを絞って秋の味覚を堪能する。
〆に "しらうお" と "ネギトロ"、なんだ握ってもらってるじゃない?ごちそう様でした。

 


東海道紀行4 大磯宿~小田原宿

2018-11-23 | 東海道紀行

08:30「大磯宿」  00:00:00
 東海道を歩く旅第4日目、気温はひんやりと下がったが、幸い青空が広がった。
今回はやや短い距離になるが、大磯宿から小田原宿まで、湘南海岸を往く。 

尾上本陣裏の地福寺、島崎藤村・静子夫妻の墓がある。晩年をこの地で過ごした。 

情緒ある佇まいは「鴫立庵」、この辺りを吟遊した西行を偲んで創建された俳諧道場だ。 

裏手の「こゆるぎの浜」に出ると、小田原から伊豆半島へと流れる海岸線が見渡せる。 

上方見附跡から松並木が続く。伊藤博文、山県有朋らがこぞって別荘を建てた辺りだ。 

Navi12-3 城山公園前交差点(右折)  旧道を1.3kmでR1に戻る

09:20「国府本郷一里塚」 00:50:00
 日本橋から十七番目の国府本郷一里塚、案内標柱には実際には200mほど江戸寄とある。   

Navi12-4 吾妻神社交差点(斜め右)  450mでR1に戻る

10:05「藤巻寺」 01:35:00
 樹齢400年になる藤棚は二宮町の天然記念物、将軍家光も立ち寄ったと云う。 

旧道に逸れた東海道が国道1号に戻る山西交差点には道祖神など石仏群が在る。 

Navi12-5 川勾神社交差点(斜め左)  350mでR1に戻る 

10:15「押切坂一里塚」 01:45:00
 日本橋から十八番目の押切坂一里塚は坂の上、相模灘が一望できる。
大磯から小田原は四里を越える。ここ梅沢立場は間の宿となり本陣も置かれた。 

10:30「浅間神社」 02:00:00
 相模灘を見下ろす高台の浅間神社、境内に明和5年(1768年)建立の庚申塔が立っている。 

西湘バイパスの先に穏やかに煌めく相模灘、幾艘かの釣り船が遊んでいる。

      

11:20「小八幡一里塚」 02:50:00
 日本橋から十九番目の小八幡一里塚は何の目印もない。いや神奈中のバス停があった。 

11:45「酒匂川の渡し」 03:15:00
 酒匂川を渡る。江戸幕府は防衛上の理由で架橋も渡船も許可せず徒歩渡しだった。
旅人は人足によって川を渡らなければならず、旅を急ぐ人々は大変な難儀した。
雨が降り続き、水深が胸位になると、川留めとなったからだ。

広重の東海道五十三次・小田原は、この酒匂川の渡しを描いている。 

Navi12-6 ビジネス高校前交差点(左折)  210mでR1に戻る  

小田原宿に入る手前右手に「山王神社」が在る。
天正18年(1590年)、小田原に着陣した徳川家康は、日々ここに詣でたと云う。 

 

12:05「山王原一里塚」 03:35:00
 国道1号線の往く手に天守閣が見えてくると山王原一里塚、日本橋から二十里目になる。
ここは小田原宿の江戸口見附が置かれたところでもある。 

Navi12-7 新宿交差点(左折) 800mでR1に戻る  

東海道は新宿交差点を左折して国道1号から離れる。
100mほど進めて右折すると通称「かまぼこ通り」、なるほど老舗の本店が軒を連ねる。 

      

12:15~12:45「小田原おでん本店」 03:45:00
 今日の街道めしは "おでん"、人気の小田原おでん本店を訪ねる。
蒲鉾で名高い小田原市の新名物として「おでん」による町興しをと開店して10年になる。

 

もうゴールも近いからと言い訳して生ビールを呷り、おまかせ5点盛りと茶飯を注文。
"おでん" はビールの当てに、"茶飯" に出し汁をかけて茶漬け風にして美味しい。

12:55「小田原宿」 03:55:00
 難所・箱根を控えた小田原宿。その規模は本陣4、脇本陣4、旅籠95軒と東海道随一。
4軒の本陣の一つ清水金佐衛門本陣跡は公園となり、明治天皇行在所阯碑が建っている。 

 
 

旧い遺構が残っていない宿内で雰囲気がある「済生堂薬局」は大正年間の建物だ。
道を隔てた「ういろう本店」は小田原城の櫓の様、600年を超えて薬種と菓子を商う。 

 箱根口交差点を今日のゴールにして右に折れるとほどなく小田原城の堀に行き当たる。
東海道を歩く第4日目は大磯宿から相模湾を左に見て小田原宿まで。3時間45分の行程。
次回は箱根八里を往く。 

大磯宿~小田原宿 16.5km


青いとばりが道の果てに続いて シーサイドラインを完乗!

2018-11-21 | 呑み鉄放浪記 私鉄編

 野島公園駅から夕焼けに染まる八景島シーパラダイスが見える。
日が短くなってきたから夕暮れ散歩シリーズ再び。今日は金沢シーサイドラインを往く。 

足元に目を転じると船宿と遊漁船が並ぶ舟溜りが見える。今日は良い潮だったのだろう。
ホームに上がってくる竿とクーラーボックスを担いだ太公望たちの話し声が弾んでいる。 

 始発の新杉田駅に金沢八景からの5両編成が入線してくる。
三角形の幾何学模様は、海・波・水面のきらめき、船の帆や旗を表しているそうだ。 

海を渡ってシーサイドラインが八景島駅にやってくる。 
時折聞こえてくる絶叫や歓声は、107mの高さから落下する「ブルーフォール」からだ。

金沢海の公園から三浦半島に冬の夕陽が沈む。キレイな橙色が凪いだ海に溶けていく。 

すると、さっきまで子ども連れで賑わったシーパラダイスは恋人たちの時間になる。
いずれにせよここにオジさんの居場所は無い。 

シーサイドラインは野島公園駅を出るとふたたび海を渡る。ヨットが浮かぶ平潟湾だ。 
ほどなく5両編成は金沢八景駅に終着する。 

 

 今宵は「話尽酒房 ととや」、6席ほどのカウンターがあるのでひとり飲みにも優しい。
軽くホッピーから始める。たっぷりの水菜をしいた "ポテトサラダ" は品がある一皿だ。
三崎の中トロと迷ったけど、"真鯛の昆布締め" をいただく。んっこれ旨い。

 

地酒は久保田酒造の "相模灘・特別純米"、万能タイプの食中酒だ。ボクは冷酒でいただく。
〆は一番人気、アツアツの "肉豆腐"。甘辛くコクのあるタレが絶品だ。
さて、冬には冬の酒肴を求めて、夕暮れ散歩、続きます。

横浜新都市交通・金沢シーサイドライン 新杉田~金沢八景 10.6km 完乗 

 

<40年前に街で流れたJ-POP>
埠頭を渡る風 / 松任谷由美 1978


On the way home 入谷「侘助」

2018-11-19 | 津々浦々酒場探訪

 入谷駅から千束方面へ延びる金美館通り、旧くは吉原へ通じる道として賑わった。 
そんな商店街にひっそり佇む「侘助」、十数年ぶりに訪ねてみた。なかなか粋なお店です。
連れが来るまでは生ビール。お通しの "お浸し" と "丹波の黒枝豆" で一杯。 

 

連れが駆け付けたら会津の "宮泉"、きりっとしたキレのある純米酒。
カウンターに並んだ大皿料理から "炊き合わせ" を盛り合わせてもらう。美味いね。

 

お造りには "〆サバ" も切ってもらう。佐賀の "東一" で山田錦の旨味を愉しむ。 

 

"義侠・純米生原酒" は呑み応え充分。"ニシンとナス" にオクラを添えて、これ絶品です。
上品な肴と旨い酒で渋い入谷の夜は更けていくのです。また伺います。

 

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東海道紀行3 戸塚宿~藤沢宿~平塚宿~大磯宿

2018-11-17 | 東海道紀行

07:40「戸塚宿」 00:00:00
 戸塚宿まで歩いたのは7月の終わりだから、かれこれ3ヵ月ぶりの東海道を歩く旅。
戸塚駅で朝食代わりに駅ソバを掻き込んだら平塚いや大磯辺りをめざす。 

07:50「冨塚八幡宮」 00:10:00
 冨塚八幡宮は戸塚の総鎮守、ここはまだ宿場の内だ。
『鎌倉を いきて出けむは はつ松魚(かつお) 』と芭蕉の句碑がある。
境内には戸属彦命(とつぎひこのみこと)の古墳があり、これが戸塚の地名の起こりと云う。 

 

08:25「原宿一里塚」 00:45:00
 日本橋から十一番目になる原宿一里塚跡には褪せた案内板が立つのみ。塚木は松。
その先右手には曹洞宗天王山の参道入り口、不動明王を彫った石碑がある。 

Navi8 藤沢バイパス出口交差点(左折) → <県道30号> → 藤沢橋交差点 1.9km  

 

藤沢市街に向けて下る遊行寺坂、中ほどの諏訪神社の辺りに「遊行寺一里塚」があった。 
藤沢宿の江戸方見附もこの辺りだと云う。 

Navi8-2 ENEOSサンリッチ藤沢SS(右折)  70m

Navi8-3 ふじさわ宿交流館(左折)  90m 

09:50「藤沢宿」 02:10:00
 時宗総本山遊行寺は鎌倉時代の創建、藤沢宿は門前町としても賑わった。
朱の欄干の遊行寺橋を渡って街道が右に折れると旅籠町、角には高札場があった。
この角は江の島弁財天参詣の道の起点でもあり、大きな鳥居が建っている。 

Navi9 藤沢橋交差点(右折) → <国道467号~県道43号> → 四ツ谷交差点 3.6km 

 

天保年間の藤沢宿は、本陣1、脇本陣1、旅籠45軒となっている。
神奈川、小田原に次ぐ人口を有した藤沢宿が小規模なのは、江戸からの距離による。
戸塚が江戸を発った旅人の初泊地として賑わったそうだから、藤沢は通過地と云える。 

Navi10 四ツ谷交差点(左折) → <国道1号> → 馬入交差点 8.8km 

四ツ谷交差点で国道1号に合流する。四ツ谷一里塚もこの辺りになる。
間もなく茅ヶ崎市に入ると松並木が始まる。なんとなく駅伝中継で見覚えがある。

11:40「茅ヶ崎一里塚」 04:00:00
 日本橋から十四里目になる茅ヶ崎一里塚は南塚を残している。 

12:00「第六天神社」 04:20:00
 右に富士・大山・左に江島・鎌倉・六浦・金沢が望めた十間坂は、十景坂と通称された。
坂の途中の堂々たる社殿は第六天神社、山岡鉄舟寄贈の掛軸があると云う。 

 

小出川は鎌倉期には相模川が流れていた。
関東大震災で鎌倉時代の旧相模川橋脚が露出し、小出川の袂に保存されている。
さらに1kmほど進むと相模川、東海道本線と並んで渡河すると平塚市に入る。 

Navi11 馬入交差点(斜め左) → <市道> → 古花水橋交差点 2.7km 

12:50「馬入一里塚」 05:10:00
 東海道が市街地に通じる市道に入ると直ぐに馬入一里塚跡、日本橋から十五番目になる。 

13:10「平塚宿」 05:30:00
 往時と現在の平塚の中心部は大分ずれている。
平塚駅前交差点から延びる商店街のアーケードが途切れて、江戸方見附が現れる。 

 

平塚宿は本陣1、脇本陣1、旅籠54軒、旧い文献に出てくる旅籠の評判は総じて芳しくない。
総欅造りだった加藤本陣は神奈川銀行平塚支店の場所、将軍家茂、明治天皇が宿泊した。

Navi11-2 西仲町交番(斜め右)  350m 

Navi11-3 横浜トヨペット(左折)  110m 

Navi12 古花水橋交差点(直進) → <国道1号> → (箱根湯本)三枚橋交差点 24.6km

花水川橋から見える高麗山、天智天皇期に高句麗からの渡来人が住み着いたと云う。
この花水川越しの高麗山のアングル、当に歌川広重の平塚の図になる。 

Navi12-2 化粧坂交差点(斜め右) 旧道を900mでR1に戻る 

13:50~14:20「化粧坂(けわいざか)」 06:10:00
 大磯宿へと向かう東海道は化粧坂を上る。この旧道の入口に老舗の蕎麦処がある。
今日の街道めしは「手打そば車屋」で、大ぶりの海老天が評判な様だ。

 

ゴール間近だから生ビールを呷ってしまう。
基本に忠実に "天もりそば" をいただく。喉越しの良い蕎麦とサクサクの海老天が美味い。  

松並木の続く化粧坂には、日本橋から十六番目の一里塚があった。
塚木は北塚がせんだんの木、南塚が榎であったと云う。今は痕跡も残っていない。
東海道本線を地下道で潜ると下り坂に転じる。この辺りに江戸方見附があった。 

 

14:50「大磯宿」 06:40:00
 大磯宿には残念ながら旧い遺構は残っていない。
唯一、情緒溢れる佇まいは「新」、明治24年創業当時のままの菓子舗だ。
大磯辺りを吟遊した西行を偲んだ "西行饅頭" をいただく。疲れた身体にコシ餡が嬉しい。 

 

大磯宿は本陣3、脇本陣6、旅籠66軒とかなりの規模。
石井本陣跡は、汐彩の宿・大内館が今でも旅人を迎える。藤村ら文人墨客に愛された宿だ。
東海道を歩く第3日目は戸塚から相模湾と出会う大磯宿まで。6時間40分の行程となった。 
次回は小田原城下へ、そして箱根を越える。 

戸塚宿~藤沢宿~平塚宿~大磯宿 25.3km 


Biz-Lunch 月島「めし屋」

2018-11-15 | Biz-Lunch60分1本勝負

 いい照りしてるでしょう。"さばミリン定食" をいただいています。
もんじゃで有名な月島だけど、干物屋さんが営む定食屋「めし屋」を訪ねる。
程よく甘く、脂がのった "さばミリン" が美味しい。時折大根おろしをのせたりしてね。
食べ放題の香の物、岩海苔、塩辛が嬉しい。ご飯がすすむね。
8b出口のエレベーターを上がったタワーマンションの1階、是非お試しを。 

      
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一酒一肴 苫小牧・のんきや「大雪の蔵」

2018-11-13 | 津々浦々酒場探訪

 

 炉端焼きの店ですからなにか焼いてもらわないとね。豚串をお願いする。
道産米で仕込んだ "本醸造 大雪乃蔵 辛々麗" が今日の〆の酒、常温がお奨めだ。
旨い酒と肴を堪能した苫小牧の夜。明日は石勝線夕張支線を往きます。

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一酒一肴 苫小牧・のんきや「冬花火」

2018-11-11 | 津々浦々酒場探訪

 

 苫小牧駅にちかい炉ばた焼居酒屋「のんきや」へ。
賑やかなのはアラサーの男性グループ20名ほど、プチ同窓会といったところか。
聞き耳を立てた訳ではないけれど、ひとり酒だから否応なく彼らの話が耳にとどく。
奥さんのこと、子どものこと、離婚のこと、転職のこと、都会のこと、人生がそこにある。
 "純米吟醸 冬花火"、栗山は小林酒造の酒。香ほのかでキレ味よい酒だ。
刺身7点盛は、名産のホッキ貝ものって大漁、大漁。今宵も旅の酒場のカウンターで。 

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紅葉はいろは坂を降りて

2018-11-09 | 日記・エッセイ・コラム

 聖地日光の表玄関「神橋」、朱塗の美しい橋が紅葉に映える。
今秋は未だ紅葉を愉しんでないな。思い立ってクルマを走らせた今日は立冬。 

      

「霧降の滝」は日光三名爆のひとつ、錦の中を流れ落ちる幾筋かの流れが美しい。 

      

「裏見の滝」では、フジTV系もしもツアーズのロケ隊に遭遇、たぶん週末のオンエア?
神官の装束を纏ったウドちゃん、お白粉を塗った姿は微笑ましい。
ガイド役の福原遥さん、レギュラーの平祐奈さんが可愛いね。 

いろは坂を駆け上って明智平へ。紅葉も最後のかがやきを放つ。
日光はこの週末が紅葉狩りの最後のチャンス。お天気も良さそう。ぜひお出掛けを。 

 

中禅寺湖周辺は盛りを過ぎて、辛うじてちらほら赤や黄色が目に入る。
湯ノ湖はすでに冬の装い、垂れ込める雲が静かな水面を覆い隠そうとしている。 

金精峠のトンネルを抜けると群馬県、クルマを降りると思わず身震い。
ひと月もするとR120は雪に覆われ通行止めになる。冬の足音が近づいてくる。 


呑み鉄放浪記「タワー・サイド・メモリー」 東海道本線を完乗!

2018-11-07 | 呑み鉄放浪記

 呑む「鉄」が東海道本線を往く2日め、大垣から神戸をめざす。

平日は大垣までの特別快速、土休日は米原まで足を伸ばす。
7時台の列車なのに満員、多くの乗客はきっと色付きはじめた京都をめざしている。
ディパックの中の缶ビールに出番はない。

烏丸口には「京都タワー」、朱のろうそくが秋の青空を突いている。

八条口のタワーは「東寺五重塔」、55mの高さは木造建築の日本一を誇る。
庭園の木々が紅や黄に染まりはじめている。

 

京都駅では30番ホームの「麺家さがの」で "豚天おろしそば" をいただく。
着席可能なキレイな店舗、味、値段、すべてが立ち喰いそばスタンドを越えている。
でも、京都も大阪も同じメニュー同じ味ではつまらない。美味しいけれど旅情不在だ。

ところで、東海道本線は米原からJR西日本の管轄となる。
京阪神区間は堂々12両編成の新快速で往く。次は大阪まで30分で駆け抜ける。

「浪速のことも 夢のまた夢」、秀吉が夢見た三国無双の大坂城はこの石垣の下に眠る。
森宮から天満橋まで大坂城内を抜ける。かかる距離と時間がこの城の壮大さを実感させる。

大阪駅まで戻って東海道本線のラストラン。最終ランナーの新快速で神戸へ向かう。 
ところで1・2番線の出発メロディーは故やしきたかじん氏の「やっぱ好きやねん」だ。
大阪愛が溢れている。

そして神戸。中央にステンドグラスの時計台、威厳あるレトロモダンなレンガ造りだ。 

 

5番線から新快速が発車すると東側の壁面に東海道本線のキロポストが見渡せる。
東京から589.5kmは東海道本線の終着点であり、山陽本線の起点でもある。 

駅を背に東へ10分も歩くと潮の香り、イルミネーションが美しいハーバーランドに至る。 

埠頭を挟んでオレンジ色にかがやく神戸ポートタワーがトーチの様な姿を水面に映す。

 

オフィス街に位置する神戸駅周辺の週末は静かだ。今宵は「まもるくん」で一杯。
白ワインはバルらしくスペイン産のベルデボ。

 

エントラーダは "蒸し鶏と揚げそばのシーザーサラダ"、"きんぴらごぼうの和キッシュ"。
この和キッシュ、最高に美味しい。チリ産の白はソービニョンブランを。
プラト フエルテは "てぽりたん"、鉄板ナポリタンってこと。〆はスペイン産モナストレル。 

 

少々呑み過ぎだったろうか?店の娘が階下まで送ってくれた。 
料理にも笑顔にも満悦至極のワイン酒場にめぐり会って、東海道本線の旅を終えるのだ。

東海道本線 東京~神戸 589.5km 完乗 

タワー・サイド・メモリー / 松任谷由美


呑み鉄放浪記 東海道本線(美濃赤坂線)を完乗!

2018-11-05 | 呑み鉄放浪記

Mission3. 
 東海道本線の3つ目の支線は美濃赤坂線、大垣から美濃赤坂までの僅かな距離を走る。
米原から戻ると出口に向かわず、2・4番の島ホームの端に欠けた様な3番線へ足を向けた。
ここに待っている2両編成ワンマン運転の車両が美濃赤坂行きだ。
僅か7分の美濃赤坂線の旅、終着駅は映画にでてきそうな昔ながらの木造平屋建て。
ここに降り立つのは寅さんか健さんが似合いそうだ。
さて、私はと云うと、早々に大垣へ折り返したら、酒場を探訪するのだ。

東海道本線(美濃赤坂線) 大垣~美濃赤坂 5.0km 完乗

思えば遠くへ来たもんだ / 海援隊 1978


呑み鉄放浪記 東海道本線(新垂水線)を完乗!

2018-11-03 | 呑み鉄放浪記

Mission2. 
 東海道本線には特急と貨物列車しか走らない支線がある。当然これも乗らないと。
大垣から関ヶ原までの、東海道本線(通称新垂水線)を潰す。
勾配が急なこの区間、1944年に上り勾配を緩やかにした下り列車線(大阪方面)を作った。
時あたかも太平洋戦争中、貨車や客車の両数を増やして輸送力増強を図ったそうだ。
17:08発、ワイドビューひだ15号、関ヶ原は通過するので米原まで乗らねばならぬ。
おっと缶ビールを買い忘れた。車販がないので「呑み鉄」不成立の40分の旅。
蛇足ながら、このワイドビューひだ15号、たった4両で大阪駅に乗り込む猛者なのだ。

東海道本線(新垂水線) 大垣~関ヶ原 13.8km 完乗

夢想花 / 円広志 1978


呑み鉄放浪記 東海道本線(品鶴線)を完乗!

2018-11-01 | 呑み鉄放浪記

Mission1. 
 東海道本線には3つの支線がある。もれなくこの3支線も乗らないといけない。
まずは品川から新川崎を経て鶴見まで、東海道本線貨物支線(通称品鶴線)を潰す。
ここを走るのは横須賀線と湘南新宿ライン、鶴見には停車しないので横浜まで乗車する。
新川崎のホームから振り返る武蔵小杉、タワーマンションが繁っているようだ。
横浜からは再びグリーンとオレンジのラインの15両編成で熱海をめざす。

東海道本線(品鶴線) 品川~鶴見 17.8km 完乗

雨に泣いている / 柳ジョージ&レイニーウッド 1978