今宵は三原港近くの「おばんざい うさぎ」は、橙の暖簾が目を引く。
2杯目の "誠鏡" は竹原の酒、今日は江戸情緒を残すこの町を散策してきた。
肴はジューシーな "たこ唐揚" を抓む。カラッと揚がった唐揚げが、岩塩をつけて美味しい。
三原は瀬戸内海の中でも有数のタコの産地、"三原やっさタコ" はブランドなのだ。
2018/05
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今宵は三原港近くの「おばんざい うさぎ」は、橙の暖簾が目を引く。
2杯目の "誠鏡" は竹原の酒、今日は江戸情緒を残すこの町を散策してきた。
肴はジューシーな "たこ唐揚" を抓む。カラッと揚がった唐揚げが、岩塩をつけて美味しい。
三原は瀬戸内海の中でも有数のタコの産地、"三原やっさタコ" はブランドなのだ。
2018/05
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瀬戸内海の美しい海岸線を観ながら、呉線の濃黄色の2両編成は三原に終着する。
駅前広場には「やっさ踊り」のモニュメント、踊りの起源は隆景の時代まで遡ると云う。
今宵は三原港近くの「おばんざい うさぎ」、お姐さんが3~4人で切り盛りする。
横山大観が愛飲したと云う "醉心" はここ三原の酒。敬意を表してまず一杯。
生姜が利いた "イワシの煮付け" が美味しい。ちょっと長居しそうだな、居心地が良い。
2018/05
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川和町に入線するツートンカラーの車両、昭和47年に全廃した市電のデザインだそうだ。
昨年3月、開業10周年を迎えた横浜市営地下鉄グリーンラインの記念「装飾列車」だ。
グリーンラインは大学の街・日吉で東急東横線と連絡して西へ向かう。
グリーンラインが濃淡グラデーションした塗装の車両は4両編成。ブルーラインより短め。
駆動は鉄輪式リニアモーター方式なんだそうだけれど、専門的なことは解らない。
ブルーラインと並走するセンター北~センター南は横浜市の副都心に指定されている。
区役所があって、ショッピングモール、公園、観覧車なんかがあって。若々しい街並みだ。
4両編成は、川和町付近で再び地上に出ると緑濃い田園都市の風景を見せてくれる。
そして50‰という急勾配を下って、夕暮れの中山駅に終着するのだ。
JR横浜線と接続する中山駅、18・9の頃に横浜の大学に進んだ同郷の友人を訪ねたと思う。
駅前はこんな感じだったろうか。当時の面影がない、否、記憶がないと云うのが正確か。
狙っていた酒場が満員御礼だったのだが、お蔭で感じの良い店に巡りあった。
創作がはいったアテは美味いし、ホールの娘が可愛いし機転が利く。居心地が良いのだ。
全国の銘酒には目もくれず、神奈川の酒を求める。
"秀峰丹沢山" は山北町の川西屋酒造の純米酒、呑み飽きしない旨辛の酒だ。
3点盛は、"サバへしこ" "梅水晶" "酒盗クリームチーズ"、日本酒のアテのクリーンナップ。
推しの串揚げを注文したら、二杯目は "残草蓬萊(ざるそうほうらい)" を択ぶ。
愛川町は大矢孝酒造の純米酒は、原酒ながらの爽やかな喉越しの超辛口の酒。旨いね。
今宵、グリーンラベルで〆るグリーンラインの旅なのだ。
横浜市交通局・グリーンライン 日吉~中山 13.0km
カリフォルニアコネクション / 水谷豊 1979
会社の同僚に引っ張られて北浦和、立ち飲み「COVO」、酵母の表音らしい。
月替わりのお奨めの銘柄3種をぐい飲みで、肴を2種択んで1,000円、これ愉しい。
10中7銘柄は知らぬ酒、脱帽、勉強させていただいた。まだまだ旨い酒はあるね。
エクストラで飯能の "天覧山 無濾過純米吟醸" を。吟醸香が広がるフルーティーな酒です。
帰宅前にふらりと、待合せ前の微妙な空白に、心地よい空間と酒のラインナップなのだ。
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拝島駅から多摩川の河原に向かって20分、"多滿自慢" の石川酒造を訪ねた。
文久3年(1863年)の創業、この地に酒蔵を建てたのは明治13年だそうだ。
土蔵を用いた「そば処 雑蔵」は、ひんやりした店内に淡い照明を灯してJAZZが流れる。
粋を気取って "板わさ" と "出汁巻き玉子" で一杯、酒は淡麗吟醸を徳利でいただく。
仕上げに岩海苔が付いた "ざるそば" をつるりと啜る、ご機嫌な休日の午後なのだ。
2016/05
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石山寺から京阪・石山坂本線に揺られること30分、坂本比叡山口に達する。
京の都の鬼門を守る方除・厄除の大社「日吉神社」の門前に「本家鶴喜そば」を訪ねる。
坂本で知られた名物そば処は、享保初年(1716年)から300年続くと云う。
ほのかな香りの優しい味わいの "松の司 純米吟醸 楽" で、ほどよく喉を潤わせる。
そして、辛味の紅葉おろしをきかせた "割子そば" をいただく。
庭先から比叡山を下りてくる爽やかな風に吹かれて、心地よいひと時なのだ。
2016/05
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センター北駅にブルーを基調にした6両編成が滑り込む。初めましての横浜市営地下鉄。
第三軌条方式って云うパンタグラフが無い東京メトロ銀座線や丸ノ内線みたいなタイプ。
今日はブルーラインで横浜を北へ南へ、東へ西へ。どこで飲むかは未だ決めていない。
起点のあざみ野は、高度経済成長期に東急電鉄が開発した田園都市。
横浜市の主要な地点を網羅するブルーラインの延長は40キロを越える。長旅になるな。
追い抜きしない快速電車は、新横浜で大きな荷物を携えた乗降を終えると横浜に停まる。
商業施設の集積、各線との乗り換えの便がある横浜では乗客が総入れ替えの様相だ。
桜木町、関内を経て進行方向を西に転じた6両編成は、上永谷で一旦地上に姿を現す。
下飯田を発車した6両編成は、相鉄線と寄り添うように境川を渡って湘南台に終着する。
ここまで快速で60分、各停で70分。都市部で乗る1時間は結構乗り応えがある旅だ。
小田急江ノ島線と接続する湘南台、慶応や文教のキャンパスへの最寄り駅になる。
東口も西口もにも「かなちゅう」のバス、小田急バスではない。
さて、車中の検索で伊勢佐木町に2~3の候補を見つけて、ブルーラインを折り返す。
伊勢佐木長者町駅から徒歩5分、伊勢佐木町通りと浜っ子通りの間に「寺嶋屋」はある。
ホッピーはシャーベットを択ぶ。白ホッピーを注ぐと、ジョッキーのグラデーションが美しい。
アテは100~500円、そしてかなりレベルが高い。"おまかせ刺身3点盛り" ではじめる。
"コンコン揚げ" は油揚げの巾着に納豆を詰めて軽く揚げる。酢と辛子で美味しい。
ポン酢に浸された "鳥たたき" が絶品、
酒は3~4種がプレミアム地酒として品書きされる。酒田の "楯野川" を注いでもらう。
若々しく爽やかな香りと酸味、さらりとした後味優しい純米大吟醸を愉しんで旅は終わる。
外はまだ明るいので海岸通りをめざす。
象の鼻防波堤から、夕暮れのみなとみらいが美しい。辺りはすでに恋人たちの時間だ。
横浜市交通局・ブルーライン あざみ野~湘南台 40.4km
海岸通 / イルカ 1979
店先の今日の定食品書きに "マグロ中おち丼" と見つけて「よこむろ」に吸い込まれる。
きれいな「赤」でしょう。目が無いんだよね、中おちに。
山葵をたっぷり溶いた醤油を垂らして半分、とろろと玉子で山かけ風に半分。美味い。
天気の良い日は北品川商店街にランチ遠征、午後を乗り切る活力になるね。
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海鮮は松山市場から空輸していると云う大井町の「地酒屋のぼる」。
たぶん「時代屋の女房」のロケ地だったと思うこの辺り。夏目雅子さん、キレイだったな。
でっ、〆は "宇和島風鯛めし" をいただく。前半は酒の肴に抓んでみる。
濃厚な味だから、2杯目は純米酒。軽快な旨みの無濾過生原酒で合わせる。
陽が長くなって店を出る頃ようやく夕暮れ、今日は愛媛づくしの美味しい放浪だ。
2018/05
Again / ちあきなおみ
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大井町に降り立ったら、立ち飲み屋が並ぶ東小路飲食店街に背を向けて住宅街へ。
光学通り、ひとつ目の信号角に「地酒屋のぼる」が在る。女性をエスコートしたい店だ。
海鮮は愛媛県で朝水揚げされたものを空輸するそうだ。
愛南深浦港で揚がった "シマイサキ" と "平貝" を切ってもらう。
日本酒も愛媛が良いね。西条市は成龍酒造の "伊予 賀儀屋" の純米吟醸をいただこう。
2018/05
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さらに志賀坂峠を越えて秩父に抜ける。そして小鹿野町に美味い蕎麦処がある。
秩父観音札所34カ所、おそらく最も厄介な奥地にある第三十一番 鷲窟山観音院。
その巡礼の道すがらの「観音茶屋」へは、国道299号から2キロほど入り込む。
秩父のソウルフード "味噌ポテト" を抓みながらそばを待つ。
茹でたジャガイモを油で揚げて、甘めの秩父味噌をたっぷりかけたシンプルな一品。
昭和な子どもたちのおやつ?家族総出の田仕事のお茶請け?素朴で美味しい。
名物 "観音そば" は、手打ちでやや太目、そば粉のざらざら感が良い。
婆ちゃんが打ってくれた様な、懐かしい田舎そばをたっぷりの "なめこおろし" でズズッと。
付け合わせに春らしく "たけのこ天ぷら" を抹茶塩でいただく。美味いね。
蕎麦の香りを残して「御代替わり」に沸いたGWが終わる。
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ジョニーの子守唄 / アリス 1978
急峻な山塊に囲まれた信州は、千曲、天竜、木曽など大きな川にでも沿わない限り、
境を連ねる隣県と往還するには峠を越えなければならない。
県境のトンネルを潜ったり、たった一つのカーブを曲がるだけで、空模様が一変したり、
風の匂いが変わったり、走り屋ならずとも峠越えは魅力あるドライブになる。
南佐久郡小海町、国道141号の小海大橋交差点から県道124号を駆け上がる。
遅い春を迎えた長野県側の山は茶色、自生の桜が淡いピンクを咲き誇っている。
上信国境最南の「ぶどう峠」は標高1,510m、道中安全祈願の地蔵が鎮座する。
狭隘で険しい道路は、4月17日に冬期通行止めが解かれたばかりだ。
群馬県側の谷は深く彫り込まれ、奈落に落ちるかの様にかなりの急勾配を下りて行く。
谷底から間断なく立ち上がってくる霧は生暖かく、寧ろ夏の到来を予感させるね。
一転、落葉広葉樹は一斉に新緑が芽吹いて、若い緑色が目に眩しいばかりだ。
緑のトンネルを抜けて、上野村楢原の国道299号交点までは16キロ、30分ほど。
結局、只1台の擦れ違いもなかった峠越え、さて秩父へ抜けたら美味い蕎麦でも食べよう。
アメリカン・フィーリング / サーカス 1979
武田信玄の隠し湯「蓼科親湯温泉」を訪れる。
弱酸性のさらりとした泉質は、美人の湯と云われる。確かにしっとりと心地が良い。
渓流の音、芽吹きの香り、薪の匂い、自然美を愛でながらの露天風呂は至福の時。
"みすずかる" は信濃の枕詞。宴どころの名称に戴いている。
食事のコンセプトは、和フレンチをベースにした「蓼科 山キュイジーヌ」だ。
"お口はじめ" は、カナガシラ、甘エビ、合鴨、ローストビーフ、生ハムが並ぶ。
先ずは "マスターズドリーム" を一杯。
前菜は "桜海老と4種の山菜グラタン" が美味い。
"ポワローとアボガドのポタージュ" を挟んで、魚料理は "間八のポアレ"。トマトソースが合う。
諏訪の酒か、桔梗ヶ原のワインか、楽しく迷って "塩尻マスカットベーリーA" を択ぶ。
渋み控えめ、微かに冷やしていただく。トマトソースによく合う。
肉料理は "蓼科牛のソテー"、半分はシャリアビンソース、もう半分はきざみわさびで味わう。
断然、きざみわさびが美味い。ご飯物は "スープカレー" って創作極まれり。
春の香り豊かな "デザート五種盛り" でグラスに残ったマスカットベーリーAを愉しむ。
ゆったりと二度目の湯浴みで寛いだら、Lounge & Bar で、シングルモルトでもいかが。
いとしのエリー / サザンオールスターズ 1979
夏の陽射しのGW後半、蓼科高原に向かう途上、甲州街道の台ヶ原宿を訪ねた。
中央道須玉ICを降りて15分ほど、サントリー白州蒸留所の手前になる。
国道20号線と並行する旧道は、宿場町の名残りを残す風情ある町並みです。
左手には残雪を輝かせる甲斐駒ケ岳、この雪解け水で酒造りをする "七賢" の山梨銘醸。
スパークリングなど何種類か(連れが)試飲を愉しんだら、直営レストラン臺眠(ダイミン)へ。
春限定の「酒屋の春膳」は、"山菜の天ぷら"、"鮭の麹づけ"、"豚肉の生姜煮" がメイン。
小鉢の "ふき味噌"、"わさびの醤油漬け" だけでも絶好の肴になるのに今日は運転手。残念。
向かい側は信玄餅の金精軒本店、明治35年創業、旅籠を改装した風情ある建物だ。
土産に "生信玄餅" を求めたら、情緒ある台ヶ原宿を後にして、諏訪大社をめざす。
ラゲッジスペースでは、スパークリングと純米吟醸が、カチカチ音をさせている。
燃えろいい女 / 世良公則 1979
田園都市線に乗って中央林間、瀟洒な駅ビルから碁盤の目状に広がるベットタウン。
東口から歩いて3分、めざす蕎麦処「まるぬき」で真っ昼間から一杯を愉しむ。
肴はちょっと贅沢に "かも塩焼き"。酒は辛口が良い、"越後桜" がグラスから升へと溢れる。
芳醇辛口を楽しんだら、〆にせいろを一枚ズズッといただくこう。
2018/05
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