太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

2月の第一日曜日

2020-02-03 07:51:41 | 日記
2月の第一日曜日は、世間ではスーパーボウルの決勝戦の日だ。
アメリカ人は、スーパーボウルに熱い。
フロリダで行われるゲームを観戦するチケットが、400万円だという。
それを手に入れるために、今年も離婚する人あり、臓器を売る人あり、だと新聞に載っていた。
スポーツ観戦はからっきし興味がない、野球ですらルールがわかっていない
私のような者には、とうてい理解できない。
殆どの人は、家でゲームを観るのだが、
友人たちが集まって、わいわいと賑やかに観戦するのがいいらしい。
スーパーマーケットのビール売り場から、ほとんどのビールが消える。
チップスなどのつまみ類も、あらかた消える。
みんな家にいるので、道路は信じられないぐらい空いている。

スーパーボウルには興味がない私たち夫婦にとって、2月の第一日曜日は「節分会」の日だ。
節目に行くお寺『妙法寺』で、節分会のお祓いがあるのだ。
この日のために、毎年、千葉からお坊さんが来てくれて、妙法寺の住職さんと一緒にご祈祷をしてくれる。
お坊さんがご祈祷をしながら、参会者をひとりひとりお祓いをするのだが、
お坊さんの手が両肩と頭に触れたとき、
目を閉じているのに目の前が「パーーっ!」と明るくなった、と夫が言った。
夫はいつも何かしら、不思議な体験をする。
私はといえば、なーんにも感じない。


ちょうどその日は、父の四十九日でもあった。
姉が、父の祭壇に供えたお膳を下げに行ったら、
誰もつけてないのに2本のろうそくに灯がともっていたという。
父が、もう行くよー、といって知らせてくれたんだと私は思う。
お寺でのご祈祷の間も、ずっと父のことを思っていた。
父が幸せであるように、毎日祈っていた。
父はすてきなところに行ったんだろうか。