珍しく食品庫を整理していたら、永谷園のお茶漬けが出てきた。
お茶漬け、いいですな。
ふと賞味期限を見た。
2021年5月7日
今2023年10月だから、2年と5か月過ぎてますが。
しかも袋は開いている。
お茶漬けなど何年も食べてないのだから、そのぐらいにはなるのかも。
いやー、どうしよっかなァ。
そもそも、お茶漬けって古くなるもの?
中身は塩と味の素とアラレと海苔と梅干でしょ。どれも乾燥しているわけだし。
試しに袋を振ってみる。
普通にガサガサという乾いた音がする。
私の母は賞味期限に緩い人で、たとえば賞味期限が10日過ぎてる、と家族が指摘しようものなら、
「10日前に食べられたものが、今食べられないわけがない」
などと、妙に説得力のある持論を言ってはばからなかった。
そしてしまいには、
「うちでお腹を壊した人、いる?いないでしょ?え?」
と言うのだった。
そういう母に育てられた私であるから、あまり賞味期限に縛られない大人になった。食べ物を無駄にするのは忍びないし、いちいち気にして暮らすよりも楽だし、今ではそのことを感謝しているぐらいだ。
それが日本を離れてからは、緩さが増した。
近所のスーパーで日本食品が買えない、というのもある。
しかし、もったいない精神が裏目に出て、5年も食品庫に放置された、焦げ茶色に変色して悪臭を放つ「きなこ」を発見したこともあった。さすがにそれは捨てた。
案外賞味期限が短い豆腐は、期限を2日過ぎたものを食べてクリアすると、次は3日になり、4日までいってみよう、と挑戦する緊張感と達成感。
日本食品の買い出しは週に1度なので、うまく献立を考えないと豆腐がそんな目にあってしまうのだ。
さて、お茶漬けはどうしたか。
どこも異変はみられず、美味しくいただきました。
あれから数時間たっているが、ピンピンしてる。
これならあと1,2年は大丈夫でしょう、とそのまま食品庫に戻した私はツワモノであろう。