1月2日は、私の誕生日。
昔は、誕生日が普通の日の友達が、学校で「おめでとう」なんて言われているのを見て、羨ましかったものだ。
それも、日本だけの話。
今は、大晦日まで仕事、元旦だけ休みで2日は仕事だもの。
晴れて普通の日が誕生日になったわけだけど、今思えば誕生日を家族と過ごせた日々が懐かしかったりもする。
今年は、とうとうちゃんちゃんこ。
友人が誕生日に、
「ちゃんちゃんこはさすがにアレかと思って」
と言って、真っ赤なランジェリーをくれた。
年をとるのは嫌ではないけれど、私の脳内イメージの中のその年齢と自分とのギャップは、年々大きくなっていく気がする。
そのギャップに気づきはじめたのは、40過ぎてからだったと思う。
子供の頃の60歳のイメージは、まさに赤いちゃんちゃんこが似合う、正真正銘のおばあさんだった。
子供や若い人には、40以上はみんな年寄りに見えたものだけれど、ひょっとしてあの頃60だった人も、私と同じようにギャップを感じていたのだろうか。
全体的に、どんどん見た目が若返っていて、50年前の60と今の60では全く違うが、60であることに変わりはない。
「そうか、60かぁ、60ってこんな感じかぁ?あー?」
気持ちの上では30代のまま止まっているので、「?」が増えていくのも致し方あるまい。
夫からの誕生日プレゼントは、デスクの椅子。壁の色に合わせた、ミントグリーンで、アームは上に上げることもできる。
今まで10年近くダイニングの椅子を使っていたのだけれど、これにしたら快適さがぜーんぜん違う。
もっと早くにこういう椅子を買えばよかった。
必要なものは必要なときに買えるし、特に夫は物欲が薄いし、どうせ財布は一つだから、私たちは誕生日や記念日に物を贈りあうことはないが、たまたま誕生日近くに何かを見つけたときだけ、誕生日プレゼントになる。
ディナーは、近くの日本食レストラン。
仕事だったし、改まって遠くに出かけるより、近くの、気に入ったお店のほうがいい。
私は鯖の塩焼き、夫は和風ステーキ。
デザートを買って帰りたいところだが、お腹がいっぱいになってしまい、叶わず。
無事に元気に誕生日を迎えられて、家族がいて、友人からも祝ってもらえて、私は私に今ある幸せに心から感謝している。