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(開設2015年1月1日)

ICM1/72 中島 Ki-27 九七式戦闘機 甲・乙 製作記 その2・エンジン取り付け

2023年01月20日 21時12分30秒 | ICM1/72九七戦 甲・乙製作記
父の一回忌法要も無事に終わり、喪が明けました。去年の今頃は事務手続きなどで慌ただしく動き回っていた時期ですが、あれからもう1年とは、月日の流れの速さに今さらながら驚いています。

さて、少し落ち着いて来た所で九七戦の製作の再開です。甲型を優先して製作しています。(以下の画像は全て甲型です。)

コクピットの塗装で悩みましたが、皆さんからのコメントでMr.カラー14番ネイビーブルーで塗装することにしました。マニアのキットも確かネイビーブルーで塗装したと思います。(完成機は現存していますが、取り出せません。)計器盤は、先にラッカー系の白を塗り、エナメルのフラットブラックを塗ったあと、爪楊枝で計器部分の塗料を剥がしました。この後、ガラス面にクリアを落としています。


コクピットを組立て、主翼に取り付けました。シートベルトはエデュアルドの日本機用の余り物を使用しています。説明書に従って機銃も接着したのですが、これがあとで苦労することになります。タミヤの墨入れ塗料のグレーで軽くウォッシングしました。

胴体左右を張り合わせて、主翼を取り付けます。写真は、コクピットのウォッシング前に写したものです。胴体左右の合いはピッタリです。

胴体と主翼を合体し、水平尾翼を仮付けしました。主翼上面のフィレット部の合いは問題ありませんが、裏面の接着面に少々隙間と段差が生じるので、ここはパテの出番となります。

ここまでは特に問題もなくスムーズに製作は進みましたが、この後、エンジンの組み込みでかなり苦労させられることになりました。

エンジンを組み込むにあたって、まず排気管を取り付けます。一時は見付からないと思って製作断念か!と思った排気管パーツが見付かり、無事復活したのが上の写真(右側)です。胴体側に穴が開いているので、排気口をその穴に差し込んでからエンジンを取り付けます。

何とかエンジンの組み込みが終わった状態ですが、かなり調整に苦労しました。コクピットの製作で先に取り付けた機銃が隔壁部を通ってエンジンマウント部分に突き抜ける形になるのですが、隔壁部サイドある銃身を通す穴が狭すぎてそのままでは通すことが出来ません。で、穴を広げて対処したのですが、今度はエンジンマウントにエンジンを取り付けると、カウリング先端のエンジンカバーがエンジンと干渉してしまい、接着出来ない状態になってしまいます。(エンジンが出っ張りすぎ) それで、エンジンマウントの長さを調整する事にしたのですが、一部のパーツが破損してしまったり、先ほどの銃身が外れてしまったりとさんざんでした。結局、組み込んでしまうと見えなくなってしまうのをこれ幸いに、見える部分だけ無理やり組み込んでOKとしました。とにかく、この狭いスペースにこれだけのパーツを組み込まなければならいことで、これらの不具合を生じさせているように思います。排気口は外から先端部だけの取り付けで十分なように思いますが、この辺はICMの拘りなんでしょうかね? 乙型ではこの教訓を活かして、もう少し手際よく組み込めればと思っています。まだ環状ラジエターは取り付けていません。

エンジンがなんとか収まり、前部エンジンカバーの取り付けも確認しましたが、無理やり組み込んだツケがでたのか、上部のエンジンカバー部分左右に少し隙間が生じるので、パテを盛りました。

甲型は一旦ここで中断して乙型の製作に入ります。甲型と同じ状態になった所で各部の修正を行ない、纏めて塗装することにしています。乙型はまだどのマーキングにするかは決めていませんが、デカールが使えるようなら、使って見ようかなと思っているんですが、ダメなら塗装するしかないですね。(ハセガワのキットのデカールを使う手もありますが、果たして使用出来るかは未確認。別売デカールを探そうか、ちょっと迷っていますが、入手は難しいと思います。)

2月中に完成すればいいかな…程度に考えているので、焦らず完成を目指します。

次回は乙型の製作記になりますが、代わり映えしなさそうです😅 ここまでご覧頂きありがとうございました。

その3に続く。

今日の思い出の一曲は「花嫁」です。高校受験の受験勉強時に、深夜放送(ABCヤングリクエスト)で良く流れていました。
花嫁(はしだのりひことクライマックス)昭和46年



ICM1/72 中島 Ki-27 九七式戦闘機 甲・乙 製作記 その1・色で悩む

2023年01月09日 19時30分00秒 | ICM1/72九七戦 甲・乙製作記
大変長らくお待たせ致しました。セモベンテが元旦に完成した後、暫く模型の製作記をアップ出来ずにいましたが、周囲も少し落ち着きを取り戻したので、今年最初の取り掛かりキットの製作記を始めたいと思います。

年末からずっと孫が遊びに来ていたのと、父の一回忌法要の準備などで中々模型に向かう時間がなくて、ブログの更新も間が開きましたが、今年最初の製作キットは、ICM1/72 九七式戦闘機 甲・乙型の2キット同時製作となります。自分で決めたローテでは1/72の日本機を作る順番となっていたのと、ウクライナ応援と言う意味も含めて、このキットに決めました。

まずはキット紹介からです。

甲型のパッケージです。現在のICMになる前の赤箱時代のキットで、いつ購入したのかも定かではありませんが、マニア(現在はハセガワに金型移行)のキット以来の1/72キットです。このキットの発売とほぼ同時期に、九五式戦闘機も発売されており、こちらはハセガワからOEMキットとして発売されていた時期もありました。

大きな袋を二つ折りにしてパッケージングされています。赤丸で囲んでいるのは排気管のパーツですが、片方ありません。(この時はまだ気付いていません。)


マーキングは4種類ですが、これを見ても現在のICMのキットとは異なっており、一昔前のキットとなっているのが、お分かりだと思います。

デカールです。昔のエレールのキットのデカールによく似た感じがするデカールで、艶消しで、見た目フィルムが硬そうな雰囲気となっています。赤の色合いもちょっと黒っぽいし、若干のシミも発生しています。使用できるかどうかは分かりませんが、塗装出来る部分は塗装仕上げしようと思っています。

こちらは乙型キットのパッケージです。甲型ではI-153が、乙型ではI-16が描かれています。ノモンハン事件の場面を想定してのイラストですね。ちょっと話しは逸れますが、タミヤの1/35MMシリーズ(だけではありませんが)がなぜ白箱になったのかご存じでしょうか? そんなの知ってるわい!と仰る方も多いと思いますが、昔、プラモ(に限った訳ではありませんが)のパッケージイラストにこの九七戦のように、キットに含まれていない機体のイラストを描くのを禁じられた時代があり、そこでその対策として、タミヤは白箱にしたと言われています。今では1/35MMシリーズと言えば白箱と言うのが定着してしまいましたね。

話しを戻して、乙型の中身ですが、甲型と全く同じです。こちらは反対面を写したものですが、排気管パーツはちゃんとランナーに付いています。(左上)


乙型の方もマーキングは4種類。迷彩塗装も気になりますが、単一塗装のマーキングを選択します。(どれにするかはまだ決めていません。)

乙型のデカールです。こちらも若干のシミが生じています。別売のデカールを探す手もありますが、入手出来るかは分かりませんね。

まずは甲型から着手です。袋から出した状態ですが、デカール以外は甲・乙とも全く同じです。排気管パーツが片方ないのが、よく分かりますね。

資料として定番の世傑を用意しました。発売が世傑としては初期の発行なので、中身はちょっと寂しいですね。丸メカもあったはずなので、探して見ます。

何かの参考になるかもしれないと思い、旧マニア社の1/48キットの説明書を引っ張り出して来ました。塗装図がカラーなので、多少は参考になるかもしれません。よく見ると、完成が昭和52年になっています。この前に、1/72も完成(現存)しています。

離型剤がべったり付着したままなので、中性洗剤を溶かした水風呂に二日ほど浸かって頂きました。写真(乙型)は、洗剤を水洗して乾燥中の図です。(計器盤だけ先に塗装したのですが、離型剤の酷さに急遽洗浄する事にしました。)

簡単に仮組みしてみましたが、合わせはピッタリで、パテの出番は少なくてすみそうです。細かなリベットが再現されていますが、消えかけていたり、再現さえなされていない部分があったりします。サフを吹けば恐らく消えてしまいそうです。

説明書の順番に従い、まずはシートの組み立てから開始です。続いて、エンジンを組立てて塗装しました。クランクケースカバーは説明書ではガンメタルとなっていますが、実物の画像では明らかにシルバーなので、Mr.カラー8番で塗装しました。(下図参照、A25パーツ) この状態で排気管を付けるように書かれていますが、位置合わせが難しくなりそうな予感がするので、胴体に組み込む時に接着した方が良さそうです。で、塗装だけでもしておこうと思ってパーツを切り出した時に、片方のパーツがないのに気付きました。もう見付からないかもしれないと半ば諦め気分でしたが、袋から出した時に落ちたのは間違いないと思い、辺りを探して見た所、無事見付かったのですが、なんか変? 半分破損していました。一瞬の糠喜びで終わるかもしれないと思いながらも、もう一度探して見た所、破損した残りの半分も見付かり、接着して元に戻りました。よかった~😅

A25パーツ以外にも??と思う塗装指示があり、そのためにまだ塗装出来ずにいます。シートの背もたれは黒となっていますが、ここは茶色系が正しいはず。シートはアルミ指定ですが、ここもちょっと疑問があります。エンジンマウントは機内色が指示されていますが、この機内色が最大の悩みとなっていて、塗装が滞り、製作が進まない要因となっています。

コクピットは「G」ですが、この「G」と言うのはPale Greenのことで、つまりMr.カラーで言う所の127番に該当します。(下図参照) これは後に登場する隼以降では私も迷わずに使用しますが、果たして九七戦はこの色で正しいのか?と言う大きな疑問があります。当時の九七戦では紺色(灰色っぽい紺色)で塗られていたと言う証言もあり、ハセガワのキットでは127番or14番となっているし、上のマニアのキットでは紺色指定となっています。

先にも書きましたが、塗装指示の「G」と言うのはPale Greenのことです。世傑の写真を見ても、コクピットが写った画像がなくて、まだ決断出来ずにいます。ただ、キャノピーを開放した写真を見ると黒っぽく見えるので、気持ち的には紺色に傾いているのですが、もう一押しが欲しくて、もしお詳しい方がいればぜひ教えて頂きたいと思っています。🙇

と言う事で、塗装が出来ないまま次に進むことにしました。

主脚を組み立てましたが、説明書では同じものを2個作れ!となっています。このまま同じものを2個作ると、主翼下面に取り付けた時に両側とも同じ向きになってしまいます。(片持ち式の車輪の取り付けハブB10が内側を向くのが正解)

これでどのマーキングにするかはお分かりでしょうが、主翼下面に取り付ける差し込みピンがS字状になっているのはなぜなんですかね? キットのままでは穴が小さ過ぎて入らないので、少し穴を広げました。

上でも書きましたが、主翼下面に取り付けた時に写真のような状態になるのが正解で、説明書の指示通り同じ状態で作るとこのようにはなりません。

ICMのキットを作るのは今回が初めてですが、新生ICMになる前のキットなので、今の同社のキットと比較すると若干の見劣り感は否めないように思います。同社の日本機のキットは、この九七式戦と九五式戦以来長い間新キットが出ていませんでしたが、もう直ぐ九七式重爆の1/72キットが登場する予定なので、楽しみです。1/48も出るとの話しもあって、そうなるとかなり大きなキットになるのは間違いなく、価格も気になります。ウクライナ情勢がこの先どうなるのか分かりませんが、1日でも早く良い方向で解決する事を願っています。
 
ちょっと長くなりましたが、最後までご覧頂きありがとうございました。

次回、士の字を目指して、その2に続く。


PS.本日、予約していた塗装資料が届きましたので、後日紹介しようと思っています。ここで紹介する予定でしたが、長くなるので、次回に回すことにしました。