テレビのチャンネルがニュース番組に合わされていることが多い我が家です。
だから、フジTV系の「ニュースJAPAN」を滝川クリステルさん1人で進行していたことがあったことを覚えています。
メインキャスターの松本方哉さんが出演できなくなったのは奥さまの病気のためと知ったのは少しあとのことでした。1日24時間、介護が必要なほど重篤だったということを知ったのは、さらにあとのことです。
松本さんはその後間隔を空けながら番組に復帰しますが、最終的に介護に専念するため降板します。
奥さまを襲ったのはくも膜下出血。2007年11月27日の夕刻だったそう。
たまたま倒れ込んだそばに筆者がいて、救急車を呼び、受け入れを何カ所も拒まれながらも、どうにか病院に運び込まれ、手術は成功します。
でも、奥さまは命は助かりましたが失ったものも多い生還でした。48歳というのはまだ仕事に趣味に挑戦できることがたくさんある若さです。介護する側の筆者も現役バリバリで、逆に身動きが取りづらい年代です。息子さんはまだ小学生でした。
くも膜下出血といえば、今年広島球場で倒れ、意識のないまま亡くなった巨人コーチの木村拓也さんはまだ37歳でした。手術や術後の治療、リハビリが難しい疾患です。
筆者は救急病院の実情や、急性期病院から回復期病院に転院せざるを得ない、効率を優先した法制度に疑問を投げかけます。
病気のことを知ったからといっても、病気のほうが退散してくれることはありません。
高血圧をはじめ、生活習慣病に片足を突っ込んでいる私としては、せめて覚悟と、その後の生活の仕方ぐらい決めておかなくてはと思うのです。