9月22日(日)から24日(火)まで、蓼科、車山、霧ヶ峰などを旅してきました。
前の記事でさらっと扱った八島ヶ原湿原ですが、今回の旅で一番印象深かったのがここでした。
入口、駐車場はさほど広くないのですが、ビーナスラインの下を通る小さなトンネルをくぐると、広大な湿原が広がっていました。
日本最南の高層湿原でその始まりは1万2000年前にさかのぼるとのことです。
八島ヶ原湿原に生息するシュレーゲルアオガエル、ヤマアカガエルの鳴き声は「残したい日本の音100選」に選ばれているそうです。
今、カエルの鳴き声は聞こえませんが、八島ビジターセンターで、録音された声が聞けます。
ビジターセンターでは「ヤマナシじいさんから聞いた霧ヶ峰の物語」という15分ほどのDVDが流されていて、霧ヶ峰一帯の自然が紹介されています。
湿原を1周する時間がなかったので、私たちはそのヤマナシの老木がある、旧御射山社(もとみさやましゃ)まで行ってもどってくることにしました。
八島ヶ池
上:ワレモコウ、マムシグサの実
下:ヤマトリカブト、ノコンギク
花を見つけながら木道を歩きます。
上:ウド、カワラナデシコ
下:ノハラアザミ、リンドウ
花が終わって綿毛になったヤナギラン
あの枝の先のこんもりした植物はなんでしょう?
木々の間の木道は濡れていました。
濃霧の水分が木の葉にたまって、水滴になって落ちる「樹雨(きさめ)」というんですって。
旧御射山社に着きました。
ここには日本で最古の円形桟敷式野外競技場といわれる旧御射山遺跡があって、写真の右側が桟敷跡のようです。
湧水が流れ出していました。
ヤマナシの木には小さな実が生っていて、木の下には沢山の実が落ちていました。
よりによって、そのヤマナシの実が1つ、私の帽子をかぶった頭頂部にポトリと落ちてきました。
吉兆でしょうか?凶兆でしょうか?
「またおいで!」というあいさつと思うことにしましょう。
広々ときもちのいい景色です。
帰りも花を見つけながらもどりました。
まだ、緑の色を残したシシウドがありました。
上:ハバヤマボクチ、ゴマナ
下:木道の間にハクサンボウフウ(か?)、クサモミジ
ここでもやっぱり一面のススキの原です。