元町映画館で「母の身終い」を観てきました。
今月観た映画―いまのところ3本は全部フランス語の映画になりました。
仕事にも家族にも恵まれない48歳の息子アランは刑務所から出所したばかり。
とりあえず、息子にとっては父親にあたる夫を亡くして1人で住む母親イヴェットの家に身を寄せます。
しかし、母親はもう回復することのない病気と静かに向き合っています。
床を磨き、調理をし、果物のコンポートをつくり、リネンにアイロンをかけるといった、普段と変わらない日々を過ごしています。心優しい異性の隣人もいます。
空いた時間にはジグソーパズルの大作に挑んでいます。写真の整理も始めました。
病気のせいもあってか、母親は息子を受け入れられません。
息子のやること、なすことに腹を立てています。
母親は尊厳死を決意して、スイスの会社と契約を結んでいます。
息子はそれを知りながら、止める術がありません。
終活^^世代の私としては、気になるテーマで、「徒に延命治療はしない」ことに共感はするのですが、イヴェットがした決断にはとうてい賛同はできません。私だったら選ばない終末です。
余談ですが、六甲山とポートタワーを組み込んだ元町映画館のロゴ、かわいいでしょっ?