一時、忘れかけていた首都圏連続不審死事件が再び注目を浴びることになったのは、K死刑囚が3度目の獄中結婚をした相手が「週刊新潮」のデスクだったからでしょう。
取材対象と取材者という立場を超えて、結婚までにいたったのは、Kにそれだけ異性を引き付ける魅力があったからです。ただ、絶対にそういう流れになどならない人の方が一般的でしょうけれどね。
声や話す内容、肉体的な魅力、プロなみの料理の腕や自分を磨く努力をしたKは、ただただ若さと美しさを武器のにした女性とは対極にあります。
もちろん、この小説は実際にあった事件を下書きにしたフィクションです。
主人公の週刊誌記者、町田里佳や彼女をとりまく人々が、Kをモデルにしたであろう、梶井真奈子に振り回され、傷つきますが、力強く再生していく結末に救われます。
前日のブログとはKが料理に多用した、バターつながり^^です。