神戸の王子動物園で20年間、私たちを和ませ、励ましてくれたパンダのタンタンが故郷の四川省に帰ることが決まったそうです。
タンタンは1995年生まれ、阪神・淡路大震災後の神戸を力づけにやってきたのでした。
人間に当てはめると60~70歳になるそうで、晩年を医療環境が充実した故郷で過ごさせたいというのが中国側の考えです。
雌パンダのタンタン、けして順調な20年を過ごしたとは言えませんでした。
つがいで来日した1代目の雄パンダが実は雌だったということが判明したり、赤ちゃんパンダを産んでも育てるまでには到りませんでした。
神戸新聞NEXTの記事の一部を下にコピペしました。
旦旦(タンタン)、20年間ありがとう-。神戸市立王子動物園(同市灘区)で飼育する雌のジャイアントパンダのタンタンが、中国に帰ることが19日、決まった。阪神・淡路大震災で傷ついた神戸を元気づけ、入園者数を倍増させた人気者。新型コロナウイルス感染症のため閉園中の決定に、市民からは「最後にもう一度会いたい」との声が上がった。
タンタンは、初代興興(コウコウ)と2000年7月に来神。国内での飼育は3例目で、ペアは復興途上の街の子どもらに笑顔をもたらした。00年度の入園者数は199万人(前年度99万人)を達成。入園者アンケートでは、ゾウやコアラを引き離し、常にトップの人気だった。
その一方、期待された繁殖はうまくいかなかった。コウコウが2代目にバトンタッチし、03年から人工授精に取り組むが、07年は死産。翌年は出産から4日で、赤ちゃんが死んだ。10年には2代目コウコウが人工授精の麻酔中に急死し、タンタン1頭に。新たに雄1頭を借り受ける中国側との合意は進展せず、タンタンの借受期間の延長交渉も実らなかった。
パンダがまた中国から貸与されるかどうかまったく未定です。いつかまた子どもも大人も笑顔にさせるパンダに会いたいです。
パンダとコアラの両方をいっぺんに見られるのは、国内ではここ王子動物園だけ。
それもあと少しの期間になりました。
パンダの写真は1年前のサクラのころに撮ったものです。