昨年2021年10月13日、58歳で亡くなった山本文緒さんの『自転しながら公転する』を読みました。
山本さんらしい読みやすい文体と、リアリティのある会話や心の動きが身近で起こっている出来事をなぞっているようで、面白く読み終えました。
この本を最初に手にした時、山本さんはまだご存命でした。
あさイチのプレミアムトークで紹介されたこの作品を図書館にリクエストして割合早く手元に届いたのに、返却期限の2週間以内に読むことができませんでした。
一度返却して再度リクエストしてからは長い期間かかりました。その間に山本さんは亡くなりました。
軽井沢のご自宅の書斎から、まだまだ新しい作品が生まれるとばかり思っていたのに・・・。
作品の発行時にはすでにコロナ禍は始まっていましたが、作品のテーマの一つ、東日本大震災や、西日本豪雨のことは盛り込まれていても、コロナのことは書かれていません。
単行本発行時に書き加えられたエピローグは2042年に時代は進んでいます。もちろん今年始まった戦争のことなど、書き込みようもありません。
小説の時代の描写は難しくなりましたね。
今日(5/29)セ・パ交流戦で阪神、ロッテに2ー3で負けました。1回表のノーアウト満塁で、今日も勝った~3タテだ~、と思ったのはぬか喜びでした。