言葉好きだから、歌集が書評に取り上げられていたりしたら、図書館にリクエストして読みます。
時々だけれど・・・。
『月は綺麗で死んでもいいわ』もその1冊。
歌集のタイトルはあとがきの最後に置かれた、
「最後にね 言っておきたい 君達に 月は綺麗で 死んでもいいわ」
からとられたもの。
ごていねいに、活字が歌集のタイトルのように斜めに置かれています。
イタリックじゃなくてね。
あとがきも全部短歌で綴られています。
ラスト前の1首は
「そうだねと いえばそうねと 繰り返す 君の隣で 僕は息する」
俵万智さんの歌に、似通ったものがあったような。
掲載された135首のうちの何首かを取り上げてみたいけれど、過激過ぎて筆は鈍る。
それでいい。
激しいし、尖ってるし、生々しい歌を詠む SHUN さんは1987年生まれ。下町のホストクラブで修業を積んで、18歳で新宿歌舞伎町へ進出^^。現在は 歌舞伎町の寿司屋「へいらっしゃい」の大将としてお寿司もにぎります。
イケメンタレント(あぁ、もっといい表現ができないものかっ)のような著者本人の写真以外、本著に使われている写真もSHUNさん撮影です。
俵万智、野口あや子、小佐野彈の下で短歌を学び続けているSHUNさん。
月1回開催される「ホスト歌会」が生きがいだそう。
次の歌集^^が生まれるのも、そう遠くではないでしょうね。
新聞にも毎週、選者が選んだ短歌、俳句コーナーがありますね。二人の選者に選ばれた作品もありますが、多くは一人の選者に選ばれたものです。好きなものは人によって違う、ということでしょう。
私は基本的に、現代語を用いた自由な発想の字余り、字足らずの歌が
好きです。
新聞や雑誌の短歌、俳句、川柳、詩のコーナーもさらっと読むのですが、
短歌、俳句、川柳は字数が少ないのに、同じものがないのは奇跡的ですね。