昨年読んだ本ですが、ブログに残すタイミングを失していました。
三浦しをんさんのお仕事小説、『墨のゆらめき』ではホテルマンと書家です。
書家・遠田は続(つづき)の勤務する老舗ホテルに筆耕士として登録されています。
恵まれていたとはとても言えない少年・青年時代を送った遠田は、彼を書道家にまで育て上げた養父の書道教室を継ぎ、子どもの手紙の代筆まで請け負い^^ます。
口も態度も悪く、子どもたちに見せはしないけれど、身体に彫り物まである遠田を、教室の生徒や続は心から信頼しています。
そう、三浦さんの作品に登場するマイナーなお仕事人間たちはいつも善人で気がやすまります。
猫好きの三浦さんらしく、猫にもしっかり存在感をもたせていますよ。
話しは飛びますが、読みたい本のリストは本屋大賞や直木賞受賞作から選んだりするのですが、そのせいで図書館から回ってくるときは次の受賞作が発表されたあとだったりします。
珍しく直木賞受賞前に読んでいた万城目学さんの『八月の御所グラウンド』。うれしかった~。
本はこれはいいかな、と思っても、途中で今一つおもしろくないと思ってしまい、最後まで読み通すのをやめてしまこともあります。ただ、読み始めると、おもしろくて、引き込まれてしまう本に出合うと、本当によかったと思いますね。
以前は自分で選んで借りた本だという思いで、読了してから図書館に
返却していましたが、このごろは読まずに返すことが増えました。
短編集やエッセーを読むことが多くなりました。