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アフリカ出身 サコ学長、日本を語る(朝日新聞出版)~ウスビ・サコさん

2021-08-14 | 

ウスビ・サコさんは1966年5月、西アフリカに位置するマリ共和国の首都バマコ生まれです。



私はたまたまほんの数分、いや1分もなかったかもしれません、テレビでサコ学長が話しているのを聞いたことがあります。
巻末の解説で内田樹さんも書いていますが、実に自然な日本語をしゃべっていました。
この本には時々関西弁が混じりますが、生まれ育ったマリの公用語・フランス語なまりも、日本に来る前に中国の大学で使っていた中国語なまりも、関西弁なまり^^も感じませんでした。
まぁ、サンプル^^が短かすぎたこともあるでしょうが・・・。

サコさんは2018年から京都市にある京都精華大学の学長を務めています。
私は大学情報にまったくうといのですが、マンガ学部があるユニークな大学ということは知っていました。
HPを読むと芸術学部・デザイン学部・マンガ学部に加えて、2021年4月に国際文化学部・メディア表現学部を新設した表現の総合大学だそうです。

教育とは、偏差値でも識字率でもない。
教育は何のためにあるのかというと、個人を幸せにするためである。
幸せとは何か。その基準は、それぞれの国や地域、民族、個人によって違い、そこには決まった概念もイメージも、正解もない。

枠にはまりたくない若い人たちには居心地いい場所かもしれませんね。

2020年前半、世界中で新型コロナウイルスの感染が拡大、日本を含め、弱かった先進国の基盤が明るみになりました。
「変化はきちんと起こりうる国」なのに、深く考えない国民づくりに教育が加担してしまっていることを憂うるサコ学長は、日本国籍を持つ日本人です。

 

 


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