うちは今でこそ酒屋っぽい店構えになってますが、前身は乾物屋でして、私が子供のころは店中に所狭しと食材が並べられてました。
グルメで目利きのジイさんが探して揃えた食材は品質の良さでお客さんから支持されておりまして(当時としては当たり前のモノでしたけど)、その後 酒屋になってからも少しだけは置いていたんですが、残念ながらコスト安の輸入食材に押されて国産食材の生産者がどんどん減少してしまい、良い品物が調達し辛くなりました。時代の流れと言えばそれまでですが、悲しいことに外国から来るのは品質面で随分と劣るモノが多いんですなぁ…。
たとえば これ ↓
国産の『どんこ椎茸』。輸入品の椎茸とはエライ違いです、が今や生産者が限られちゃって貴重品。
もちろん値段もそれなりですが、濃厚な出汁と弾力のある食感は昔ながらの椎茸そのもの。某お寿司屋さんと某惣菜屋さんがご指名で長いことこれを使ってくれてます。そのこだわりがホント嬉しいことですわ。
こういうものは無くならずにいて欲しいですねぇ。
ギョーザ事件の影響などで急激に国産食材の需要が高まって引っ張りダコになったそうですが、この機会に安全面だけでなく、品質面でも国産品が注目されることを願っております。