マイタのブログ

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なかなか難問なのです。

2011年01月30日 | 日記・エッセイ・コラム

ご存知の方も沢山いらっしゃると知りつつ、自分自身の復習を兼ねまして一筆・・・

肉体的な疲労が溜まると「甘味」「酸味」を備えた食物を求め、精神的疲労が多いと「苦味」を欲するそうです。欲するとは「美味しさを強く感じる」ということで。

だから「会社勤めの人が仕事の後に飲むビールを美味しく感じるのも頷ける」とは、脳と味覚の関係などの著書を何冊も出されている大阪大学名誉教授・山本 隆氏のお言葉。仕事で溜まった精神的ストレスがビールの苦みを求める要因になるってことでしょうかね、なるほど。

それでは最近の若い人たちがビールを飲まなくなったのは何故? ストレスが無いはずはありませんし… 我々の業界での一般論として、以前は「選択肢が広がったから」と言われてましたが、それよりも「味覚の変化であろう」という意見のほうが 今では有力視されているようです。

「好きな食べ物・その理由」との大学生を対象にした調査では、食べ物に関してはかなり多様性が見られましたが、理由として「お母さんがよく作ってくれた」「子供のころよく食べた」との答えが男子80%以上、女子で70%以上と大多数を占めているところを見ますと、ご家庭での食事が後々まで大きく影響するってことが分かりますわ。俗に言う「おふくろの味」でしょうねぇ。

それに対し、「子供のころは全然美味しさが分からなかったお酒やビールも、社会人になると飲めるようになる・・・」のは一見矛盾しているようにも思えますが、体の成長とともに学習した味わいの記憶が味覚のキャパを広げてくれると言いますから、全然おかしいことではないのですよ。また、そのように味覚が発達していくためにも、子供のころの食生活は重要だとも言われております。

まぁ お酒は嗜好品ですから、飲まない(飲めない)ことが悪いわけじゃありませんし、お酒に強い人が人間的に勝っているわけでもありません。ましてや嫌がる人に無理強いするのは最低の行為です。

ただ、若者がお酒の美味しさに触れる機会が減った世に、自然な流れの中で「お酒がある人生は楽しいなぁ~(^v^)」 って思ってもらえるにはどうしたらよいのか・・・ それが私どもの課題なのであります。

皆さま、何か良いアドバイスがありましたらお聞かせ下さいませ。

コメント (2)
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