40. 忍ぶれど 色に出でにけり わが恋は
ものや思ふと 人の問ふまで
平兼盛(?~990)
第62代村上天皇の御前で行なわれた「天徳内裏歌合」の「恋」という題で、次の41番の歌と勝負して勝った歌ですが、両者の優劣はつけられないぐらいだったようです。
高校生の頃の、皆にはやし立てられた恋愛もどきを思い出すような歌ですね。
平兼盛は36歌仙の一人、第58代光孝天皇のしゃしゃら孫(玄孫)にあたりますし、ややこしいですが59番の詠み手赤染衛門は、実の娘らしいです。
40. 忍ぶれど ついに出でにけり わがゴジラ
ものや壊すかと 人の問ふまで
忍ぶれど・に出でにけり・わが・ものや・と・人の問ふまで 24字 同じ
奈留島の大串に、遠命寺トンネルを掘った時に出た土砂で作ったと言われている、風除けの堤が有ります。
昭和30年代のゴジラなどの怪獣映画では、大体こんなダムや堤の向こう側で怪獣が暴れて、その前で人間が演技して、合成させる特撮技法が多かったようで、私はこんな大串の堤を見ると、向こう側にゴジラが潜んでいないか心配になります。
この堤の上に登ってみると、ここが私の奈留島で一番推薦する景色、野首(ノコビ)海岸です。
なんとかこの景色を奈留島百人一首に入れたかったので、「出でにけり」だけに頼って無理矢理作成した一首になりましたので、この替え歌自体はダメです。
写真に免じてお許し下さい。
奈留島の西の端野首海岸、この向こうは東シナ海、ここに上ると「こんな果てまで来たんだよ~!」と叫んでしまいます。
返事
大雪男さん:奈良時代元明天皇の詔で、郡郷名を好字二字にせよと、日本中の名前が変わり、
鳴(ナル)島は奈留島になったようです。
まあ昔から政治はくだらんことをしたがるものですかね。
花水木さん:ドラキュラ並に日中が弱いという意味で、
夜は夜でドラキュラではなく、雀みたいに弱いです。
確かに今年の夏はばてました。