96. 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり
入道前太政大臣(1171~1244)
前の太政大臣で、出家されている人ということでこの名がついた藤原公経(キンツネ)は、小倉百人一首の作者中最後に死んだ人ですので、百人一首の作者は約600年の間から選ばれていることになります。
まあ定家が選んだ小倉百人一首は、「600年間ヒットチャートベスト100」と言えないことはないんでしょうね。
「桜の花をさそい散らして激しい風の吹く庭は、ちょうど(降りゆく)ようだが、ふと考えると(古るゆく)のは、実は私なんですなあ。」
この歌自体はなかなかのものだと思いますが、公経本人は鎌倉幕府にも取り入って、公家の間でも権力を握り、その金で贅沢な遊びに耽った、あまりいい人ではなかったようです。
96. 皆さそふ 餅まきの日の 床ならで
ふりゆくものは 紅白の餅
さそふ・の・の・ゆ・ならで・ふりゆくものは 16字 同じ
奈留島ではお祝い事や祭り、又何かの行事があると、「餅まき」をする習慣がありますし、餅まきがあると、それなりに人もたくさん集まってきます。
新築の上棟式では、餅の中にお金が入っている時もあったり、時には抽選券も入ってる餅まきもあるようです。
基本的には、このようなビニィール袋に入った紅白の餅が撒かれます。
餅まきの餅は、奈留島の餅屋さんの餅だと思いますが、なかなか美味しく、家で作るぜんざいに入れると絶品です。
餅まきで餅をたくさん拾うコツは、決して撒いてる人や空中を飛んでくる餅を見てはいけません、ひたすら下を向いて床をすべってくる餅を拾うのです。
そんな情景やコツを上手に入れ込んだ一首になりました。
返事
花水木さん:宗教で戦争が起こる理由がわからない時がありますが、
あまり信じ込むのは宗教も主義主張もよくないですね、
全てのことに少し疑問を持って、自信なく生きていくことの方が好きです。
大雪男さん:前回の本歌、ホンマになんか良さがわかりませんよね。
ラグビーはイタリアにかろうじて勝ちましたが、もう1歩2歩前進を願っています。
奈留島百人一首を詠むにあたり、元歌を全部知っている事に、今更と言われそうですが、驚いています。
今からは確実にゲットできますね。
先生は全部覚えてるんですから、若者風に言えば記憶力ヤバい!ですね。
トライアスロンの件に戻りますが その日にごとうチャンネル USTREAMでの中継がみれました。
五島の教会は青い空と海によく映えますね。