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E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

おバカな広島市。

2006-10-18 01:18:33 | ペット

またまた「ひろしまドッグぱーく」のお話である。Tn20061017001401

広島市は刑事告発しないのだそうだ。

「虐待と断定できない」との判断。

対応のまずさは認めたけど、そこまでは踏み切れないってこと。

おバカな話である。

虐待なのか、そうでないのか。

まあ、多少なりとも現場を踏んだ感覚で言うと、

「ありゃ虐待だろ」って思う。

でもこれも光の当て方なんでしょう。

立件の可否を考え、広島市なりの擬律判断で見送りの方針を固めたわけだ。

正しいとは思わないが、まあ、よくある話である。

ただ、私は頭が悪いなあって思う。

その擬律判断については市の勝手だが、大局観がまるでないよね。

だって、この事件が滑ったって、市は何のダメージも被らないんだから。

勝負しない手はないよ。

かなーりファナティックに映る愛護団体に乗せられる必要はないけど、

決して無理筋でもないし、公訴権の濫用ってわけでもない。

ある意味、やったもん勝ちの珍しい案件なのにね。

下手うっても、「ダメだったけど、市はよくやった」って話で、

評価はされども批判は考えられない。

犬の管理者側から訴えられるってこともあり得ず、いいことばかりなのにね。

この辺がセンスがないんだよね、広島市は。

まあ、行政ってのはある意味四角四面なのがウリではあるんだけど、

時には大向こう受けするパフォーマンスをぶちかましてもいい。

市長選だって控えてるんだし、ここは好機だったのになあ。

まあ、逆にそんな時期だからこそ、「大逆転」だってなきにしもあらず。

どっちにしても愛護団体が告発する構えだけど、

そこはやはり行政が告発する方がキレイだよね。

全国に警鐘を鳴らす意味でも。

となると、秋葉さん寄りの保守系市議辺りが狙い目かな。

あの辺をイヂルと、ちょっと面白いような気もする。

まだまだイケルような感じがします。

広島市に「空気」を読む力があるかどうか、ここは試されているんじゃないかな。

で、少し気になることも。

この手の話になると、とたんに囁かれだすのが「陰謀史観」めいたお話。

企業の圧力だの、賄賂だのと、かまびすしい。

「ドッグぱーく」でもそんな声を耳にして、正直へきえきしたなあ。

確かに行政もマスコミもぬるいけど、それでもそんなにヤワじゃない。

TVドラマじゃないんだからさ。

いわゆるワルイ人たちだって、

騒がれているこの時期に「アツ」を掛けたり、銭を打ったりするわけがないし、

そもそも解体屋さんや、

もはや死に体のドッグプロダクションをかばうメリットがないよね、誰にも。

悪徳業者と行政が結びついて、

さらにマスコミが自主規制ってゆーのは面白い「絵」だけど、

何十年も関係者をやってるあたしゃ、

現実として見聞したことがないな、残念ながら。

今回の市の「判断」に怒りを覚える人は多いだろうし、

それには共感もする私。

ただ、したり顔で「解説」する向きを見る度に、

そして、そんな根拠のない話に熱くなってしまう人を見る度に、

「もうちょっと冷静になろうよ」って言いたくなる。

犬が大好きで、温かい心根の持ち主だからこそなんだろうけど、

ウラも取れない「陰謀史観」ってのは、

ある意味、思考停止であり、

近づいた真実を遠ざけることにしかならないんじゃないかしら。

まあ、行政や報道機関への不信の表れって言われりゃ、

「さいざんすか」って言うしかないんだけどさ…