HAPPY-GO-LUCKY!

E・コッカーと戯れる浪費派リーマンのゆるい生活

ドッグぱーくに行った。

2006-10-10 22:33:00 | ペット

多くの犬があえぐ、ひろしまドッグぱーくに行ってきた。2006_007

さんざん伝えられた「光景」だが、

直に接すると、冷血漢の私にもさすがに響いてくるものがある。

ボランティアさんに散歩に連れて行ってもらった犬が、

私の前で急に「イヤイヤ」をし始めた。

てこでも動かない。

自分のバリケンが置かれた建物近くに戻ったときにである。

そう、彼(彼女?)はもう帰りたくないのだ。

「絶望」という名のバリケンには…。

追い込んだのが人間なら、手を差し伸べるのも人間しかいない。

何ができるのか。ちょっと真面目に考える私である。

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何十人ものボランティアさんたちが懸命に犬の世話をしていた。

まったく頭が下がる。

この三連休、一日に三百人以上が駆けつけたそうだ。

私がいる間にも、次々にボランティアさんがいらっしゃった。

入り口で登録し、まなじりを決して園内に入ってこられる。

ただただ敬服するのみである。

21、22日が譲渡会だそうだ。

面談の後、二週間のトライアルが始まる。

そこをクリアすれば、仮譲渡。

一定期間のうちに避妊あるいは去勢手術を受け、

その証明書を提出すれば、そこで譲渡が完了だ。2006_003

ただ、檻の中で過ごしていた犬たちである。

トイレトレーニングもされていないし、

当分は「ところ構わず」の日々だろう。

先住犬との折り合いが付くかどうかも心配だ。

「こんな筈じゃなかった」って人も出てくるだろう。

それでも人犬ともに何とか乗り越え、幸せをつかんでもらいたいものだ。

心底、そう思うね。

そんな「ぱーく」で気になる掲示を見かけた。

「見学の方はご遠慮ください」なぞと書いてある。

ボランティアで何度も行かれた犬友達さんに聞くと、

トホホな光景が繰り広げられていたらしい。

幼児を連れた若い夫婦が勝手に犬を散歩させ、

子どもは園内でお菓子をモグモグ。

「●●ちゃん、ワンちゃんよぉー」ってなもんである。

皮肉にも、そんなDQN親子の周辺にだけ、2006_009

在りし日の「ぱーく」が再現されていたのだと言う。

その話を聞いた時、

自分が踏んだ、いくつかの「現場」を思い出した。

例えば、阪神大震災の際の長田地区。

焼け跡に花が手向けられている一方で、

物見遊山の観光客?が平気でごみを捨てていく。

心がザワザワしたのを覚えている。

松本サリン事件の際もそうだった。

疑惑の会社員とされた河野義行さん宅で、

段ボール箱一杯の中傷のはがきを見た際、頭を殴られたような気がした。

「当時は家の前に、観光バスが乗り付けてたんですよ」と河野さん。

日本が戦後五十年かかって構築した「民主主義」は、こんなもんだったんですかね―

彼の目は、そう問い掛けていた。

震災時の光景だって、松本サリンだって、ドッグぱーくだって、

結局は同じものを我々に突きつけているような気がする。

民度ってものは、いつも試されているんだよね。

だからこそ、しっかり対応したいものだ。