TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

紅葉と初雪のトムラウシ山

2015年09月15日 | Weblog
ホントに1ヶ月ぶりの登山です。
こんなに登らない期間が長いのは初めてです。
いつもと同じように生活していたら体重が増える増える(笑) そんな恐ろしい毎日も今日で区切りがつきました。今年は本当に天気が悪い日が多いですね。

さて、このたび登ってきたのは北海道のトムラウシ山です。
僕にとって一番天気を外したくなかった山のひとつです。
これにて北海道の百名山完登です。

僕にとって北海道は難しい山ばかりでした。まず、北海道まで行って天気を外したくないので、その判断が難しいです。そして移動が長い。
始発便と最終便で日帰りしたり、移動が長い山は2日間で仕上げる。その行程を組むのが難しいです。
今回登ったトムラウシ山は日帰りにしては行程の長い山なので、休前日の最終便で北海道入りし、レンタカーで夜間移動しました。
移動距離は新千歳空港からおよそ200km。現地入りは午前2時半になりました。起床は4時なので、あまり寝られませんね。
でも、こうしないと1日の休みではどうにもならないのです。
北海道の百名山、全9座をこうやってちょこちょこ通いながら登ってきました。

見ていただけた通り、すでに山頂付近は紅葉真っ盛りです。夏があっという間に通り過ぎる北海道では、これが普通です。
ちなみに昨夜の最低気温は山頂でマイナス7℃、今日も0℃でした。
スタートは4時40分、山頂には10時過ぎに着きました。いや~キツかったです。身体が重い(笑)
登ってなかったツケと食べ過ぎたツケがいっぺんにきました。
前回、千歳空港を最終便で出たら帰りの電車がかなりギリギリだったので、今日はひとつ前にしました。
ひとつ前にするだけで、温泉に入れるかどうかヤバかったです。でも、北海道最後だから、絶対入りたい。

登りながら移りゆく景色は、今まで見たことのないような鮮やかな色彩で、なかなか前に進めませんでした。こんなとき、本気で一眼レフ欲しくなります。
でも、僕はすぐ壊すからダメ、やっぱりダメです。
こんなバカチョンカメラでこれですから、一眼レフなら素晴らしいんだろうな…。

すれ違う人もなく、山頂直下でやっと人に会うぐらい一人っきりの登山でした。なぜこんな素晴らしい日に人が少ないんだろう。
やっと山頂というところで、膝のお皿を強打してしまい、しばらくうずくまってしまいました。割れたかと思いましたよ。

山頂には3人いました。後から増えてきて、結局5人でした。
お互い興奮を抑えられず、話が盛り上がっていました。
あれ?…
雪だ。
はじめはアラレのようでしたが、少しずつ雪の形になりました。
予報にはなかったけど寒気が入ったのかな?ひどくならないうちに下山開始します。
次第に強くなる雨足。標高を下げてもアラレが強く身体に当たります。
やがて本降りになってしまいました。
「今日は最高ですねー」なんて言ってたのに、これだから山はナメちゃいけない。そういえば、健脚なお父さんはトレラン用のバックパックたったなぁ。アワくって降りて行ったけどカッパ持ってますよね?次にふっ飛んで来たお兄さんは短パンで、どう見ても綿素材なかんじ。気温が低いのでちょっと心配しちゃいます。
これから山頂に向かうところで降られた人はどうしただろう…。
途中の岩場にいた人は撤退を決めたようです。
そこに一発雷鳴が響きます。
まわりは晴れているところもあるので、雨雲はやがて通り抜けるだろうと思っていたのですが、晴れたと思ったらザー、もうこないかなーと思ったらバリバリバリ。
昔、ここで大量遭難があったことを思い出しちゃいました。

グチャグチャでツルツルの岩がイヤらしい登山道はスピードを上げられません。というか、膝痛いです(笑)
運動しなかった罰ですね。

2時半に下山して、帰りの支度をします。昨夜は道東自動車道が工事で通行止め区間がありました。目的のインターチェンジまで行けなかったのです。
帰り道は時間かかると困るなぁ。昼間は通行止めにはしてないといいけど…。
なんてったってレンタカー返して空港まで行くのに4時間半は最低みないと…。
温泉入れるかなぁ。

お客さんで山友の大石くん(芸名)が、東大雪壮のトムラウシ温泉が最高らしいと教えてくれました。
ところが、東大雪荘は9月から改装に入っちゃったんですよね~。すごく残念です。ここで売ってるはずの登った記念の山のバッチも買えないですね。
ところが、その山バッチを麓に下ったところにある『山の交流館とむら』でも扱っているとの話を耳にしました。
ちょうど帰り道だし、これは寄ってみよーっと。

『こんにちはー』
『はーい、こんにちはー』
元気よく返事が返ってきました。
『トムラウシのバッチ扱ってるって聞いたものですから…』
『あ~ゴメンナサイ、一個しかないわ』
『え?その一個でいいんですけど(笑)』
『はははは、グッドタイミングぅ』
『やったー、俺ついてるかも。東大雪壮が改装って聞いたからこちらに来てみました。温泉もすごくいいって聞いたから楽しみにしてたのになぁー』
『あら、温泉好き?なら私のおすすめに行ってみない?』
『えーっ、どこですか?』
すると、周辺の手書きマップが出てきました。

『ここよ(^^) しなびた感じがたまらないわぁ~』
『くぅ~っ(笑) 行くしかないですよねー』
『行ってみて。私はこっちの方がオススメよ』

教わったとおりに車を走らせると、やがて砂利道に。看板もまったく無いし、もうたいぶ走ったんですけど… 電話して確かめようにも電波なし。
ま、いいか。北海道はデカいからちょっとがちょっとじゃないんだ、きっと。
だいぶ走ってひとつ山を越えたところに看板もなく、うっそうとしたたたずまいの古びた温泉施設がありました。
建物には温泉ってかいてあるけど、駐車場へ誘導する矢印一本出てないのがシブいです。
もちろん行き過ぎてバックです(笑)

入ってみると、けっこうお客さんいるじゃないですか。
600円払って浴室に行くと、古い汚いって感じです。でも、おやじさんは感じいいです。
泉質は単純硫黄泉で、なんとph10の強アルカリ泉でした。日本では珍しいそうです。
ツルッツルで気持ちよかったです。これが好きな人けっこういるんじゃないですかね。
『オソウシ温泉』といいます。
コメント
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