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茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

みちのく潮風トレイル 第12回その1 (長部~広田半島)

2023年07月04日 | Weblog
「奇跡の一本松」です。
みちのく潮風トレイルもいよいよ本格的にリアス式海岸に入り、半島を次から次へと巡るトレイルとなりました。

いつものように前夜発。
ナビに目的地を入力すと、所要時間が6時間30分と出ました。
車の運転も片道500kmに近づいてきました。

どうしても月曜日が忙しく、早くスタートが切れないでいます。

自宅に帰ると女房が晩ごはんをスタンバイしておいてくれました。
遊びに行く時でもいつも協力的で本当に感謝しています。

頑張ったけど自宅を出たのが21時。
悪くない時間なんですが、それでも到着は3時の予定。
BRTバスで移動するので、5時起きしなければなりません。ちょっと焦ります。

頑張って車を走らせますが、夜間工事が2か所あり、その都度高速道路から下ろされます。
これはきついです。
少しづつ通行止め区間をずらしながら延々と工事は続いています。


到着は午前2時半でした。
頑張った方です。
1回トイレに寄っただけで、ぶっ続けで運転しました。

起床5時。
急いで用意して5時44分のBRTバスに乗りました。

長部駅に南下して、ここから続きを歩きます。
まず、今まで歩いてきたルートに復帰しなければならないので、ちょっと大変です。


ちょっと歩くとあの「奇跡の一本松」がある場所に出ます。
ちょうど僕が乗ってきたバスと同じ形式の車両が来ました。


ここは「高田松原復興記念公園」です。道の駅も併設されています。

まだ時間が早いので開館していません。


遊歩道を奥へ詰めると見えてきました。
見出し画像を見て分かりましたか?
奇跡の一本松の前に津波で倒壊した建物が残されています。
震災遺構「陸前高田ユースホステル」です。


少し東へ進むと「旧道の駅高田松原」の建物が残されていました。


そしてこんどは「下宿定住促進住宅」が遺構として残されていました。
ただの箱と化し、室内があらわになっています。


さらに進み、やがて山越えのルートになりました。
ショートパンツだったので、どうしようか迷いましたが、虫除けスプレーをかけてそのまま突っ込んで行きました。
履き替えるのが面倒だっただけです。


「山の家 箱根」ここから下りに転じます。
箱根市民公園となっています。


タマゴタケ? ですよね?
なぜか道路脇のここにだけもそっと生えてました。


奥羽三山の石碑がなぜここに?
津波の時に流された瓦礫の中から、この石碑が発見され、この場所に再建立されたようです。

いよいよ広田半島に入っていきます。


「広田半島一周ルート」
これはもしや、自転車で半島を一周するルートを示しているのでは?
アップダウンがあって面白いかもしれませんね。


広田湾に出ました。


解説板がしっかりしている岩手県ルート。
行き交う人たちと挨拶しながら進みます。


登りに入ると「ヤマカガシ」の子供がいました。
なんだか可愛くて、近寄ると逃げていきました。


坂道を登っていると、軽トラのおじちゃんが横に来て止まりました。
軽トラ「トレイルの人?」
僕「はい。そうです」
軽トラ「どっから来たの?」
僕「長部からです」
軽トラ「お~」
あれ?もしかして住まいのことかな?
どこからって聞く人のほとんどが家はどこだ? ってことみたいです。
僕「家、ですか? 茨城です。片道500km6時間ってとこです。歩くより運転の方が大変かもしれません。笑」

軽トラ「地図ある?」
僕「ありますよ」
軽トラ「これは陸前高田の飲食店マップなんだ。よかったら見てみて」
僕「おーありがとうございます。トレイル関係者の方ですか?」
軽トラ「いやいや、ただのまわし者」
軽トラ「じゃ、先はまだ長いけど頑張って」


今度は上からトラックが来ました。
横に止まりました。
何か言っていますが、窓が閉まったままなのでよく聞こえません。

運転席側に回ります。80歳前後のじいちゃんでした。
じい「ヒッチハイクけぇ?」
僕「いや、ちょっと違うかな。潮風トレイルです」
じい「ほぉ~、〇×△※□」
何て言っているのか分かりません。

それでも好意的なのは分かります。
街の中心だと色んな人が行き交うけれど、半島に住む人たちは異分子には敏感です。
すぐに声かけてくれます。
特に岩手県に入ってからは。

丁寧に挨拶して先に進みます。


さらに進むと、先ほどの軽トラのおじちゃんが待ち受けてました。
軽トラ『あのさ、これ渡すの忘れてた』
と言って差し出してきたのがこれ↓

軽トラ『トレイルのマップを地元の小学生が作ったんだよ』と3回も言って渡してくれました。
僕『写真撮らせて下さい。顔出しOKですか?それとも仮面被せますか?』
軽トラ『写真OK。顔出しOK~。好きにして』
ということで1枚パチリ。

それよりこの場所、彼の家があるところのようで、彼の立つ左右をトレイルのテントサイトにしようかという話が持ち上がっているんだとか。
そうなるとハイクの計画にも選択肢が広がりますね。


広田半島はひょうたんのように真ん中でくびれています。
その上部を半周して本日は終わろうと計画していましたが、時間は正午を軽く回ったところでした。

分岐点に腰を下ろして地図を広げ、作戦を練り直します。
『よし、下半分も回ってやろう』
おそらく何とかなるはずと踏んで腰を上げました。

今シーズン初のトレイルでボロボロになった経験から、もう無理はしないつもりでしたが今日は調子が良い。
歩く筋肉が目を覚ましたようです。
あのトレイル以降明らかに身体の痛みが軽くなりました。
登りもそれなりに行ける。
続けるって本当に身体に良いのですね。


漁港は本当に多い。
ちょっと入り江地形になると漁港になっている場所に出ます。

湾内は牡蠣の養殖が盛んです。
特に小友浦から南の波の静かなところはすごい数の牡蠣筏(かきいかだ)が並んでいます。

で、牡蠣って最初にホタテの貝殻を海に沈めて、牡蠣の赤ちゃんをそこに付着させるのを知ってますか?


オフロードから出てきました。
振り返ってみるとこんな感じです。
反時計回りにすると問題ないのですが、時計まわりだとかなり難しい入口です。
この辺りにきたら、こまめにGPSに目を落として下さい。
道路脇に入ってからさらに奥っていう感じです。


漁港では蛍光色のライフジャケットを着た中学生ぐらいの子供たちが釣りをしていました。
課外授業なのかな?

「おー!釣れたぁー!」
「やったぁー!すげー!」
と声が聞こえてきました。

ここで休憩しました。
冷えていたコーヒーゼリーがそろそろ冷たくなくなりそうだったので、食べました。
ドリンクもすごく飲みました。
500mlペットボトルを6本ぐらいかな。


ここを最後に海から離れていきます。

海沿いの山道は、よく整備されていますが蜘蛛の巣がすごかったです。
誰にも会わなかったし、蜘蛛の巣の付き方からしても今日ここを歩いたのは僕一人のようです。

小友駅に戻って終了です。


歩行距離 38.2km
累計登坂標高差 +1,371m
行動時間 10時間15分
64,000歩





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